シンムラテツヤのブログ

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『TOWER』8

2013年12月27日 | 日記
8、ピートタウンゼント・ファンクラブ
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元ネタを持っていってからセッション数度。
すぐに形になった曲。

当初はフォーキーなブルースナンバーだったのが、もっとふざけようということになった。
60年代のガレージ、サイケデリックのCDをスタジオでいろいろ聴いて。
やっているうちにこうなった。

ブレイクに入るごとにピートが腕を振り回しすぎて天国に飛んでいく。
ということを歌っていたのだけど、もっと子どもがふざけているカンジを出したくて、
ピートに向けて作文を書くという設定で歌詞を書き上げた。
歌詞は個人的にお気に入り。

ドラムは違う音色で2種類、録り分けています(途中でちょっと落ち着くところで変わります)
ベースはヴァイオリンベース。ザキヤマ氏がビートを支配してます。

恭ちゃんのギターが水道管のようにあちらこちらで破裂してます。
DEWさんのアイディアで「雷みたいな」の歌詞のところで雷みたいなギターも入れてました。
ガコ、ガコココ!!

僕はひたすらカジノでバッキングをキメてます。セブンスコードしか弾いてません。
歌は2回歌ってダブルで重ねてフザケてます。

曲調は初期のキンクスとか聴きまくってところからキテますね。
曲調は全然フーじゃないですねが笑

タウンゼント氏は素晴らしいミュージシャンだと思います。
ギタリストとして、ソングライターとして。
最強音楽家の1人だと思います。

僕はちなみに『Tommy』が一番好きなアルバムです。
音楽で迷子になれる素晴らしさを教えてくれた人です。



『TOWER』7

2013年12月25日 | 日記
7、U・F・O!
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このアルバムの中では一番歴史のある曲。
恭ちゃんが散歩しとる時に感じたビート。そこから始まった曲。
何度かセッションを繰り返していくうちに、

<ユーエーフ、オー♩>

というメロディが決定的に浮かんだ。
もしかしたら恭ちゃんがその時宇宙のことに思いを馳せていたのかもしれないね。

この曲は、もはやこの地球で客観的に物を考えるには宇宙人の視点で視るしかない。
ということから始まっています。
藤子・F・不二雄。星新一。カート・ヴォネガット。。
歌詞は多分、短い時間の中で永遠のテーマを織り込んでしまう人たちに影響されていると思います。

「この地球はいったいぜんたい、あと100年もつかね?」
という宇宙人の会話の、サウンドトラックとして作りました。

間奏はビンテージのヴォコーダーで歌っています。
(それにしてもなんでヴォコーダーというのは宇宙を感じるんだろうね?
 SF映画には素晴らしい作品が本当に多い)

このヴォコーダー僕と恭ちゃんで二人の宇宙人の役を演じながら、掛け合いをしています。
さて何と話しているでしょう?

サウンドに関しては、恭ちゃんが同じフレーズを違う音色で何度も録るという気が狂いそうなことをやっています。
僕は甘えて2番目のAメロからから入ってくるワウワウギターしか弾いてません。
ちなみにこれはワウペダルとコーラスとフェイザーで作りました。
(ライブで再現不可能!付加No!)

ベースとドラムはとにかく温度が高まるグルーヴにならないよう気をつけました。
どこまでも冷たいコンクリートのイメージです。

ちなみにこの曲をライブでやるときは毎回、尺が変わります。
リハーサルでもスタジオに入る時間帯、部屋の広さ暗さなどによって毎回変わります。
この子は、フリーに演奏するのが一番良いんだよな。
ライブの方もぜひ楽しんでいただきたいです。

よく聞かれるのですが、僕は超常現象などに特別な興味はありません。

でも4人も大人が集まって同じ曲を演奏して、そこに息なんて合ってこようものなら、
宇宙から何かがやってきそうな気もしています。

『TOWER』6

2013年12月21日 | 日記
6、チューインガムミステリーツアー
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2分30秒のグラムポップソング。
「チュ、チュ、チュ!!」という歌い方はデビッドボウイの物真似です。

strawberry switchbladeとかE.L.OとかTHE TOMSとか。
80年代のパワーポップグラムロックのレコードを聴きまくって形になった曲です。

