両腕は、胸元や腰のあたりで、素早く、規則正しく、前に掻き込むように、大きく振り、そして、腰とお尻も、左右に、大きく、メリハリを利かせて、くねらせるように振って、ピッチ歩行を行います。
競歩独特の歩き方です。
競歩の定義は、
① 常にどちらかの足が地面に接していること
② 前脚は接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝を伸ばすこと
の2つです(違反者は、3回のレッドカードで、失格)。
そして、ここ、補助競技場では、その競歩の、練習が行われています。
一人の女子選手が、軽快に、トラックを周回しています。
その後ろを、男子5人の一団が、かなり離れて、続いています。
そのうち、男子の一団が、徐々に、追いつき、女子選手を追い抜きました。
一方、初心者らしい、二人の男子選手の方は、あえて、両足とも、踵(かかと)からの、確実な着地を心がけて、まずは、スピードよりも、歩き方重視の練習をしているようです。
その後を、また、別の女子選手たちが、続いて行きます。
周回が進むにつれ、心臓が張り裂けんばかりと、選手たちの激しい息遣いがが、聞こえてきます。
また、引きずり歩くような、運動靴と路面の擦(こす)れる音も、聞こえてきます。競歩競技では、きっと、運動靴の傷みは、早いことでしょう。
最大50㎞の距離を歩く、競歩と云う競技では、単に、歩くということが、どんなに、難しく、過酷かと云うことが、少し、分かるような、練習風景です。
今日は、富山陸協の中学・高校練習会で、早朝から、エントランスロビーの受付は、混雑しました。
補助競技場では、競歩の外、三段跳、砲丸投、槍投げ、短距離の練習などが行われ、陸上競技場や、コンコースでも、多くの選手たちが、それぞれの競技練習に、励んでいます。
競歩練習
練習会受付
陸上競技場
コンコース