シンムラテツヤのブログ

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エンジニアという神様

2014年02月28日 | 日記
食べ物が必要な時にはスーパーへ行く。
風邪をひいたら病院へ行く。
将来のことを考えて保険屋へ行く。
時には裁判所にも行く。

人間はその心のままに
葬儀屋へ行ったりチャペルへ行ったり、
ゴミ収集車が必要だったり、タクシーが必要だったりする。

今日注目したいのが「音」を作品にする人たちのこと。
その中でもレコーディングエンジニアという特殊な職業について書こうと思います。

人間は音を

「うるさくて不快」
「ちっさくて物足りない」だとか

「痛い」
「優しい」だとか

「今日の雨に合うね」
「辛いけど笑顔になれますね」だとか

「勇気が出ました」
「結婚式で流したい」だとか

それこそ億通りの結論をくだすことができる。

研げば恐ろしく切れるナイフにもなるし、
ふかふかの絨毯にもすることができる。

(そんなことができるのは神様だけだったんじゃないかい?)

「今世界中のお店で並んでいるレコードたちは、
 エンジニアの気分や体調一つでまったく違ったレコードに仕上がったんだろうなあ」

こう書くと責任は重大なのですが、
そこに拮抗するのが「エンジョイする」ということ。
(神様にしかできないことをエンジョイするなんてすごいことだなあ)


なんて想像すると胸がむしゃくしゃしてどきどきします。


音の配置や音の丸め方。
音の壊し方。

オペを行う医者のように、世界中のエンジニアの方々は今夜も作業を行う。
(違うのは、治療を必要としてその曲が運ばれてくるわけではないってこと)

今にも雨が降りそうな、ちょっとした湿気量の違いで気分が左右されるように、
その「ちょっとした」中に爆発を繰り返す宇宙が存在する。


もちろんプレーヤーあっての作品なのですが、
音を作るというストーリーにももっとスポットライトがあたってもいいなと思うんです。

BECKの新作聴いてて音そすごさについて考えさせられたもんで。

いや、ね。
結局そこにあるのは「愛」なんだって話。

うん。
「愛なんだ」

by V6

ハイライト

2014年02月27日 | 日記
「昨日見たライブのハイライトは最後の曲だったね」と僕は言った

「いや、中盤にやったあの曲がハイライトだ」と彼は言った

「いや、1曲目がハイライトよ」と彼女は言った

100人に聞いたらみんな違うこと言うんだ


僕は不安になってハイライトの意味を辞書で調べてみたけど、

「人それぞれ好きな時に勝手に感慨深くなったり飛び跳ねたりするもの。
それはそもそも自由なのだ」

とは書かれていなかった

感動をひとまとめにしてしまう
おそろしい言葉、ハイライト


残念ながらこの文章に
ハイライトは、ない。

迷子の文字

2014年02月25日 | 日記
生まれて今まで書いてきた文字たち。

自分の名前。
自分の住所。
家族の名前。
友達の名前。
つまらない感想文。
つまらない日記。


輸血不可能。

血液のような【型】もないその文字たちは
宙にも浮けず、どこにも行き場所がないまま。
書いた本人の中で循環している。


経験って、型のない血液みたい。
僕の中でずっと迷子になっている。

迷子になっているから、
僕は警官よろしく正しいと思われる道へ案内するんです。

お知らせ

2014年02月21日 | 日記
ワンマンライブぶりとなるライブ、
迫ってまいりました。

ご来場お待ちしております。


2月26日(水)@新宿red cloth

あすなろう / イロコイス / and more...

OPEN / START 18:30 / 19:00
ADV / DOOR ¥2,000 / ¥2,300 (+1D別)



★新村個人のツイッターも始めました★
https://twitter.com/lamunshi

『音』という旅

2014年02月18日 | 日記
『新村辞典最新版』より

【音楽】

1、耳から入ってハートに届く目に見えないもの

2、部屋から出なくても外出できるもの

3、飛行機に乗らなくても外国にイケるもの

4、(タイムマシンが発明されていない2014年ですが)タイムトラベルできるもの

5、非現実と現実が混ざってしまい、時々困ってしまうもの

6、好きな子に想いを伝える前にその人の頭の中で爆発してしまうもの




昨日、御茶ノ水にあるオーディオユニオンに出かけてきました。
いろいろ聴かせていただいてるうちに一番贅沢な音を聴かせてあげるということで
一千万円ほどするサウンドシステムで聴かせていただいた。



