高知県立大学がん看護学領域修了生の会:アストラル

高知県立大学大学院がん看護学領域修了生のネットワーク作りと情報交換の場

「中四国がん看護CNSネットワークへの期待高まる合同セミナー」

2008-09-09 | Weblog
中四国がんプロコンソーシアムでは、高知女子大学、岡山大学、徳島大学の3大学院がチームを組んでがん看護専門看護師の養成を目指しています。コンソーシアムでは豊かで質の高いCNSの育成と交流を目的に、毎年3大学院がん看護学合同セミナーを開催します。今年度は、9月1日(月)と2日(火)に徳島大学において「がん患者の症状マネージメント」をテーマに実施しました。参加者は、高知女子大学2名(M1)、岡山大学8名(M1,M2)、徳島大学5名(M1,M2)の15名でした。講師は3大学院の教員の他、がん看護専門看護師の井沢知子氏(京都大学医学部附属病院)をお招きし“リンパ浮腫ケア”について、発生機序から病態生理、アセスメントの視点と方法、予防・軽減のためのセルフケア支援の援助技術、評価方法、研究およびエビデンスについて2日間、講義・演習を行いました。
 本学の院生は、新たな知見を得ることができた、より深い学習ができたと満足をする一方で、これまで自分が臨床で行ってきたリンパ浮腫ケアや患者さんに指導してきたセルフケア指導はエビデンスがないということや、リンパ浮腫マッサージ技術が間違っていたことがわかり衝撃を受けました。そして、研究としてCNSがエビデンスを出していくことの重要性を認識することができました。また、講義終了後の交流会では2大学院との学生さんと情報・意見交換をして、それぞれの大学院やカリキュラムの特徴、学習環境、働きながら学ぶことの大変さなどを知り、自分たちはフルタイムなのでもっと勉強できる、どん欲に学ばなければと気合いを入れていました。
 3大学院合同セミナーの出会いが、将来の中国四国のCNSネットワークに拡がっていくことを願って2日間を終えました。