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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ミソハギ - 3種類のシベタイプがあるというけれど

2023-09-06 14:00:00 | みんなの花図鑑
ミソハギのシベには3種類のタイプがあると言われています。
シベといえば、おしべとめしべで2種類しかありません。
3種類というのは 並び順のことで、
どういうことかというと…
めしべが前に出ているタイプ

このように めしべがズドーンと前に突き出しているのが 第1のタイプです。



花冠の開口部付近に黄色い葯をもった雄しべが見えています。



見えているおしべは6個ですが、 実はこの奥に もう一組6個の雄しべがあるというのです。



つまり、おしべには 長いの6個と短いの6個と合計12個あるのですが・・・




雄しべが前に出ているタイプ

最初のタイプがめしべが前に出ているタイプなら、あとは おしべが前に出ているタイプしかないということになりますが、おしべには長い組と短い組の2種類あるので・・・



: めしべ
▲: 長いおしべ
△ :短いおしべ
と記号分けしますと、
▲ △

▲ △
と このように3タイプある、ということなんです。
が・・・




▲ △
の区別がよく分かりません。
上の画像は長い雄しべの葯が脱落しています。めしべが複数あるわけではありません。




とくに、両おしべの中間にめしべがあるタイプ

のタイプにはなかなかお目にかかれません。



また、おしべの長いのと短いのと2タイプが単に長さだけ違うのか、花粉が餌用と有性の花粉と2種類あるのか
ということも分かりません。





いずれにしても・・・

昨日取り上げたサルスベリはミソハギ科の樹なんですが、本家のミソハギとどう似ているのか私にはよく分かりません。
でも、大きさも構造も全く違う花なのに、どういうわけかよくクマバチ君が来るんですよね。
ミソハギは筒型の花なので、ぜんぜん花冠の中に入れてませんけど (@_@)


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