シンムラテツヤのブログ

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『TOWER』5

2013年12月18日 | 日記
5、僕はロボット
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5部からなる、7分越えの大作。

この曲の出発点はー
ゴミ収集車で運ばれていく、くまのぬいぐるみを発見したことから始まった。
ぬいぐるみには、どうして自分が今「そこ」にいるのか分かっていない。そんな風に見えた。
もしかしたら僕自身、誰も言ってくれないだけで人間だと勝手に思い込んでるだけかも。
そもそも、まったく自分だけの意志で目的地にたどり着けたことなんてあるのかな。
(いつだって状況の上を転がる!)
もしかしてそれについて、最後の最期に気付くのかもしれないし。

命のオワリ。トオノイテイクオモイデ。
たくさんのお別れが今日もある。
(愛ってのは人間だけに与えられたものではないね!)
(すべての生き物に与えられたものだね!)

1部と2部(アップテンポになるところ)はアコギでメロディを作りました。
ナインスのメロディや半音進行などを楽しみながら作りこんだパートです。
突然3声のコーラスを入れて場面をガラリと変えてやろうとしたところです。
展開がドタバタ変わっていく劇みたいに、ね。
きょうちゃんと僕のツインギターはもはやあすなろうの核になりましたね♩

3部の静かなところはピアノでメロディを作りました。
偶然オンコードになったのが幸いしてそのまま勢いで展開をつけました。
E-BOW、リッケンバッカーの12弦ギター、テインパニーにボイスエフェクト。。
ここでもたくさんの音の冒険もしました。

4部はバンドのセッションで生まれたパート。
ザキヤマが弾き始めたリフから発展しました。
4人の音が徐々に重なってゆく、ついにロボットがベルトコンベアーで運ばれてゆく場面です。
(スネアドラムはハンマー!)
このままDEWさんによるエフェクトサウンドでロボットはバラバラにされるのでした。

5部は僕ときょうちゃん二人同時録音。
アンビエントマイク一本立てて同時に弾きました。
終わりの落とし方がなかなか噛み合ず、これがなかなか苦戦しました。


物語とメロディとサウンドを、どれも損なうことなく立たせることが出来た。
僕にとっての新境地の曲です。

僕が尊敬する表現者はみな、人間の素晴らしいところとどうしようもないところを描いて。
同時に人間以外の生物に感情とか性格を与えるんです。

僕も、そうなりたいなと、思います。

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