ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 怒り 」 上・下  吉田 修一

2016-01-19 22:15:30 | 
         「 怒り 」 上・下  吉田 修一

            

図書館のお薦めの棚にあった本です。 吉田修一作品は、「 悪人 」を読んで、映画も観たので2作目です。 
ポップに今秋映画公開と書いてあり、主演が渡辺謙さん、宮崎あおいさん、松山ケンイチさん、妻夫木聡さん、綾野剛さん他。
借りて帰って、改めてキャスト調べると、豪華なキャストが勢ぞろい。 「 悪人 」の時は妻夫木さん主演でした。
いつもは自分で主人公をイメージしながら読んで、後で映画のキャストを調べますが、今回は、キャストを書き出してそれをイメージしながら読みました。
東京編・千葉編・沖縄編の3つが同時進行で進み、刑事の2人が事件を追います。
~~~~~~~
1年前に八王子で尾木夫妻惨殺事件が発生。犯人は夫婦を惨殺後、家で数時間過ごし部屋を物色、食事をとり、血文字で「 怒 」と書き残して逃亡。
目撃証言その他から犯人は山神一也と判明するが彼は整形していまだ逃亡中。

東京編
藤田優馬(妻夫木)は広告代理店に勤めるゲイ。 サウナで知り合った大西直人(綾野剛)と一緒に暮らしている。
或る日、いつも通り出かけたまま直人が帰らず、探し回るがそのまま行方が分からなくなる。
千葉編
槙洋平(渡辺)と娘の愛子(宮崎あおい)
愛子は家出して男にだまされソープランドで働いているところを、NPOの保護センターで保護され洋平に連れ戻された。
町にふらりと現れた田代(松山)は洋平の勤める漁協で働くようになり、愛子の過去も知ったうえで親しくなった田代と愛子はアパートで一緒に暮らし始める。
沖縄編
母親の事情で沖縄に引っ越した小宮山泉(広瀬すず)は同級生の辰哉と時々無人島に出かける。
そこで、廃墟で不定期に訪れては暮らしているバックパッカーの田中信吾(森山未來)と出会う。
田中は、辰哉の両親が営む民宿でアルバイトすることになる。
或る日、本島に遊びに行った辰哉と泉は辛い事件に遭遇する。

進展がない八王子の事件をテレビで取り上げ、行方の知れない山神の整形後の写真や、3つのほくろ、左利きのことなどが放送された。
それを観た、優馬は直人を疑い、洋平と愛子は田代を疑い、泉は田中を疑い出す。
刑事・南条(ピエール瀧)と北見(三浦貴大)は、寄せられた情報をもとに1件ずつ捜査を開始。
有力な手がかりを得て、沖縄に向かう。
~~~~~~~
上刊は話がそれぞれ3ヶ所で進むので、どこで繋がるのかと読んでいましたが、下刊で一気に直人、田代、田中が山神では?となり2日で読めました。
直人はなんだか可愛くて、何処に行ったのかと心配で、優馬が知らないと行ったときには腹立たしく、直人の生い立ちを聞いたときには可哀相でなりませんでした。
田代は、松山さんが好きで「GANTZ」「デスノート」「ノルウェイの森」の映画、「大河」も観ていたので、残忍な犯人であって欲しくありませんでした。

読み終わって感じたのは、人を信じる難しさ。 私は、過去や素性が知れない人を信じることができるかどうか? 
一緒に暮らしていればある程度、性格や気性が分かるでしょうが、疑えば心配になり優馬や愛子を責められません。
反対に辰哉のように信じていたのに裏切られたときにはショックが大きいです。

全体的に面白かったですが、疑問が残ります。
なぜ、尾木夫婦を殺さなければならなかったのか? 怒の意味は? 
単なる異常者だったのでしょうか?
事件と直接関係はありませんが、北見の恋人美佳はなぜ去ったのか?
モヤモヤ感が残ります。 映画を観ればわかるのでしょうか。 
作者はインタビューで市橋達也の事件をヒントに書いたと答えていました。
どんな映画に仕上がっているのか上映が楽しみです。


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蛇腹式カードケース

2016-01-17 17:36:06 | 日記
欲しくて欲しくて仕方なかった yukikoさんの蛇腹式カードケースがやっと手に入りました。
自分では作れそうにないので、年末に作り方をコピーして妹に渡していました。
今回は、姪っ子が作ってくれ、妹が持ってきてくれました。 やった~
丁寧な仕事をしています。 『 ありがとう 』
細かくて手間がかかり大変だったそうで、「 もう作れないよ   今回は初めてなので、もう少し慣れたら短時間で作れるかもね 」と言っていました。

          

『 何十も作って大勢の人達にプレゼントしている yukikoさんはなんて凄いんでしょう 』

もう一つお願いしていた手帳のケースも出来ました。  大切に使うね。

          

私が、いつも地味な色合いの持ち物を持っているので、今回は明るい若い柄にしてくれたそうです。
そういえば私は服も、黒色・紺色・茶色・グレーやベージュが多いですね。
姪っ子から見たら、私はオレンジやピンク、黄色の明るいイメージだそうです。

「 ゆる~い 毎日が好き 」のブログも妹と娘に紹介しているので、昨年、ジョー君を天国に送った妹と姪っ子は、モモちゃんのブログに涙です。
また、yukikoさんのブログを参考に、可愛い小物をよろしくお願いします! 感謝です! 

