思い出す

10時、寝ようと思ってベッドに入った。

１時間で目が覚めた。

夢だった…。

彼の車の助手席に座って彼と手を繋いでる。

10月に会ったあの時と同じ。

この繋いだ手の感触、
全然忘れてなかったよ。

言葉を交わさなくても笑顔でお互いの気持ちが通じる。



やっとまた会えたね…


彼が横にいる今。


これは本物だよね？

これは現実だよね？

もう絶対にこの手を離したくないよ。



そう口から出したいのに
なぜか言葉が出てこない…。



そうしたら、涙で目の前が曇って彼の顔がぼんやりしちゃう。


ダメダメ
ちゃんと見てないと消えちゃう




そうして涙を拭いたら目が覚めた…。



夢だった…。


泣いたからだ。
わたしが泣いたからいけなかったんだ。


泣かずにずっと見つめてたら良かったのに


そうしたらまだずっと手を繋いでいられたのに…。



涙が後から後から溢れてきた…。



きっと今日の夕方した時、
あんな話ししたからだね。

彼がひとり暮らし出来たらいつでも行けるのに って。

彼が仕事でも、わたしが勝手に行ってご飯作って待ってるのに って。

一緒に買い物に行くのもいいね って。


そんな話をしてたからかな。


九州に行った時のことを思い出しちゃったな。


彼が隣にいるのが現実だった３日間。


わたしは未だにその３日間から抜け出せないでいる…。


前向きに生きてるつもりなのに
気づくといつも心はワープしちゃってる。


会いたくてたまらない…。


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