石森則和のSEA SIDE RADIO

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あるエコノミストの言葉。

2013-10-11 | Weblog
アメリカの「債務不履行」=デフォルトの危機について
専門家を探してインタビュー取材をした。

アメリカでは国の借金の上限が決められており
17日までになんとか上限を引き上げないと「債務不履行」になる。
すると世界経済の危機に陥るのだが野党共和党は強硬姿勢を崩さない。
実はアメリカのメディアを中心に
意図して危機感を煽る報道があり心配はしていた。

なにが問題で
現実的に見て
見通しはどうで

ならば
どうすべきか。

何事もナメるのではなく
「正しく怖がる」ことは
大切なこと。

きょう取材した某社のチーフエコノミストは、そのあたりをわかり易く話して下さった。

このエコノミストは
「ショウアップされ
都合良く切り取られるテレビ取材」が苦手で
活字メディアにしか出ない主義。

でも今回
取材を通じて、
また、取材の前後で
良く話しあい信頼関係を深めたら
要請があれば
またラジオには出てくれると応じて下さった。

レコーダーのスイッチを切ったあとで彼は言う。

〜〜〜
アメリカでは
子や孫の代までお金に困らないよう
国が借金をしすぎないように「債務の上限」を国民自身がきめたのです。

何度も上限を引き上げてはいますが、それでも
「無制限な借金の歯止め」の効果はあるのです。

つまり国民の目が厳しい。
それが共和党が最後には折れる理由です。


翻って日本では
消費税増税が決まったとたんチャンスとばかりに
各省庁は予算を要求してきます。

国民が我慢しようとしているのにです。

なのに
優しい日本人は

「どうせそんなもんだ」と悲しく諦める。
我慢する。

私の母も
我慢が美徳と考え
苦しさを口に出さなかったため

病が手遅れになって
亡くなってしまいました。

我慢、諦めは決して美しいことではないと

経済についてコメントする我々は
常に呼び掛けなくてはいけないのだと思います。

〜〜〜
優しい笑顔のエコノミストを前に僕は唇を噛む。

マイクをしまう前にそれ言ってよ〜(;_;)