この曲のブレイク→リフ→ブレイク→リフ。
というアイディア自体はだいぶ前からあったもの。
サビのメロディになかなか満足できず、決行ぎりぎりまで展開を詰めました。
メロディが決まってそのままコード進行もガラリと変わった曲です。
一瞬だけリズムボックスでボサノバビート鳴らしたりもしました。
この曲に関するサウンドアイディアがまだまだあったのですが削ぎ落としてこの形になりました。

80年代ROCKのギラギラした音を鳴らしたいとDEWさんに相談したところ。
Fenderのリードスリーというギターを貸していただいた。
見たことも聞いたこともなかったけど、不思議なサウンドでこの曲にマッチしました。
ザキヤマも2番で荒々しいギター弾いてます。

コーラスはラモーンズになりきってやろうということで、
恭ちゃん、ザキヤマ、大ちゃんがわいわいと参加しています(特典DVDにそのシーンあります)

歌詞に関しては100円のガムをどこまで楽しめるか?ということから始まっています。
楽しむのは僕次第君次第。
短い曲ですが、この曲の歌詞もまたノートに書き付けたたくさんの言葉で完成しました。
(僕は常々、寒い時にあったかい飲み物を飲んだ時の感情で、
原稿用紙何枚まで書けるかということを自分に課しています♩)

そこから視点を変えて、そのガムを売りつけるセールスマンの歌として歌詞をつけました。

いかついギターサウンドとポップなメロディという組み合わせは無限の可能性があると思っています♩

そうだ。
あすなろうから、すかんちを感じると最近言われるようになりました。
光栄です。

『TOWER』5

2013年12月18日 | 日記
5、僕はロボット
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5部からなる、7分越えの大作。

この曲の出発点はー
ゴミ収集車で運ばれていく、くまのぬいぐるみを発見したことから始まった。
ぬいぐるみには、どうして自分が今「そこ」にいるのか分かっていない。そんな風に見えた。
もしかしたら僕自身、誰も言ってくれないだけで人間だと勝手に思い込んでるだけかも。
そもそも、まったく自分だけの意志で目的地にたどり着けたことなんてあるのかな。
(いつだって状況の上を転がる!)
もしかしてそれについて、最後の最期に気付くのかもしれないし。

命のオワリ。トオノイテイクオモイデ。
たくさんのお別れが今日もある。
(愛ってのは人間だけに与えられたものではないね!)
(すべての生き物に与えられたものだね!)

1部と2部(アップテンポになるところ)はアコギでメロディを作りました。
ナインスのメロディや半音進行などを楽しみながら作りこんだパートです。
突然3声のコーラスを入れて場面をガラリと変えてやろうとしたところです。
展開がドタバタ変わっていく劇みたいに、ね。
きょうちゃんと僕のツインギターはもはやあすなろうの核になりましたね♩

3部の静かなところはピアノでメロディを作りました。
偶然オンコードになったのが幸いしてそのまま勢いで展開をつけました。
E-BOW、リッケンバッカーの12弦ギター、テインパニーにボイスエフェクト。。
ここでもたくさんの音の冒険もしました。

4部はバンドのセッションで生まれたパート。
ザキヤマが弾き始めたリフから発展しました。
4人の音が徐々に重なってゆく、ついにロボットがベルトコンベアーで運ばれてゆく場面です。
(スネアドラムはハンマー!)
このままDEWさんによるエフェクトサウンドでロボットはバラバラにされるのでした。

5部は僕ときょうちゃん二人同時録音。
アンビエントマイク一本立てて同時に弾きました。
終わりの落とし方がなかなか噛み合ず、これがなかなか苦戦しました。


物語とメロディとサウンドを、どれも損なうことなく立たせることが出来た。
僕にとっての新境地の曲です。

僕が尊敬する表現者はみな、人間の素晴らしいところとどうしようもないところを描いて。
同時に人間以外の生物に感情とか性格を与えるんです。

僕も、そうなりたいなと、思います。

タワー・オブ・ポップス!!!!

2013年12月16日 | 日記

あすなろうワンマンライブ終了。
何か、あっという間やったな。
たくさんやったのにあっという間やった。
いろんなことやったのにあっという間やった。
終わったあと、みんなくしゃくしゃの笑顔で声をかけてくれた。
どうもありがとう。

タワー。
ひとまずの最上階からの景色が見られたよ。

また造って、登りたい。
どうもありがとう!


