オータムリーフの部屋

残された人生で一番若い今日を生きる。

今年はついていない

2011-09-01 | 日記
 
北海道の9月は晴天が続かない。2―3泊で素晴らしい紅葉を撮影しようとするのは無理な話。
そこで同じところに5泊して晴天のチャンスを待つことにする。
山小屋並みの安価で泊まれるところを探すと、信じられない破格のホテルが・・・・・

層雲峡温泉のホテルの素泊まり 1泊 3700円

超安い。北海道北随一の温泉街で素泊まりを提供しているホテルがあるのが信じられない。
安いと言えば、ユースホステル・徒歩宿・公的機関が運営する宿ぐらいなものだ。層雲峡温泉にはユースホステルが一軒ある。そこより千円程度のアップで良質な温泉が楽しめるのだから堪えられない。

でも、正直不安。何かある?・・・・その答えが今日電話で・・・・ガーン・・・・ホテル層雲が倒産しました。

参ったね。北海道の層雲峡温泉にも大震災の影響が・・・・・町内会や社員旅行、団体旅行に行かなくなったからねえ・・・そして長い長い不況・・・大震災でノックアウトに。他人事でも聞けば辛いです。

ホテル層雲は昭和43年9月3日、昭和天皇皇后両陛下がプライベートでご宿泊された由緒ある老舗温泉旅館である。
2007年副支配人の話
「30年働いていますが、昔ながらのやり方ではダメだと、ここ数年思うようになりました。まずホテルスタッフ全員がサムエを着て、気持ちを入れ替えるところから始めました。この方がよりお客様に近い位置にいられ、返って働き易いんです。古いホテルですので、他のホテルに比べるとハード面では劣りますが、宿泊されたお客様には満足して帰ってもらえる様、精一杯のサービスをしようと心がけて取り組んでおります。」
Q:お湯が層雲峡温泉の中で一番良いという事を聞きますが・・・
「ハイ!その通りです。実はホテル前の川岸に自家源泉を3つ持っております。とくに露天風呂は、硫黄臭がする硫黄泉で浴槽内に白い湯華が沈殿するくらい濃厚なお湯です。源泉温度が70度以上もあり、これでも若干加水しているんです。勿論全浴槽はかけ流し!循環は一切してないのが売りです。湯量は豊富で他のホテルにもお湯を分けております。」
Q:その露天風呂ですがかなり大きいと聞いておりますが・・・?
「ハイ!層雲峡温泉の中でも一番広くて大きいんですよ。実はその昔、そこは小さな沼があった所なんです。そこに露天風呂を造ったわけですから、ちょっとした森に囲まれた自然のオアシスっていう雰囲気が人気を呼んでおります。当時天皇陛下も喜ばれたほどの露天風呂です。」

2002年オーナーの本間興業が自己破産の後、競売が行われ、不動産管理業の(株)エーコーが1億1500万円で落札した。ホテル名はそのままでオープンして現在に至っていたようだ。1億1500万円???ちょっと信じられない値段です。本当でしょうか?

その後、素泊まりプランのあるホテルを検索してみると、銀泉閣も4500円で素泊まりプランがあった。2食付でも6500円だ。道北随一の温泉街層雲峡も大変苦しい経営を迫られているようだ。大温泉街だけあってホテルの数が多いから競争が厳しい。旭岳温泉や十勝岳温泉は寡占だから、ラグジュアリープランで紅葉シーズンはウファウファのようだ。

我々は結局風呂がデラックスな朝陽リゾートホテルのレイトサマープランを選択した。バイキング2食付 6700円/泊。
紅葉シーズンは層雲峡に行って、平日に連泊し、かけ流しの温泉と目の覚めるような紅葉を楽しんでください。北海道の寂れた経済にもプラスです。

大雪山の紅葉は9月中旬、低地やニセコは10月上旬です。

写真は絶滅危惧種のトガクシショウマ。尾瀬でたった一度遭遇しました。寂しげですね。

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