GW後半です。
みなさまいかがお過ごしですか。
私は出不精な性格なので、
連休といっても家でウダウダしているのがほとんど。
しかし今年は超大型連休、
1日もどこにも出かけないというのは寂しいじゃないか、ということで、
久々に、映画など見に行きました。
レオナルド・ディカプリオ主演の『レヴェナント:蘇りし者』と大泉洋主演の『アイアムアヒーロー』、
どちらにしようかと迷ったんですが、
レオナルド・ディカプリオと大泉洋なら大泉洋のほうがいい、と
『アイアムアヒーロー』映画チケットをPCでポチッと予約。
映画の事前知識として、
海外の映画賞をいくつかとっているということ、
またゾンビ映画ということは知っていたんですが、
なんてったって大泉洋だし、邦画だし、と
軽~い気持ちで見に行きました。
が。
この明るく陽気なピンク色ロゴにダマされてはいけない
感想。
ヒイィィィィΣ(゜ロ゜ノ)ノ―――――ッ!!!!!!!
ホラー&サスペンス映画に耐性のある私が
途中、思わず顔を覆ってしまったほどのすさまじさでした…。
R15(15歳未満閲覧禁止)指定映画でしたが…ナメてました。
邦画でこれはありえん。というくらいスゴカッタ(汗)
あらすじはCMやプロモーションで公開しているとおり。
主人公・鈴木英雄(大泉洋)は売れない漫画家で、
アシスタントの仕事で糊口(ここう)をしのいでいる毎日。
同棲している恋人・黒川徹子(てっこ:片瀬那奈)にはそのうだつのあがらなさをなじられます。
英雄はクレー射撃のライセンスの持ち主で、
部屋のカギのかかったロッカーには散弾銃を保管しているのですが、
ある日、とうとう激高したてっこに銃ごとアパートの部屋を追い出されてしまいます。
英雄は仕方なく銃を持ったままアシスタントの仕事に出かけますが、
てっこから「私…やっぱり英雄くんといたい」と電話があり、
英雄はメロンパンを手提げにアパートに戻ります。
…が。
部屋にはカギがかかっており、呼んでもてっこは出てこない。
スマホを鳴らすと、とりあえず室内にはてっこがいる様子。
郵便受けからのぞいてみると、てっこはベッドの上におり、
英雄が呼びかけると、ゆっくりと上半身を起こします。そして…。
げぇ―――――ッΣ(゜ロ゜||)!!!!!!!
このあとはエンディングまでノンストップ、
「なるほどR15」とナットクする、めくるめくスプラッタのオンパレードです…。
映画ポスターにも記されていますが、
このお話に登場するゾンビは「ZQN(ゾキュン)」と呼ばれています。
最初はゾンビ化は謎の感染症として扱われるのですが、
すぐにパンデミック(感染の大流行)となってしまったため、
ネットでのいい加減な呼び名がそのまま通り名になってしまいました。
行動はほぼ従来のゾンビと同じ。人を襲い、噛まれた人間は同じくゾンビ化してしまう。
(この作品の原作は漫画で、漫画では単なる「ゾンビ」ではない展開をしているようですが)
違うところは、動作がスローモーでないことです。
足、超速ええ。
また元来の性格や行動パターンがいくばくか残っていて、
たとえばタクシーの運転手は「私は優良運転手で…」などとブツブツ繰り返しつぶやき続けたり。
ただその言い方が、血を吹いた顔でヘラヘラ笑いながら、
「ワァァタシはゆぅうりょぉう~んてぇんしゅでぇ~」みたいな…。
怖いです。
ゾンビものはスプラッタがすごいだけで
通常まったく恐怖は感じない私が、初めて、
この映画のゾンビは怖ええと感じました(汗)
特に、噛まれて、徐々にゾンビ化していくところがすさまじい。
ふつうに話していた声や顔が次第にゆがみ、
目はかっと見開かれたまま充血していき、
ふっ、としたその刹那(せつな)、いきなりぐわ――っと襲ってくるのです…
ヒイィィィィΣ(゜ロ゜ノ)ノ―――――ッ!!!!!!!
