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Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
個別連絡は075-934-0282までお願いします。

トランスアクスルのお話(ミッションじゃなく、デフなんですよ)

2011-05-18 20:16:13 | PF氏の部屋

調教して貰った75EVO仕様


簡単だと思う無かれ、何も考えずにシンクロリングのみ交換するのは本当のプロでない!。 
ミッションを分解するというのは、デフも一緒に分解しているのであ~るw。
このキモ作業をPF氏に寄稿して貰ったダス 




アルフェッタから、登場したトランクアクスル。
重量配分を考慮して採用されたこのシステムは、トランスミッションと、デフが一体化されているために、ミッション側のシンクロ交換のときに、特別な配慮が必要です。

一部のブログで、この手のトランスアクスルのシンクロ交換が簡単なように書いていますが、それは無知ゆえのことであり、トランスアクスルの構造を良く知っているメカニックなら、一見簡単なこの手のシンクロ交換は、もっとも難しい仕事と判断できます。
われわれは伊藤忠時代からこのトランスアクスルに携わり、よその無知なメカニックが分けもわからず作業した結果のデフのうなりの出ている中古車を何台も見てきています。

トランスアクスルのギヤ部分を下ろすこと自体は、たしかに、普通の前にミッションがついている車よりも ある意味簡単で短時間でおろすことはできます。
しかし、ここで大切なことは、この116系のトランスアクスルは、アウトプットシャフトが、デフのピニオンギヤであるということです。
デフのピニオンギヤの、前後位置は、100分の一の精度で決められていて、実に薄いシムで最終位置決めをされているのです。
116系のトランスミッションのシンクロ交換の作業は、デフピニオンの突き出し量を決めている、重要な部分を分解するということで、分解前には、ピニオンの突き出し高さを、特殊工具のハイトゲージにて、測定しておいて、最終組み立て時に、規定トルクでピニオンシャフトのナットを締めたあとに、元の高さであることを確認することが重要です。この高さが狂うと、デフがうなります。

簡単にミッションがおろせて、短時間でシンクロ交換できると、素人に毛の生えたメカニックは実に簡単にばらしますが、それが落とし穴で、116系の、手荒く使われた車、シンクロ交換を要するほど走り込んだ車は、大概において、デフピニオンシャフトの薄いシムが千切れてなくなり、ガタが生じてたたかれて、厚いほうのシムが削れてしまっています。
シムに問題があるかどうかは、簡易的に点検する方法としては、トランスアクスルを下ろした後、アウトプットシャフトのナットを緩める前に、一度規定トルクに、ほんのプラスアルファーのトルクで、締めこんでみて、回るようなら、シムが規定の値より減っていると考えられます。もうその時点で、デフの調整という、メカニックの腕の見せ所の作業が必要ということになります。特殊工具の持っていないメカニック、デフの突き出し調整の意味のわからないメカニックは、もうそれ以上の作業はやめたほうがいいでしょう。

アルファロメオの105系のデフを車載状態で、センター部分だけを下ろしてしまうメカニックや、何も考えずに、デフのミットシールを交換するために、ミットナットを緩めるメカニックも、修理しているのではなく、壊しているのと同じなんです。

デフは、ピニオン高さ調整を完全にして、その後、リングギヤのサイドベアリングのプレロード調整と、左右位置の調整で、歯当たり、バックラッシュを調整します。
最終的に、光明丹で当たりの幅を見ます。
完全なベタあたりはギヤ-が磨り減っていて、力をかけると迎えに行く歯の先がリング側をかじります。良いギヤーなら全面的には当たらず、手で回すトルク位では3分の2lくらいが当たり、その中心が前進方向で、真ん中より少し後ろ側あるのが、コツです。
素人には難しい、100分の一の寸法調整が必要な世界です。
車載ではできません。
まともな仕事のできないメカニックだけが、車載でもできると思っているだけです。
アルファロメオは、国産の、デフの玉だけ外せる車種とは違います。

