プラタナスの別名は、スズカケノキ(鈴懸けノ木)です。
そのプラタナスの、イガイガの堅い球果が、枝に鈴を懸けたように、冬のこの季節、未だに、たくさん、ぶら下がっています。
アメリカフウ(あめりか楓)の、堅いイガイガの方は、そのまま、木に付いているものもありますが、下に落ちたイガイガは、中の種が、すっかり抜け落ち、殻だけとなって、カラカラに乾いて、軽くなっています。
また、なおも、しぶとく、実が生っている、ドングリ(団栗)の木は、お椀状の台だけを残し、イガイガのハカマを、ずっと前に、全部振り払ってしまい、今は、その実を、ちょこんと、お椀の上に乗せているだけなので、ドングリは、ちょっと触れれば、すぐに、ポロリと、落ちてしまいます。
公園内は、秋から冬にかけて、これらの球果が、たくさんぶら下がり、枯れ葉と一緒に落下する、その量には、おびただしいものがあり、清掃収集するには、ずいぶんと、大変です。
けれども、これも、植物の生の営み、樹木たちも、子孫を残すのに必死です。
秋には、秋の、色付いた葉っぱと球果。
冬には、冬の、裸木(はだかぎ)の枝に連なる球果。
それぞれの趣(おもむき)の中、球果は、風に揺れたり、止まったり、長い時間、じっと、静かに、落下の時を、待っています。
スズカケノキ
アメリカフウ
ドングリの木