ヒロイン双璧の1人である早狩比呂美(有村架純)は英雄が逃亡する途中で出会う女子高生。
彼女は赤ん坊のZQNに噛まれたため発症は半分だけ、常にうつらうつらしており、後半はほとんど活躍なし。
もう一方のヒロイン、藪(やぶ(仮名):長澤まさみ)は逃亡先の富士山麓(さんろく)のアウトレットモールで出会う生存者集団の1人。
彼女は元看護師で、感染した患者を見捨てて逃げたという負い目から、比呂美を守ります。
ストーリーとしては
前半の、英雄の平凡な生活の崩壊と街中での逃亡模様、
後半の、逃げ込んだ先の富士山麓アウトレットモールでのZQNとの攻防模様、
この2部から成っています。
私が最高にヒイィィィィΣ(゜ロ゜ノ)ノ―――――ッ!!!!!!!となったのは
前半:英雄のアシスタント先の同僚、三谷(芸人ドランクドラゴンの塚地武雄)のアレ。
後半:アウトレットモールで生存者たちを牛耳っていた伊浦(吉沢悠)のアレ。
これは見た人にはわかると思います…。
クライマックスは、さえないオタクで度胸も勇気もないへタレの主人公・英雄が
その名のとおり「英雄(ヒーロー)」になるエンディングに尽きると思いますが、
私はどちらかといえば途中途中のへタレ言動がよかったというか、
それがあってこそのエンディングだったかなと思います。
たとえば比呂美が「(ZQN化が)発症したら私を置いて逃げて」と言うのに
「でも…」とちゅうちょするものの、
本当に発症したら、即座に「ごめんなさいッ!!」と逃げていくところとか、
アウトレットモールでロッカーに隠れているところ、
藪の助けを求める声に、出て、助けに行こうとするのに、
出たとたんZQNにかじられる光景を何度も何度も想像して、ロッカーの中で固まってしまう姿とか。
そして何より、「散弾銃」という強力な武器を持っているにもかかわらず、英雄はずっと撃たない。
映画のポスターにあるように、結局最後は「アイアムアヒーロー」になりますが、
最初は「持ってるとこ人に見られるだけで銃刀法違反になっちゃうからさ…」と、
撃つどころか収納袋から出すこともしないのです。
ほかにもへタレエピソードは満載。
これに大泉洋はピタリとハマッており、まさにナイスキャストだったと思います。
(大河ドラマ『真田丸』のおにーちゃん役もいいですね…「黙れ小童(こわっぱ)!!」(笑))
長々記してきましたが、言えることは、
この映画はR15であり、たとえ部分カットしたとしても
とてもテレビ放映できるシロモノではありません。
ですので、見たい人は公開を逃したらもうDVDで見るしかありません。
ゾンビ映画、ホラー映画、スプラッタ映画、
そうしたものが好きな方は、ぜひどうぞ上映中に劇場に足を運んでください。
これは邦画でも1,800円の価値がある、損しない映画と思います。
ただ繰り返しになりますが、かなりキッツイです。
そうした類いの映画をふだん平然と見ている私が
ヒイィィィィΣ(゜ロ゜ノ)ノ―――――ッ!!!!!!!となったくらい、
聞くところによると、途中退席する人が出た劇場もあるとか。
ですので、期待というより、覚悟をもって、どうぞご鑑賞くださいますように。
【余談】
私は今回、シネコンプレックスでこの映画を見ました。
1館に複数の上映室のある映画館ですので、
見終わったら、観客は各上映室より共通の廊下に出てきて出口へ向かうわけです。
今回、映画終了後、「すごかったねー」などと話しながら歩いていく若者一行について私も廊下に出ました。
その瞬間。
私たちから見て突き当たり正面の上映室から
黒人の男性がいきなり飛び出してきて私たちの合間をぶっちぎり疾走、突き抜け。
「うおっ!?」
「ぅひゃっ!?」
わけのわからない叫び声が上がり、
男性が姿を消したのち、若者一行と私はボーゼン…。
「び、ビビッた~マジで!!」
「やめてって、こんな映画見たあとに!!」
私もかなりビビりました。
みなさま、映画館で走るのはやめましょう。
めっちゃ怖かったです、いやホントに怖かった。
鑑賞後、しばらく身の回りの物音に敏感になってしまってました(笑)
目の前から黒人が走ってきたら…私なら、大声&ダッシュで逃げ惑う可能性あります。。
こんな稚拙な感想しか出てこない自分にがっがりですが、ああ…怖かったです。
>めっちゃ怖かったです、いやホントに怖かった。
ですよね!?
特にいちばん最初の、
英雄の恋人がウキャー!となったところから
森に逃げ込むまで、ドトウの展開でしたよね。
邦画でここまでのホラー映画ができるとは思っていなかったので
そういう意味ではアッパレ、職場の同僚にもオススメしたんですが、
内容を説明したら、「…そんなんが好きなの?」と怪訝な顔をされてしまいました(汗)
先日は先日で、飲み会で『Livin' On A Prayer』を絶唱してしまい
だんだん、ブログだけでお披露目のつもりの本性が
周りにもバレてきてしまっています…。
でもネイティブの同僚には
「Your performance was great! You can post it on YouTube! Ha-ha!」と言われたから、まあいいか!?
このたびもご来訪ありがとうございました。