城址史跡を歩く。

日本の城や城址、史跡などを見て歩くのが好きです。
今のところ、九州の城址・史跡が中心です。

小倉城(福岡県)

2009-11-09 | 城(城址)歩き
2009年11月8日(日)

北九州いのちのたび博物館にて開催されている 『ナスカ展』 の帰り、
小倉城 へと足を運んだ。

北九州市役所の地下駐車場に車をとめ、地上へ出た。
正面に 『勝山公園』 の芝生広場が見える。
この辺りは中央図書館、市立文学館などがあり、緑の多いきれいな街だった。

周囲を見回すと城の天守がチラリと見えたので、場所はすぐに分かった。
歩道を歩いて行くと石垣があり、広場に着いた。
そこから見た天守の奥には、赤い近代的な建物のリバーウォーク北九州や他にもビルなどが見え、
天守がどこかの遊園地の建物のような印象を受けてしまった。





城内案内図を見て、すぐ側の 大手門 から入ることにした。





大手門、城内から見たところ。



城内の石垣は新しいものだろう。



城内にある、白州灯台 岩松翁記念塔。



城内は勝山公園になっていて、市民の憩いの場となっている。
いい天気なので、ベンチに寝そべっている人などがいた。

歩いていると 西之口門 跡があった。



西之口門から出ると、右手には立派な石垣と堀が見えた。
左手には 『松本清張記念館』 があった。



1898年頃に造られた、煉瓦造の 旧第十二師団司令部正門
1899年(明治32年)に第十二師団軍医部長に配属された
森鴎外 もこの門を通って登庁したらしい。



長州軍の大砲。



使用済の筆を供養した筆塚。



本丸から 天守閣 を望む。
この天守は昭和34年に復興されたもの。



元来は 飾破風 のない天守だったらしい。



天守の中は博物館になっているので入ってみた。



大坂夏の陣小笠原忠真 が着用した兜の複製。
前城主の 細川忠興 が考案した山鳥の尾を束ねた頭立が特徴的。
後ろの壁の肖像画(複製)はその細川忠興を描いたもの。

【越中頭形兜(えっちゅうずなりかぶと)】

上から 宮本武蔵 の櫂(かい)。
佐々木小次郎 の刀。
一般武士の刀。
3点いずれも複製(レプリカ)。
二刀流の武蔵はこの櫂の木刀で、
小次郎は一般の刀よりも長い 『物干竿』 と呼ばれたこの刀を使い、巌流島で決闘した。



他にも島原の乱の前夜を再現したからくり人形を使ったからくりシアターなど、
城の中は凝った設備がいっぱいだった。
小倉城が焼失した慶応2年(1866)が寅年ということで、
それに因んで描かれた迎え虎、送り虎などの絵もあった。

展望室は5階最上階にあり、360度見渡せるようになっていた。
東側の景色は、手前に小倉城庭園、その向こうには紫川が見える。



天守から出ると、お囃子の笛の音が響いていた。
近くに八坂神社があり、この日は七五三の親子連れが多かった。

最後に 小倉城庭園 に入ってみた。
小笠原氏の別邸・下屋敷跡を復元したものらしい。
書院造りの屋敷から庭園を眺め、庭を歩いてきた。
茶道具などを展示してある博物館もあった。



ほぼ復元されたものだが、
庭園から眺める天守閣は美しかった。

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