今日は、わかくさ保育園の園児(三歳児つき・そら・うみ・かわ)の皆さんが遠足で陸上競技場に来られました。トラックを走りまわって楽しそうに遊びまわりながら、大型映像に映し出されたときにはカメラに向かって大きく手を振っていました。帰るときには、事務所にわざわざお礼に来てくださって、かわいく「ありがとーございました」と声をそろえてお辞儀をしてくれました。
可愛さにほほえましい思いをするとともに、このように心のこもった礼節に大変感激いたしました(うちの愚息(3才)は「俺は!俺は!」って感じなのでなおさらです)。
さて、同じく陸上競技場芝生舗装では、潅水作業が行われています。
6月に入り、梅雨入りする地方もあるなか、相も変わらずかんかんの日照りが続いております。
5月の降水量の合計は、46.5mmでした。これは、昨年の約半分(97mm)、一昨年5分の1程度(241.5mm)です※気象庁のデータを参照しました。
水のやり過ぎは根の張りを浅くしますが、さすがに芝生も焼け気味になってきましたので、グリーンキーパーの指示のもと潅水を行っています。
この潅水によって、芝生が立ち出しました。植物はとても素直です。
ところで、昨日のサッカー日本代表ワールドカップ予選をご覧になった方はお気づきかもしれませんが、埼玉スタジアムでは試合直前まで潅水が行われている様子がテレビでの映像でも映されていました。
当競技場でそのような光景を見たことのある方はいらっしゃるでしょうか?いたとしてもかなり稀です。
当競技場にも自動散水システムがあるのですが、なんと芝生全体の5割程度の範囲にしか水がいきわたりません。そのため、散水栓からホースを引き、スプリンクラー使って、人手で位置を変えながら全体に水がいきわたるようにします。今回のように、芝生の危険状態から回復させるためには1週間ほど水をまき続けます。それを人の手で行うのですから、大変な労力です。
実は、カターレ富山通の皆様ならお気づきかもしれませんが、今シーズンのカターレ富山は、今のところボールを動かすパスサッカーを展開しています。よって当然、試合直前の潅水要望が出てきています。この場合の潅水は、芝生のためというよりは、芝生が立ち、濡れたピッチでは、ボールが転がりやすくなり、かつボールコントロールもしやすくなりなることを目的にしています。試合を優位にすすめることができるのはもちろんですが、より質の高いサッカーは見ている方々にもきっと良いものになるはずです。
しかし、当公園では設備の問題から現実的には難しいというのが現状です。
J1(Jリーグディビジョン1)では当然のように、選手ウォーミングアップ直前に水をまかれているそうで、新潟のビッグスワンスタジアムでは、ボタンひとつで芝生全面に水を潅水できるそうです。