アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

第4技法テスト(油絵最終テスト)その15

2017-01-23 14:09:15 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 独自の白の下地の変更、つまりこの下地の明度を上げるのは取り止めにしました。現状の下地で何の不都合もないわけですから、変える必要はないと判断しました(それでもより良くしようとして変更するつもりだったんですけどね)。

 確か一度テストをしたはずです。この「第4技法テスト(油絵最終テスト)」か「風景画追試」のいずれかだったと思います。

 難しいんですね、この下地作りは。油絵では重要、いや決定的な作用を及ぼすだけに、悩ましいところ。取りあえず試したい人は、市販のカンバスにローシェンナを塗るだけというのを薦めます。これだけでも違ってきます。

 自分の独自の白の下地をより簡素、単純にしようという意図で改良しようとしたわけですが、このままでいいという結論になりました。

 ちょっと本人の備忘録めきますが、ここまでの途中経過をまとめますと
 ①仕上げニス … テスト中。只今経過を見守り中。
 ②溶き油   … 2種類あるうち、後の方で良さそう。
 ③下地の変更 … 変更せず。
 ④シルバーホワイ厚塗り … M120号でテストする。
 ⑤筆致を生かした描き方 … 同上。

 ということで、②と③は解決済みなので、残るは①、④、⑤ということになります。多分に私にとって補足的なテストなので、急ぐ必要はありません。

 ある程度自分の油絵の描き方が決まってきて、何かもうひと回り大きく変われそうな気がして、それであれこれ気になっていることを試そうとしている感じです。頭の中で、何か変化が起こりそう、変われるんじゃないかという予感めいたものがあるので、それが具現化するかどうかというところです。

 今年次第ですね。もし自分の油絵が変わるんだったら、今年なんじゃないかと。別に変えたいわけではないんですが、変わる、変わってしまうんじゃないか、そんな気がするのです。

 目に見えない内的変化が続いて、小さな変化がたくさん静かに進行し、振動し、それが一気に表に出て、大きな変化となって目に見えるのだと思います。

 何か今胸の辺りがもやもやしているんですね。ああでもない、こうでもないとさんざ試してきて、それがひとつにまとまりかけている感じでしょうか。

 付)こういうのって本当に言葉でうまく言えないですね。一言で言えば、確立したばかりの自分の油絵に変化の兆しがある、ということになるんですが、それでは何ら具体的な説明ではないわけで。自分としては、自分の描く油絵に具体的な変化が表れるのかどうか注視したいと思っています。

M120号制作記その15

2017-01-23 13:31:16 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 今日は先週に続いて下地作りなんですが、従来の独自の白の地を明るくするのは中止になりました。熟慮の結果、変更しない方がいいと判断しました。明るくする手もあるということで、あくまで選択肢のひとつに過ぎないという位置づけになった次第です。

 さて、下地作りはあと1回、来週で終わるんですが、今日は最後にちょっと蛇足なんですが、絵画制作に関連する個人的な話を。

 まずは下の写真をご覧ください。

 私、間違って自分の部屋の電球を買ってきてしまったんですね。いつも使っているパルックなんですが、寒色ではなく暖色を選んでしまった。

 でつけかえたらどうなったかというと

 こうなりました。外側の電球がいつも使っている寒色で、内側が今回間違って買ってきた暖色。見事に色味が違う(こんなに違いましたっけ)。

 で、何が言いたいかと言うと、私は絵画制作は日中、自然光の下でしかしないのですが、暗かったりで電気をつけないこともない。そうなると、今までと違う明るさの電球だと絵の仕上がり具合が違ってくる可能性がある。

 いや、確実に違ってくるでしょう。照明の加減で展示されている絵の見え方は違ってくるわけでして。まずい、まずいじゃないですか(今更騒いでも仕方ない)。電球代は約1000円だから、そんなに気になるんだったら買い替えればいいんですが、それももったいないですし、本当に絵の仕上がりが違うのか確かめたくもなってきた(じゃあ取り換えるなよ)。結局お金がもったいない半分、取り換えなかったらどうなるのか半分という気持ちでこのままに(いいのか、本当にそれで)。

 あんまり絵の制作に支障はないような気はするんですが、ちょっとし実験ということで、楽しもうかと思っています。

 付)もし本当に何か違いが出たなら、報告いたします。

 蛇足)この寒色と暖色、絵を描くとか描かないとかに関係なく、みんなどっちを使っているのだろうか。例えば本を読むときでも結構違うぞ。いったいどっちが売れているのだろうか、ううむ。