DOORS『Soft Parade』
ホーンってこんなにかっこいいんや!って大興奮。
僕CD持ってるけどこのアルバムの印象大変身。
ビートもゆるい、DOORSの中でもソフトな音楽だと思ってましたが、
全く違う。地球でこんなかっこええロックアルバムがあったんだと大興奮(その2)


BLONDY『Parallel Lines』
ここまで贅沢なポップアルバムだとは知りませんでした。
もはや謝罪したい気持ちです。
全曲リピートで朝から晩まで聴き続けてやりたい、そこまで謝りきりたい。
と言うか一日中聴いていたいソングライティングとサウンド。
ビートでドキドキした、あんな気持ち初めてて大興奮(その3)


SANTANA
ちゃんと聴いたことなかった。
イメージが邪魔をして、率先して若者が聴く音楽じゃないというイメージ城を築いてしまっていた。
もはや謝罪してギターを磨かせていただきたい気持ちです。
鳴っている間ドキドキした。
ギターの2弦をどれだけの握力で持ち上げているのかも分かる。
どんだけ強くピッキングしてて天然で歪んでるのかがわかる。
よく言いますが、
「本当に目の前で本人が弾いているみたいなんです」(33歳男性談)
男性大興奮(その4)


THE BEACH BOYS『Petr Sounds』
出ました。
僕が人生で一番聴いているアルバム。
あすなろうの登場SEなのでそれだけでだいぶ聴いている。

あっ、これは宇宙で鳴っている音だったんだと、思った。
コトバにするとー
あ、り、得、な、い。
そして、おそろしいほど計算されている音作り、音の配置。
わかった。

もはや謝罪してさせていただきたい。
コトバにせずともー
お、も、て、な、し。


JOHN LENNON『Imagine』
あ、だめだ、、イントロのピアノの音で木を失いそうになりそう。
あ、だめだ、、漢字間違えるほど期を失いそう。
だめだ、うまく変換できないこの気持ち。

店員さんに声かけられるまで完全に僕は【外国】にいってました。

「ただいま」
「おかえりなさいませ」


と言う訳で素晴らしい時間を過ごしてきました。
たまには贅沢な音で聴くのも大事ですよと店員さん。
ほんと、その通りです。

オーディオシステムを抜きにしても、
日本は良い盤で聴ける環境がまだまだ整っていないらしいですね。
アメリカなんかだと発表する側がこの音でなきゃ出したくないというところまで
音を作り上げるそうです。
僕が普段聴いている最新リマスター音源の現実を知りました。
利権の問題などで良い音で世に出回っていないなんて、なんてもったいないいんやろうと思います。

僕が聴いたサンタナがまさにそうですが、
こんなリアルな音が耳に入ってきたら純粋にもっと音楽が好きになりますよね。

こんなかっこいい音がまだまだあるって、思っただけで僕はドキドキします。
そして僕もかっこいい音を放てる人間になるぞ、と心の中で表彰台に立っているのでありました。

ちゃんちゃん♩


『新村辞典最新版』より

【音楽】

7、好きになればなるほど最高が遠のいていくもの。そう、生きている限りね。

白く塗って黒く塗れ

2014年02月15日 | 日記


東京は先週に続けて雪が積もった。

身動きできなくなって、
そしてどこにも行きたくなくなるほど寒い。

みじめだ。

「小銭さえあれば電車に乗ってどこにでも行ける。」
なんてのは現実じゃなく幻想だった。

な~んて思わされる。
みじめな冬。

「体は冷やしてはいけないのであ~る」
と医学書はご丁寧に教えてくれた。

僕は幸いなことに暖かい部屋を用意することができた。
(幻想じゃなく現実であってほしい)

僕の部屋は温度を上げていく。
チョコレートは溶けてしまうけど、
これまた幸いなことに僕の体もハートも溶けはしない。

ジャマイカの音楽を聴いても、
ロシアの音楽を聴いても、
僕の体もハートも溶けたり凍ったりしないんだ。
(うらやましいでしょ?)

チョコレート以上、僕のハート未満のところ。
そんな場所で音楽が鳴っているのが聴こえる。

何が言いたいかって、
チョコレートも暖かい部屋も、
電車と同じくらい、
僕にとって必要なものだということ。

順位なんて
な・い・ね!

このせまい地球での優劣争いは、
今のところオリンピックで
十分足りてるよ。