先日出かけたときの畑の空。
いかにも秋、といった感じの空の色と雲がとても爽やかな感じでした。
空はきれいなブルーだけれど、その日私の心もブルーというかグレーというか。せっかくこんな気持ちの良いところにいるのに、かなり残念な心持ちだったんです。
水曜木曜と出かけたわけですが、その水曜は私の母親の祥月命日でした。亡くなって16年。法事で言えば17回忌にあたります。
長男である兄が闘病中で入院もしているので法事のほの字もなかったのだけれど、畑に着いて間もない時間に、次姉からLINEで、母の祥月命日だし17回忌にもあたるから、花でも送る?と訊いてきました。
兄の病気のことで義姉も落ち着かないところに花を送るのってどうなんだろう、とちらっと思いはしたものの、次姉の提案ももっともだとも思えたので、花屋である義弟に花の手配をお願いしました。
その後ちょうどお昼ごはんの支度をしているとき、義姉から電話がかかってきました。
義弟に花を頼んでから1時間経つか経たないかだったから、もう届いたのかと驚きつつ、多分御礼の電話ですぐ終わるだろうと思って出てみると、さにあらず。
確かに花は届いていたんだけれど、御礼じゃなかったんです。
「今花が届いたんだけど」から始まった義姉の話し方が、なんだか穏やかでない。
もしかして、怒ってる???
かいつまんで書くと、その日の午後、兄の病状や今後について医師と話をすることになっていたそうです。
おそらくそのことで頭がいっぱいだったところへ突然花が送られてきて、瞬間義姉はその花の意味がよくわからなかったみたい。
義姉は月命日には必ず墓参りをしてくれているのですが、さすがにその日はうっかり忘れていたらしい。それは当然のことだと思う。
思うのだけれど、その後に続く言葉に一瞬驚きました。
花は自宅に送ってくれるんじゃなく、お墓にお供えして。
そう言われたんです。
お墓にはお骨もあるし、って。
そして今回送った花(アレンジ)はふたつに分けてお墓にお供えする、と。
その言い方のきついのなんのって。
ほぼ一方的に言われながら思いました。このひとに今反論しても無駄だし、かえって火に油を注ぐことになるだけだと。
なので、病院で話をするという事情を知らなかったので、ただ命日だからというだけで送ったんだけど、迷惑かけてごめんなさいね、とひたすら低姿勢。
その後話をしているうちに、少しずつ落ち着いた話し方にはなってきたものの、最後までありがとうという言葉はありませんでした。
次姉に同じようなことを話したらかなり危険かつ険悪だと思ったので、次姉には私から話しておくから、と言って電話を切りました。
こうして書いて思い出していると、また疲れてきちゃったな。
元々兄本人も人が訪ねていくことをそれほど好むほうではなかったので、兄たちが結婚してから訪問することも何年かに一度あるかないか程度。
今兄たちが住んでいる家は、母が亡くなる数年前まで最後に住んでいた家なので、ある意味実家と言えなくもない(私たちが育った家ではありませんが)。
母がいなくなってからはもう、私には実家はないものだと自分に言い聞かせているので、付き合いが疎遠なのもまあ我慢出来る範囲ではあるけれど、6千円のアレンジがどれくらいの大きさかわかりませんが、
「うちは狭いし」と言われたものの今は義姉ひとりでいるだけなので置けないはずもなく。
花すら邪魔にされるのかなぁ。なんだかひどく情けない。
義姉も次姉もそして私も、3人ともが長男の妻なんですが、小姑が3人もいる兄と結婚した義姉はえらいと思ったりしたけれど、これまでのことを思うとなんだかなぁ~、な気分です。こまごまといろいろあるのよ。
次姉にこのことを話したら当然のことながらご立腹。まぁ多少やわらかく言い直して話しているので、ご立腹程度もさほどではありませんでしたが。
夜には義姉の息子、つまり甥からフォローの電話がかかってきました。きっと息子にもあれこれ話したんでしょうね。やれやれ。
まぁ私だって相方に何かあったらとても尋常じゃいられない。この前のめまい騒ぎのときだって、ハラハラドキドキだったんだもの。そんなもんじゃないことは充分承知しているけれど、ひとつだけどうにも承服
出来ないことがあるんです。
それは、兄たちが母の十三回忌のとき弔い上げをしていた、ということ。そのことが今回の電話で判ったのです。
私たちには何の相談も報告もなく、しかもその十三回忌の法要にも呼ばれていません。
それって、あまりに身勝手過ぎない?と思う私はおかしいでしょうか。
多分兄が、俺から話しておくから、みたいなことを言ったんじゃないかなと思うのだけれど、病気の兄を今責めてもねぇ。それに義姉にだって連帯責任があるはず。
今回のことで、今後兄が旅立った後はおそらく、義姉との付き合いはほぼなくなるだろうと思います。あちらも多分望まないでしょうし。
それにしても、よく私あれだけ言われて怒らなかったなぁ!自分を褒めてやりたいわ(笑)。