=======================================


サイドベアリングのアウターレースを、アルファロメオ純正特殊工具を使ってはずす。


デフピニオン端面と、デフの中心の距離を、規定寸法に調整。ダイヤルゲージの100分の1の値まで調整が必要です。116系のピニオンは、2種類のピニオン厚さのものがあります。マニュアルの規定数値と、ピニオンに書いてある、ペイント数値をプラスマイナスして調整します。この作業は、116のトランスアクスル、105のデフともに、車載では絶対にできません。


リングギヤとのセットの記号と、+28の、修正寸法が電子ペンでマーキングされているのがわかると思います。書かれた数値の+28とは、100分の28mmのことです。メーカーは100分の1mm単位での調整を求めています。

光明丹の光具合から、前進方向の当たりの位置が、端の部分からは当てていないのがわかると思います。(うんとトルクかければ、もう少し前のほうから当たりはじめますが)


手で回したくらいのトルクでは、完全にセンターに当たってはいけません。


写真ぶれていてすいません。

写真写りは悪くても、この当たりでデフのうなり音は、まったくありません。


凹んだ場所にあるインプットシールも、特殊工具があれば、まっすぐにきれいに入ります。





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2000GTVが完成

2011-05-17 21:32:54 | 修理日記

とりナマズ完成


最小限のコストで最大の仕上がりのコンセプトの模範例であります。

上代に制約がある商品車ですから不必要にコストはかけられましぇん。

ベースの状態が良好であったから成せる技だったというのも事実であります。


あんまし変わらない?

それは言えるかもしれましぇんw。



光り物はリニューアル


お目目がくすんでましたw


シートをリニューアル

無粋なダッシュ下のオーディオは撤去したら、スッキリしました。




ダッシュが少し割れてますが、とりナマズ現状で売価を維持します。

ご希望であれば、ダッシュリビルトは可能です。


ツルツルピカピカ

やや大きいタイヤサイズ(185/70)をピレリP4の175/70にダウンサイジングしました。

バランスはこちらのほうがBetterであります。

純正スティールとセンターキャップはレストアでほぼ新品並です。

今回はナットまでも錆びないメッキ製を奢りましたので、出来映えは新車以上?かもしれましぇん。

 1973y AR2000GTV 伊藤忠正規物 RHD ワンオーナー実走行8万km フルノーマル 日立クーラー(効き不明w)  
車検整備付  \1,980.000.



※過去の記事

1.73y AR2000GTV

2.73y AR2000GTV その2

3.セルフで張替えの巻

4.セルフで張替えの巻  続編

5.Drのプチレストア講座

6.Drのラブ注入w
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FIAT500&500Cが小変更されました

2011-05-14 21:38:52 | 並行輸入車礼賛

新色のネイビブルー(COD;407)          ドライバーはアロンソ


1)グレードPOP、SPORT、LOUNGEの設定が変更されました。
エンジン別グレード名は下記の通りです。

【エンジンTWINAIR 3グレード】 500

★TWINAIR------------------¥2,060,000.
★TWINAIR PLUS-------------¥2,240,000.
★TWINAIR LOUNGE-----------¥2,240,000. 


【エンジンTWINAIR 2グレード】500C

★TWINAIR------------------¥2,420,000.
★TWINAIR LOUNGE-----------¥2,560.000.

(価格は税込み、予備検査付)

【エンジン1.4  1グレード】500&500C

★1.4 LOUNGE
POP、SPORTが設定からなくなりました。1グレードのみになります。

2)TWINAIRインテリアカラーの変更



TWINAIR、TWINAIR PLUS(500)の内装 :500&500C

ダッシュボードパネル(光沢シルバー)、ステアリング(インパネ部一部ブラックトリム)に統一されます。
ボディカラーによるパネルカラーのコンビネーションはありません。

TWINAIR LOUNGE : 以前と変更ありません。

3)TWINAIRシートの変更


TWINAIR、TWINAIR PLUSのシート :500
COD.678 レザー/ファブリック(グレー/ブラック)が標準装備されます。(以前のSPORTと同じシート。
ただし1カラーのみ、カラーの選択はできません。 
オプションとしてCOD.442 FRAUレザーシート(ブラック)、又はCOD.491 FRAUレザーシート(レッド)の
オーダーが可能です。

