Blogアトリエ陶夢 <夢宇窯>

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夢宇窯を焚く ― 第6回                

2018年12月10日 | 夢宇窯と焼成
  イッテコイ窯(夢宇窯)、再びの焼成!
 
 河童の会での第5回目の焼成に失敗したのが4月でした。
 大失敗の末のリベンジ焼成の会です。
今回は、失敗ができないのは勿論、前回1200℃を確保できなかった原因を突き詰める必要があります。
 朝、10時メンバーがいつものように集合しました。早速に作品を荷解きし窯入れの準備です。
昼は、購入持参いただいた恒例の岡山のまつり寿司弁当を頂きながら、焼成の話題に花が咲く。

 あっという間に時間が過ぎ、急ぎ窯入れ作業を開始する。
前回の焼き直し作品をはじめ、釉掛けものや焼き締めを順次棚置きしていく。

    

 18時半に火入れ 5時間 400℃の炙り 15時間後 1300℃という理想的な昇温を目指して焼成開始です。

  

 よく朝7時、12時間後1000℃で二度目の停滞期がやってきました。一度目は800℃で2時間、合わせて4時間の遅れが発生しました。その後は順調に昇温でき、18時間で1307℃に到達しました。まずまずの昇温と1250℃域の時間確保ができたと考えられます。
 
  

窯締めの前には、少し多めの薪を投入し完全燃焼させました。30分ほどでほぼ燃焼が完了し急冷で1000℃まで下がり窯を閉めました。

 疲れはピークでしたが快い疲れで、夕食では美味しいワインで乾杯! 焼成談議は遅くまで続きました。

 翌日は、鳥取の民芸「牛の戸焼」を訪問し、二日後の窯出しを待ちます。
 
 四日目の早朝には、200℃を割り朝食後には窯出しが可能です。

 いよいよ窯出し、口を開けるとその成果が見えてきます。少し焼け過ぎの気配。

         
 今回も少し欲張りな焼成をしたことが反省に上がります。
信楽、備前、釉掛けものと多種の焼成を同時には所詮無理が生じます。次回からは、狙いを定め目的に合った焼成時間や温度を設定することで窯の特性を生かしたいと考えます。

 それにしても、薪焼成窯だきはますます魅力が深まります。夢宇窯の作品発表を目標にみんなと作品づくりを頑張りたいものです。


 
    


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