【セットリスト】
1.BINGO!
2.サリーのブーツ
3.めまい
4.おはようヴァンパイア
5.メリーゴーランド
6.渚まで
7.手紙を書くわ
8.からっぽのままで
9.チューインガムミステリーツアー
10.僕はロボット
11.うわさを信じるかい
12.夜明け前
13.Teenage Kicks(The Undertonesカバー)
14.ピートタウンゼント・ファンクラブ
15.U・F・O!
16.僕の車にのりなよ
17.最終回
18.How to make love song
19.ポップミュージックに花束を
20.ハピネスを語る男
encore
21.ミラクルガール
22.魔法のビート
23.こわいことばかり
24.ピートタウンゼント・ファンクラブ

『TOWER』4

2013年12月12日 | 日記
4、ポップミュージックに花束を
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この曲自体は2010年に形ができてました。
オープニングの弦楽器の絡みは当初から何も変わっていません。

これも原付に乗ってる時にサビのメロディが浮かびました。
コード進行に関してはいろんなことを試しながらようやく固まった曲。
当初キーはCだったけど、最終的にBに落ち着きました。

Cだと前向き元気いっぱい明日から頑張ろう!みたいな感じやったのですが、
Bにするとちょっと憂いも混じり、日常の憂鬱な月曜日感が良い感じに出たのです。
コーラスもいろいろ試した曲です。
ゾンビーズ、ビーチボーイズ、ビージーズ、、素晴らしい音楽(たくさん‼︎)に花束を。
最初は好きなバンド、音楽家を羅列した歌詞にしようと目論んでいたのですが、あんまりでし笑
自然と、最終的に生活と音楽についての歌詞になりました。


「音楽は人生を変えてしまう」というドラマチックなアイデアも好きですが、
BGMとして音楽がかかってるだけで、「何か今日は気分がいいね」
みたいな些細な音楽のあり方も僕は好きです。

僕の経験上、音楽とその瞬間の景色、出来事は頭の中胸の中でくっついて、
一つのかたまりになってずっと残ります。
そんな日常の中のポップミュージックのあり方に、大層にも花束をと名付けました。

この曲はライブでやりだして以降、たくさんの人に愛されながら育った曲です。
作って産み出してから、独り立ちして僕たち自身勉強させてもらっている大事な曲ですね。

あっ‼︎と言う間にその瞬間は終わっちゃうから。
さあ、それなら楽しい未来のこと考えよう。楽しいことしよう。
楽しくないならやり方しだいで好きなようにやろう。

そんなことを本気で思って作りました。よろしくお願いします♩

『TOWER』3

2013年12月09日 | 日記
3、メリーゴーランド
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デトロイトのハウス、ビーチボーイズ、ディスコ、ジャーマンロック。
そんなレコード棚の音楽達が交差点で混じり合った曲。

ヴァイオリンベースをFenderデラックスリバーブに突っ込んで
リバーブ全快で弾いていたら出て来たリフから始まりました。
どうしようもなく暗い曲だったのですが、
ベースにファズをかけて4つ打ちビートにしてYAMAHAのキーボードを足すことで不思議な曲になりました。

ずっと同じリフなのですが、Aメロはマイナーでサビはメジャーになる。
ここで歌われているのはポールマッカートニー、レイデイヴィスの洗礼を受けて生まれたメロディです。

デッドな音でドラムを録ったのですが、
DEWさんの、この上にまったく別なドラムサウンドを録ってそれを同時に鳴らそう。
というアイデアでこんな音に仕上がりました。
違う部屋でツインドラムでずっと叩いているという状態です。

真っ暗闇の中にちょっとした光が差し込んでくるというアイデアに取り憑かれて、
僕はそこに目がけてアレンジを進めました。

ここで歌われている歌詞は、とある球技を観ている時の頭の中について。
感情にスピード規制はないからねえ。夢中になるって大忙し。
政治家よりも誰よりも脳みその司令塔さんが一番忙しいんですよ。
(毎日お疲れ様です!!)

さて、例えばヘッドフォンで音楽を聴いてて得られる孤独感というものがあると思うの。
でも音楽には「結局は何かに繋がってしまう」という魔力があると思うんだな。
そんな音楽で体が動いてしまうというのは、これもやはり神様がくれた才能だと思います。

川は結局海に繋がるように。
孤独なタマシイはいつだって居場所を探している気がする。

「暗闇の中、ダンスしよう。」
それは、毎日抱えている不安との上手なつきあい方なのかもしれない。

『TOWER』2

2013年12月08日 | 日記
2、おはようヴァンパイア
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第一弾先行試聴で発表した曲。
僕は当時ずっと、跳ねたピアノポップみたいなものを書きたいという強迫観念にオソワレテいました。
そんな時、お風呂入ろうとしてる時に「グッグッグッ」ってメロディが浮かんだのですぐにコードをあててみた。
スタジオで合わせたら、すぐこれいいなっとなって割と早く完成した曲です。