TWINAIR LOUNGE : 以前と変更ありません。

TWINAIRのシート :500C
COD.602 ファブリック(アイボリー/ブラック)が標準装備されます。
1カラーのみ、カラーの選択はできません。(現在ご案内できる画像がありません。ご了承ください。)
オプションとしてCOD.804 FRAUレザーシート(ブラック)、又はCOD.803 FRAUレザーシート(レッド)の
オーダーが可能です。

TWINAIR LOUNGE : 以前と変更ありません。


4)TWINAIRボディカラーの変更:500&500C

TWINAIR、TWINAIR PLUS 2グレードのみ限定で新色COD.407 BLU CARISMATICO ソリッドブルー(ネイビー)が
オーダー可能になりました。
TWINAIR LOUNGEにはオーダー不可です。
メーカーからの画像はメタリックブルーに見えますが、メタリックではありません。
実際のカラーはアロンソが運転している画像が近いかと思われます。

5)TWINAIR全グレードリア部分に"twinair"のエンブレムが付きます。500&500C



6)TWINAIRソフトトップの変更 500CTWINAIRのソフトトップはブラック:1カラーのみの設定になります。
カラーの選択はできません。

TWINAIR LOUNGE : 以前と変更ありません

7)TWINAIRホイール500&500C
TWINAIR、TWINAIR PLUS(500)のホイールカラーはブラックのみの設定となります。

8)FIAT 500 MATT BLACKは当初のご案内どおり設定内容に変更はありません。


本日より上記の条件にてオーダーを承ります。
Opt及びボディカラー等の詳細はお気軽にお尋ね下さい。
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Drのラブ注入w

2011-05-13 21:58:08 | 修理日記

Getしたラブ注入アイテム           当時物お宝汎用キャレロ


プチレストア中の希少ワンオーナー伊藤忠物2000GTVはほぼ完成した物の気に入らない箇所がありました。

その一つがいまいち不細工であるヘッドライトでありました。

Drの年代のマニアは一応にヘッドライトフェチでありましたw。

当時は全て丸形でちょうどシールドビームからIODE(ヨウ素)ライトへの過渡期であったのです。



外目(LOW)は直付けタイプ

当時の伊藤忠RHD仕様は少々変な組み合わせでありました。

即ち、LOWは本国仕様の直付けキャレロです。

こちらの当時物は探した物のGet出来ましぇん

(再度捜索中)


内目(Hi)はオカマ+シールドビーム

通常はスタンレーかGE製ですが、無粋としか言いようがありましぇん

これをコンバートするにはいわゆる汎用型のキャレロが必要でした。

探すと当時物が一個在庫でありましたが、もう一つ必要でありました。

聞けばPF氏が一個保有していると言うのでぶんどって来ました

コンバートはDrが約20年ぶりに作業しましたw。

(ホントはしたくなかったw)



リムがうまく入りましぇ~ん

案の定恐れていたことが起きました

ライト自体の交換は少々の加工で事なきを得ました。

しかし、リムの取り付けが若干ファジーというかうまくハマりましぇん。

赤丸印の爪を三カ所確実にロックしないと、走行中に脱落する恐れがあります。

うまくハメようとすると、斜めになったりグリルに干渉したりします。

悪戦苦闘で、え~かげん頭貝割れ大根状態のDrであります



やむなくオカマ位置を調整

どうもオカマの位置が関係すると思うDrであります。


爪が出たら大丈夫

オカマの位置を試行錯誤で微調整したらなんとか収まりました。


ここで、一句浮かびましたw。

ジュリアのヘッドライト交換とかけて・・・

ラブ注入と解く、

その心は、


オカマが問題ですw


(座布団三枚下さい 



キャレロレプリカパッチ物+キャレロ新品

レプリカは当初青光タイプ?が気に入らないので、手持ちの無色仕様に再交換しました。

青光の原因はバルブの遮蔽カバーが青に着色してあるからで、好ましくありましぇん。

キャレロの当時物クルスタルカットは非常に綺麗です。

これで外目(LOW)もオリジナルなら最高裁判所です。





  




















