日本生命保険は５日、ドイツに拠点を置く世界有数の総合保険会社アリアンツに５億ユーロ（約５９０億円）を出資し、実質的な資本・業務提携を結ぶと発表した。少子高齢化で国内の生命保険市場が縮小する中、日本生命は世界７０カ国で事業展開するアリアンツと提携し、新興国などでの海外戦略を加速させる考えだ。
７日付でアリアンツの金融子会社が発行する劣後債を５億ユーロで取得。劣後債は親会社のアリアンツの普通株にいつでも転換できる権利がついているため、実質的な資本提携となる。劣後債をすべてアリアンツ株に転換すれば、同社への出資比率は１～２％となる。日本生命は投資の目的を「長期にわたり双方にとって有益なパートナーシップを構築する」としており、今後、商品開発などさまざまな分野での業務提携も検討していく。
日本生命は０９年９月に米保険大手プルデンシャル・ファイナンシャルに約５億ドル（約４００億円）を出資し、商品販売などで提携。今年３月にはインド生保大手にも５８０億円を出資することで合意している。現段階で、日本生命が日本以外で保険商品を販売している地域は米国、中国、タイの３カ国だけ。４月に就任した筒井義信社長は、世界の大手保険会社と「強者連合」を構築して海外展開を急ぐ考えを示していた。
アリアンツは欧米に加え、アジアなど新興国でも生損保や資産運用など幅広く事業を手がけている。日本の生保が本格的に海外展開するためには「既に各地で市場を開拓している海外大手と提携するのが得策」（スタンダード・アンド・プアーズの田中玲奈アナリスト）なため、日本生命は世界有数の事業規模を誇るアリアンツを提携相手に選んだ。
日本の大手生保では、第一生命が今年５月に豪生保大手を約１０００億円で買収。明治安田生命も昨年１１月、独生保大手に約３５０億円を出資するなど、海外展開を急いでいる。【大久保渉】
引用元：yahoo ニュース
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日本生命は０９年９月に米保険大手プルデンシャル・ファイナンシャルに約５億ドル（約４００億円）を出資し、商品販売などで提携。今年３月にはインド生保大手にも５８０億円を出資することで合意している。現段階で、日本生命が日本以外で保険商品を販売している地域は米国、中国、タイの３カ国だけ。４月に就任した筒井義信社長は、世界の大手保険会社と「強者連合」を構築して海外展開を急ぐ考えを示していた。
アリアンツは欧米に加え、アジアなど新興国でも生損保や資産運用など幅広く事業を手がけている。日本の生保が本格的に海外展開するためには「既に各地で市場を開拓している海外大手と提携するのが得策」（スタンダード・アンド・プアーズの田中玲奈アナリスト）なため、日本生命は世界有数の事業規模を誇るアリアンツを提携相手に選んだ。
日本の大手生保では、第一生命が今年５月に豪生保大手を約１０００億円で買収。明治安田生命も昨年１１月、独生保大手に約３５０億円を出資するなど、海外展開を急いでいる。【大久保渉】
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