間奏は口ベースを入れたいという僕のアイデア、
最後転調したらいいやんという恭ちゃんのアイデアとBメロのコード感、
リズム隊の力強さなどが混ざり合って、どこかへなちょこなTHE WHOを思わせる曲になりました。

出だしの音はエレキギターが変なテンションコード、歌も変な音程で歌っています。
やあみんな。この世界にどこまでもマッチしない、これが2013年風の最高のジャンプの仕方だよ。

この曲を詰めている時にKevin Ayersの訃報を知った。
僕の好きなミュージシャンベスト5には入る、この人の死を聞いて僕の胸にはおっきな穴が空いた。
この人の曲をたくさん聴いてなければこの曲は生まれなかったと、思う。
だからサビ前に入る「オーライ」はケヴィンさんに向けて歌っています♩

「おはよう!」
なんて壮快でいて、同時に憂鬱な言葉だろう。
この世界、生きていくためには言いたくない言葉もたくさん口にしなければならない。

「おはよう」と一言言うたびに寿命が縮むヴァンパイア。
でも好きな女の子に気付かれたくないから、それでも「おはよう」を言い続けるしかないヴァンパイア。
恋に落ちている諸君、本当のことなんてお互い知らないほうがいいよ。というヴァンパイアの声が聞こえてくる。
僕も同じような体験をしてきたさ、あぁ同情するよ。

僕はこの歌を、コンプレックスポップソングと心の中で呼んでいる。

『TOWER』1

2013年12月07日 | 日記
1、めまい
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オープニングを飾るこの曲。
元々3、4曲目にくるイメージやったのですが、
DEWさんが「コレ1曲目がいいよ~」と言ってくれたおかげで納得!!
即、一曲目になりました。
展開が固まるまでとても苦労した曲。
ちなみに、ブオ~ンという冒頭の音はピッチベンドさせたピアノの音です。
12弦ギター使ったりオルガン使ったり。ハイハットを逆再生させたり。
エフェクトの音とか、細かい細工たくさんしてます♩
ヤリナガラメマイガシマシタ♩

この曲の出発点の話。
僕は疲れとかいらだちとか、そんなものは「外」からやってくるものだと思った。
外からやってくると言うことは、対処できるもんなんだと思った。
ところが身の回りは、正しいか間違ってるかで、あっちへいったりこっちへいったり。
思えばガリレオガリレイが正しいか間違ってたかなんて当時の人たちには分からんかったわけよね。
(それは今日も一緒)

そこから発展して僕は「発明」というものに目をつけた。
そう、憂鬱な中でも楽しめる方法を、僕たち人間は知っている。
息苦しかったら外に出て深呼吸もできるしね。

それは、神様がくれた才能。
キーボードをカタカタ打って今このブログを書き込んでいるのも才能だ。
誰かと出会うことも才能で。

どうせならこの才能を楽しみたいと思う。
太陽が西から昇ってしまうような瞬間を作る。
音楽って、そんな瞬間アルヨネ?

という訳で僕はめまいのフリをしつつ正気でいて、この瞬間を楽しんでいるのです。
どう考えてもクレイジーなこの世界で、どうせなら君と楽しみたい。
来世ではなく、現世でネ。

東京→金沢→東京→★

2013年12月04日 | 日記
金沢レコ発終了。
大好きなSHOTGUN RUNNERSとのツーマン。
最後は一緒にTHE WHOのキッズアオールライトを演りました。

また、やります!!


イキたい場所。
ヤリたいこと、まだまだたくさんあるなあ。

自分の不自由さを、「音楽」使って言い訳してちゃ良くないね。

「音楽」で頭の中がその瞬間しかなくなる。
 そんな瞬間を一秒でも長く作りたいです。


【12/1@金沢vanvanV4セットリスト】
1、BINGO!
2、めまい
3、おはようヴァンパイア
4、メリーゴーランド
5、チューインガムミステリーツアー
6、僕はロボット
7、からっぽのままで
8、U.F.O!
9、How to make love song
10、ポップミュージックに花束を
11、ピートタウンゼント・ファンクラブ

encore,THE WHO「The Kids Are Alright」with SHOTGUN RUNNERS