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75ミラノ エボルック調教編 

2011-05-12 20:58:18 | PF氏の部屋

PF氏のファクトリー


新しいカテゴリーを作りました。
時折登場するPF氏に寄稿して頂くコーナーであります。
PF氏と言っても知らない方もいらっしゃるでしょうから、簡単にご紹介します。
伏見オートサービスを主宰する伏見庸三郎氏は元伊藤忠オートに在籍されたアルファ担当のベテランメカです。
氏との馴れ初めは、ショップ開業の数年後ですから、20年は前でありました。

当時のことを振り返ります。

風の噂で摂津にとても研究熱心(理論的)なメカが居ると聞きました。
曰く、インマニをぶった切って燃焼を研究しているとか、ちょっと派が違うというか恐れ多い人偏個でありました

縁があって、アルフェッタのトーションバー(車高)調整を指導して頂くことになり交流が始まりました。

過去の氏との最大のコラボが世界で一台?の身障者用Spiderの製作でした。
これは氏の協力がなければ決して実現しませんでしたから!。


Drに言わせると氏は間違ってメカになった方だと思います。
本来ならメーカーで設計とか、インストラクターをされてるほうが適職かもしれましぇん。
しかし、そういう方なら実践力はないだろうし、今のように実技の教えを請うことはなかったでしょう。

よって、メカになられて良かったと思います。←どっちやネンw


前置きはさておき、今回調教してもらった商品車である75ミラノ改MT仕様のレポートです。(原文のまま)


75エボルックのミッション抜けとシンクロギヤ鳴り。
エンジンのタペット音が大きいので、調整。
マフラーが痛んでいるので、交換。
以上の内容で、詳しい修理内容は、いつもどうり、お任せコースである。

しばらく、足にして良いとのことだったので、まずは、ミッションのほうから修理し、最後にエンジンという順に作業することになった。

ミッションは、A/Tから、GTV6のものに換装してあり、クラッチはシングルのSZや3.0QVのものが付いていた。おなじOHするなら、エンジンが2.5リッターなので、75のクロスレシオミッションのほうが、乗っていて楽しいので、ちょっと費用はかかるが、手持ちの75T/Sミッションをリビルトして載せかえることにさせてもらった。
元のものと、良いとこ取りの、トランスアクスル換装であるが、T/Sミッションのほうも、一度、どこかで中を開けているようで、インプットシャフト、アウトプットシャフト共に、ロックナットを外して再利用した痕があった。
こうなると、デフのピニオンギヤであるアウトプットシャフトの調整値が、本来のメーカーで組まれたままの値かどうか疑問である。というより、ロックナット再利用は、寸法が元のままなら、ロック位置も元の位置に来るので、それが別の位置でロックしてあるということは、もはや、シムが、ヘタッテいたまま組んだとしか考えられないし、ロックナットを規定値で締めると、簡単に回ったので、シムは、以前の無知なメカが組んだときよりさらにヘタッテいることになる。元のピニオン突き出し量にもどして、本来のトルクでロックナットを締め付けないと、デフのうなり音がでることは、明白である。
当然ながら、シンクロ交換、スリーブ交換プラス、デフのピニオン突き出し調整まですることになった。


トランスアクスルを乗せ替えたあとは、とりあえず、バサバサ音のする穴の開いた
マフラーを交換。
ドクターHから与えられたマフラーは、センターは純正タイプ。リヤーは、初めて使うIAPのパフォーマンスマフラーである。

同時に、やけにリヤの車高が高かったので、リヤスプリングは、当方の手持ちの旧シャンクルのGTV6兼用の強化タイプに変更させてもらった。

この状態で一度試運転し、トランスアクスル、足回り、排気周りが問題ないことを確認してから、いよいよエンジン側のメンテである。
タペット音の音質から、リフターの不良で、いくつかは交換しなければいけないこと、状態によっては、カムシャフトも使い物にならないかもしれないということはわかっていたのだが、ラジエターのアッパータンクの中に、少しだが、ゲル状のものがあり、ヘッドを下ろし、ガスケットも交換することになった。

