アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

〈重要〉油絵最終テストその2

2022-02-11 03:00:00 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 一昨日の水曜に無事、制作できました。

 F6号2枚のうち、成功した方は未完成ですが、見本としてこのまま取っておくので、失敗したF6号の方を制作。うまく修正できたと思いますが、それは次回の制作次第か。

 そして、描きかけでやめていたF6号を再開。こちらは描画以前の下塗り。成功したF6号の制作手順を踏みます。


 さてこれからが本題。上記の2枚の他に、追加したF6号4枚を使って、私が今、会得しつつある油絵技法が、人物、風景、静物、どの画題にも適用できるのかを確かめます。

 そのために画題として選び出したのがこちら(いずれも新潮芸術文庫の図版から)。

 ドラクロワ「おうむと女」


 アングル「ドヴォーセ夫人の肖像」


 コロー「モルトフォンテーヌの船子」


 シャルダン「あんずの貯蔵瓶」

 これはテストですので、新たにスケッチしたり、モチーフを組んだり、あるいは過去の自作だったりと、そんな必要はないでしょう。

 そこで巨匠の作品から適当なものを選びました。用意したのがいずれもF6号と、画面が小さいので、複雑な構図や、細かい描写があるものは避けました。

 これは模写ではありませんで、あくまでこれらの画題を、私が今、会得しつつある油絵技法で描くのが目的です。

 人物画が2枚となってますが、これは裸体と顔をそれぞれ描くのが主眼になっているからです。また静物画として用意した「あんずの貯蔵瓶」は画面が円形ですが、そこは適当にごまかします。

 早速、明後日の日曜、これら4枚のデッサンを始めます(すでにカンバスは用意済み)。

 もうこうなったら、ノリと勢いで一気に突き進みたいですね。でもさすがに一度に4枚は無理かな。デッサンが雑になってはいけませんので。

 さあこれで全てのお膳立ては済みました。あとは描くだけですね。ちょっと忙しくなってきました。頑張ります。

 付)印象派の技法は風景画に適しており、人物画には不向きでした。だから風景画を好んだモネは印象派であり続けましたが、ルノワールは人物画を好んだので印象派の技法から離れざるを得ませんでした。そんなことが念頭にあって、あれこれ試すことにしたわけです。

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