野村証券は15日、中国の百貨店チェーン、銀泰百貨(インタイムデパート)が計画している10億元(約122億円)の人民元建て社債発行の業務を受託したことを明らかにした。同社が中国企業の人民元建て社債の発行を引き受けるのは初めて。中国では、インフレ抑制を狙った中国人民銀行(中央銀行)による相次ぐ利上げで、銀行貸出金利が大幅に上昇。これに伴い今後、市場を通じた資金調達の動きが広がるとみられることから、今回の受託を機に中国企業の資金ニーズを開拓する。
銀泰百貨は今月21日に社債を発行する予定で、野村は米金融大手シティグループと現地の中国工商銀行と共同で主幹事業務を受託した。この社債は香港やシンガポールなど中国本土以外で流通する「点心債」と呼ばれる債券で、発行条件は償還期間3年、年利4.65%。
中国人民銀行は今月6日に、金融機関の貸出・預金金利を1年物でそれぞれ0.25%引き上げると発表。昨年10月以降5度目となる利上げで、貸出金利は6.56%まで上昇しており、銀泰百貨は今回の社債発行で、金利負担を抑えて資金を調達できる見通しだ。
点心債について、中国企業だけでなく、ハンバーガーチェーンの米マクドナルドや独自動車大手のフォルクスワーゲンなど、旺盛な内需の取り込みを狙って中国投資を拡大している欧米大手の現地法人の新規発行も相次いでおり、市場が拡大しているという。
銀泰百貨の社債に、米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズが付与した信用格付けは上から13番目の「BBマイナス」と低いが、点心債市場全体の盛り上がりもあり、野村は市場性があるとみている。(兼松康)
引用元:yahoo ニュース
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