ヘッドを下ろしたのは正解で、右バンクのタイミングが一齣ずれていて、軽くピストンと触っていた。
この程度の当りでは、バルブが歪んだり、ピストンが焼けたりすることは無いが、気持ちの良いものではない。
バルブリフターも、エキゾースト側4個が完全に使い物にならないし、カムも齧られているので、当方の工場でストックしてあった、非常に状態の良いヘッドを、タペット調整して使うことにした。
もちろんV6エンジンお約束の、水周りのヘドロ掃除も。
今回は、以前にウォーターポンプや、タイミングベルトを交換しているとのことなので、そのあたりのパーツは、すべて再使用している。

エンジン周りを修理で、お任せコースなので、当然ながら、出来上がりの見た目もスマートにしなければいけない。



もともと付いていたA/T車のパワステOILタンクは、マニュアル車の本来の位置に、ステーを製作し純正タンクを使って、付け直した。


エンジン周りの作業がすべて終了し、試運転に行って驚いたのは、排気音である。
エンジンを触るまでは、すこしバサバサ音が残っていたのが、ウソのように軽い音になり、GTV6のような良い音になった。エンジンの回転も、パフォーマンスリヤマフラーのおかげか、今まで知っているノーマルV6エンジンより、軽快に仕上がっている。


この75エボルックの仕事をしているときに、ドクターHが当方の足車にと、156V6を手配してくれ、SOHC12バルブと、DOHC24バルブとの直接比較をする羽目になったのだけれど、パワーでは、24バルブの圧勝。(カタログ値で、30馬力以上の差は、4000~5000RPMトルクの山と、6000以上の回転で圧倒的パワーの差を体感できる。)
ただし、乗っていて、はるかに楽しいのは、SOHCエンジンの75のほうである。
気のあった彼女とドライブしているような感覚である。(間違えても、エッチしているような感覚と書いてはいけない)
これは、私が、通勤で阪神高速往復70キロを、2台の車を交互に乗り換えての感想である。

もし、ドクターが、エンジン修理のできた156と、75エボルックを交換しても良いと言ってくれたら、当然、アルファロメオメカニックの私は、最大パフォーマンスより、75のほうの快感を選ぶことになる。そんな楽しい75エボルック仕様である。



タペット調整しようと思って、点検していたら、タンクに、ゲル状のものが。。。
ヘッドガスケットも交換することに。



ガスケットに、オイルがべたりと。
右バンクのピストンにはインテークバルブとの干渉の痕が・・・・







タペットリフターと、カムシャフトに傷が。。。


ヘドロが水穴に詰まっているのがわかる。


お決まりの、ブロックの底にたっぷりのヘドロも掃除して。。


よくオイルのにじむ、カムシャフトの分解タイプのハブのオイルシールも交換して。。


リヤーの車高も下がって、迫力満点        エンジンの最終調整


リヤーマフラーの出口も左右曲がりを反転し、ステンパイプでマフラーカッター風に修正



以上、PF氏からの初寄稿です。

氏の作業で感心するのは理論と実践が完全に融合していることでしょう。

仕上げの綺麗なところ(工場は汚い)は卓越していると思います。

次回は門外漢ならぬプロでも難しいType116(トランスアクスル系)のデフのバックラッシュ調整をレクチャーして貰います。

乞うご期待下さいネ
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IAP40周年!

2011-05-10 21:15:57 | 雑記帳

届いたIAPの最新カタログ


届いたカタログのデザインがいつもと違うので、アレっと思ったのですが、タイトルのごとく創業40周年記念カタログでありました。

IAP(International Auto Parts)はかってご紹介しましたが、アメリカのイタ車パーツ屋さんです。



スタッフの面々                右から三人目が社長のPaul Opiela


かってDrのショップ担当は社長のPaulさんでしたが、最近は余り表に出られないようで引退されたのかと思いました。

しかし、ご健在を確認しましたので嬉しく思います。


お客様感謝デーの様子

なんとDrの好きなFIAT124(初期型)も登場しております。

このIAPさんとのお付き合いは20年以上になります。

製品のバラツキはありますが、取引は確実ですし、梱包も丁寧です。

運賃(UPS)が少々高いのですが、早ければ発注後一週間以内に到着します。


目新しいアイテム

カタログは定期的に更新されます。

一般ユーザーも直接購入されてるようです。

今はIAP以外にも国内でパーツを扱うショップが増えました。

Drもそちらにお世話になることも増えたのでIAPからは余り買ってません。

しかし、創業当時はかなりの数量を買い込んで全国のショップに卸していたのですネ。

時代は変わりましたがIAPは末永く存続して欲しいショップです。


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出戻りはどうするアイフルw

2011-05-08 20:59:04 | 新着入庫

MILANOは2.5AT 当時の正規輸入車(USAモデル)