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「 進撃の巨人 14・15・16・17・18 」 諌山 創

2016-01-15 22:10:03 | 
    「 進撃の巨人 」 14・15・16・17・18   諌山 創

                   

新刊は発売と同時に届くようになっていますが、4月、8月、12月と年に3回の発売なので、1冊ずつ読むと前の内容を忘れてしまいます。
なので、かためて一気読みします。 どうも主人公の名前がカタカナの時はなかなか覚えられません。
エレン・イエガ―、ミカサ、アルミン、エルヴィン、リヴァイ、サシャと名前だけは何とか憶えていても、フルネームは苦手です。
話もどんどん複雑になってきて、前の出来事に繋がるのが、何だったか忘れています。
ハンジやドットのように顔に特徴のある人はすぐわかりますが、『 あれっ? これ誰だっけ? 』 とまた前の刊へ戻ります。 やっぱり若い人の本ですね。
映画も前編・後編と観に行きましたが、登場人物も筋書も少し違っていましたから。

巨人の事や王の秘密、エレンの過去などが少しずつ明らかになり、これから、父親や地下室の謎が解明され、人間と巨人の戦いと、ますます面白くなっていくことでしょう。


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ランチ ( 縁がないな )「 与力 」

2016-01-14 22:08:02 | 外食
先週、事務員さんとランチに行ったお店が「 臨時休業 」していたので、今日改めて行ってきました。
11時30分待ち合わせて、一路目的のお店へと向かいます。
『 今日は開いてるね 』 とお店の前に行くと、「 本日、ランチは貸し切りです 」 
どこまで縁がないんでしょう 
このお店は最初は「 岬 」というお店で、娘がまだ仕事をしていなかったときによくランチを食べに行きました。
早く行かないと、市役所や商工会議所などの人でいっぱいでした。
流行っていたのに、突然「 柚 」というお店にかわりました。 そこにも時々娘と行きました。
またまた去年、いつの間にかお店の名前がかわっていたので行ってみたかったのですが、、、 残念
仕方がないので又お店探し。
 
      「 与力 」

         

          お造り定食 ( 私 )                               若鶏塩焼き定食

         

食後は事務員さんの行きつけの喫茶店 アロマカフェ 「 Piaf 」 もちろん、エディット・ピアフから。
ご夫婦で、モーニング、ランチ、ハーブティー、手作りケーキなどメニューいろいろ、ミニコンサートもされています。2月は、フォークコンサート。
ケーキセット¥600 リンゴとキャラメルのケーキ。 美味! 

次回のランチは2月にとんかつ屋さんに決定。 しばらく今回のお店は時間を空け、たまたま開いていたら入ることにしましょうか(笑)

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「 ショートショート・マルシェ 」  田丸 雅智

2016-01-12 00:13:55 | 
   「 ショートショート・マルシェ 」  田丸 雅智

      

昨年のクリスマスに、本屋さんに孫のプレゼント用に図書カードを買いに行き、欲しかった田丸さんのショートショートを見つけ買ってきました。
田丸さんの4作品集で初めての文庫です。 カバーイラストがカラフルでおいしそう 
「 マルシェ 」とは、フランス語でマーケットのことで、食をテーマにした18作品が収録されています。
裏表紙に「 あなたに5分間の魔法をかける18の物語 」と書いてありますが、読みかけると面白くて止まりません。

山菜から猫が生まれる「 猫の芽 」から始まり、「 キープ 」は少し怖い、トウモロコシでできた「 差し歯 」 「 MEN 」はうどん教室でこしのある麺ならぬ本当のMENを作る。
探し物があるときに食べる「 捜索料理 」他、1話の5分に1回 オチに笑ったり、なるほどと感心したり楽しめました。

私が星新一さんのショートショートに出会う前の10代の頃、アメリカンジョーク集を集めていました。
短い話の中にまとめられたジョーク。 外国人特有の考え方や風習の違いがありましたが、最終的には笑いは人間は皆同じなんだなと楽しんで読んでいました。
その時は面白く笑って誰かに話したくなる話ばかりでしたが、ほとんど内容は忘れました。 が、一つ印象に残っているのは、
或る未開の地に2人の靴のセールスマンが訪れ、1人は本社に「 残念ながらここの原住民は靴を履く習慣がありません 」
もう1人は、「 素晴らしい市場だ! 誰も靴を履いていない 」

ショートショートは素晴らしい!  大好きです。
次は田丸さんの「 海色の壜 」を探さなくては。 なければ注文ですね。 次回作にも期待です。

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