1988年から当時のインポーターである大沢商会が輸入した旦那仕様のA/Tモデルです。

エンジンは伝統のSOHC V6を搭載してましたので、あのGTV6と同じです。

M/Tモデルも存在しましたが、正規物は全てA/Tでありました。

ファイナルレシオ(最終減速比)が異様に高く、加速は芳しくなく日本ではあまり好評とは言えませんでした。

最もMILANOの名誉のためには、高速では意外と速かったのですネ!。

基本がUS仕様故にスタイルも仰々しくてスポーティとは言えませんでした

好事魔多しではありませんが、奇特な方もいらっしゃるようでした。



見事変身の図 

この個体を目ざとくAA(業者オークション)でDrは見つけました。

元来変態wであるDrには売ってつけの個体でありました(笑)。

しかし、トランスミッションA/Tのままでした

見かけはエボルツオーネで中身はMILANOというのは少々変でありますw。

完璧を目指すDrはこのMILANOをMT仕様にしました。

これは、まさに聞くも涙の物語であります

パーツ調達のためGTV6と75TSを買い込みました。

欲しい物だけ外して後は廃棄処分しましたから、一体コストがいくら掛かったか計算するのも恥ずかしいです


お尻もイケてますネ

一時はMILANO(A/T)をM/Tに改造するのが流行りました。

しかし、コストは意外とアップして、定価ベースで6桁万円とお財布には優しく
ありませんでした。

Drの場合も、解体車を二台も買い込んでおりますから、大同小異と言えます。

このMILANO改EVO仕様は一旦売却なりましたが、縁があって戻って来ました。


理想的なRECOROにグレードアップ

こちらは前オーナー様がモディファイして頂きました。

少なくともオリジナルシートよりは数段良くなりました。

しかし、個体をチェックすると、どうも至らない箇所が散見されました

も~え~加減にM/T換装で精根尽き果てたDrはこの個体を里子に出すことにしました?!。

里親はあのプロフェッサーF氏で腕前は最高裁判所であります。

氏の製作したMILANO改M/T仕様も何台かは扱いましたが、全て素晴らしく好調で
ありました!


エンジンは完璧               PSオイルリザーバーも移設変更


具体的な作業内容は又の機会に譲りますが、各部手が入っております。

SOHC持病のヘッドからのガチャガチャ音も皆無です。

ギア抜けのあったトランスミッションは完璧にO/Hしてあります。


グラグラと違いまっせ~!

PF氏が通勤の足に使用してTESTしてくれましたので、まさに実用ラベルレベルに仕上がりました。

常人には困難なデフのバックラッシュ調整も完璧で、その手法は次回にでもご紹介します。

本当は164QVのエンジン換装案もあったのですが、コストアップが懸念されましたので
止めました。

ど~してもと言う方にはもちろんやりまっせ~!w。


IAP製快音マフラー

お初のIAP弁当箱スタイルエクゾーストは装着当社はバサバサと冴えませんでしたw。

しかし、PF氏のセッティングで快音仕様に変身しました。

75ボディでは至難であったGTV6サウンドに近い音色でありますから!


これで、何とかメカは様になりましたが、塗装がよろしくありましぇんw。

リペイント予定ですが、すでに塗り替えてある(元はシャンパン)赤に再塗装するか、
他の色に変更するか悩めるDrであります。

エボであれば赤しかないのですが・・w。

今のところ赤に傾いておりますが、希望色変更はまだ間に合いまっせ~(笑)。

又は、少々塗装が悪くても現状でお安く売れというリクエストも可能ダス











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Drのプチレストア講座

2011-05-07 21:22:10 | Drのメンテ講座

ほぼ完成の2000GTV

ボディも修復してペイントしました。

インテリアもシートをリニューアルして随分と良くなりました。

しかし、なぜかいまいちDrの満足度は満たされません

なにが気に入らないのか、今一度検証してみました。



これは満足か?

グリルも新調したし、レンズにバンパーも綺麗ですから悪くはありましぇん。


満足度「中」?

出来たらレンズも新調したいところかもしれましぇん。

しかし、余り予算を掛けると売価が必然的にアップしてお財布に優しくありましぇん。

致命的に悪い箇所は見当たらないものの、気になる箇所が見つかりました。



レストア前画像

ご覧のように外目は純正キャレロですが、反射鏡がヤレております。

内目はスタンレーのシールドで冴えましぇん


キャレロレプリカに交換               

お財布に優しいランプではあります。

しかし、ちょっと淋しい質感とも言えます。

H4E(IODE)バルブの選択を誤ったのか、ヤンキー風に青い影になりましたw。

予算節約の為にケチった未交換のシールドとのコンビネーションは最悪ダス


もう一点、ちょっと許容範囲を逸脱しているところも見つかりました。



タイアが出しゃばり過ぎw(185/70ー14)

このサイズは確か当時のOptサイズだったはずです。

5.5Jの純正スティールホイールとは似合ってましぇん。

サイズが大きすぎると言うことであります。

いっそう、アウトデルタレプリカにでも交換しようと思いましたが、無駄な出費とも
言えます。

善後策として、Drデフォルトの175/70にサイズダウンして、ついでにスティールをリペイントすることにしました。

これは比較的お財布に優しい作戦で、尚かつオリジナリティを保てます

この個体には相応しいと言えましょう。


とりナマズ以上二点をリファインして、再度お披露目したいと思います。

Drの合格点が出るか、乞うご期待下さい 













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セルフで張り替えの巻 続編

2011-05-06 21:20:02 | 修理日記

悪戦苦闘の図


前編より何とかRrシートは完成したものの、Ftシートに関してはリクライニング機構の分解や、ヘッドレストまで分解しなければなりましぇん。

それで、結局は薬局でど~なったかいうと、途中でGIVE UPする羽目になりました

その理由は表皮をうまく交換できても最後に針と糸で縫い合わせる必要がありました。

仕入れ業者からは針金で縛るだけですから簡単ですよと聞いておりました。


ジェンジェン信用出来ましぇ~ん


気を取り直して出入りの内装業者に泣きつきました

文字通り頭ペコちゃんスタイルwでお願いして完成しました。



ガビ~ン!                  画像を間違えましたww



完成の図

少々手間取りましたが出来は悪くありましぇん。

かなりオリジナルに近い出来映えであります。


Rrも完璧の図

通常ならシート張り替えは内装業者に頼み、生地の選択からカッティングも全て任せます。

この場合はオリジナルと較べると、生地の色合いや質感が微妙に異なる場合があります。

特にベージュやタンなどの生地は難しいと言えます。

その点、この完成済み生地は及第点を与えても良いでしょう。

前回の1750GTV前期も満足の出来映えでした。


*Drのワンポイントレッスン?



糸の色に注目



糸は黒がオリジナル!

↑画像は新車からのオリジナルシートです。

赤枠内は表には出ない隠れていた部分で、38年前の新車のままです。

明らかに新車時の糸は黒であったことが証明できます。

(左側はすでに変色w)

Drもジュリア105シリーズを扱い始めた創業時は黒の糸などお目にかかりませんでした。

恥ずかしながら糸は白がオリジナルと思っておりましたからネw。

最も使い込めば黒糸は白に変わっちゃいます


今回の作業はやはり門外漢には荷が重い作業となり、最初から専門の内装屋に委任したほうが賢明であったと言えます。

但し、完成済みの表皮は悪くありませんので使えると言えましょう。








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GW休業のお知らせ

2011-05-02 22:24:10 | 雑記帳
5月3日(火)~5月5日(木)

お休みさせていただきます。

当ブログもしばし更新出来ませんが、何卒よろしくお願いします。
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