5月18日(日)、初夏の風がふきぬけ、雲ひとつない晴天のもと、今年で3年目を迎えます「お米つくり体験ツアー 田植え編」を、NPOはらっぱと共催で、丹波市氷上町の吉田農場にて開催しました。今回はその模様をレポートします。
このイベントは、安心安全な食の普及活動の一環として開催し、消費地のみなさんが生産現場にふれることで、食の大切さを感じる機会を提供できればと考えています。
当日は、電車で柏原駅集合か、農場までマイカーでの現地集合だったのですが、スタッフを含め大人30名、子ども25名とたくさん参加いただきました。
農場主の吉田吉彦さんにあいさつの言葉を頂き、ご子息の仁志さんの手馴れた指導を受けてスタート。去年から続けて参加いただいている方は、のっしのっしと田んぼに入り、初めての方は恐る恐るの足取りです。3歳の子どもは、田んぼの泥の感触が怖いのか、入るのに戸惑っていました。小学生や4・5歳の子ども達は、虫とり蛙とりに夢中で、田んぼの横の水路に入ったり、畦道を走り回っています。車も通らず、大きな声を出しても誰にもしかられない、ひとむかし前の自分の姿がだぶるようでした。
吉田農場のお米づくりは、農薬・化学肥料不使用栽培です。このため雑草対策が必要となり、「紙マルチ」農法を行っています。「紙マルチ」とは、幅約1.8m・長さ100mのロールした厚紙を専用の田植え機に備え付け、この紙を水田に敷きながら上から穴を開け、苗を植え込んでいくしくみです。紙が余分な雑草の発生を抑え、苗の生育を助けます。参加者のみなさんも、まるめた紙を田んぼに敷きながら、指で穴を開け、苗を2・3本つかみ、植えていきます。そして隣の人の紙との間に隙間を作らないように植えていくのが難しく、横を見ながらまっすぐ下がっているつもりでも、すこしずつ斜めになっていたりで、みなさん少し苦労されたようです。
お昼前には、子ども達を集め、いちご畑とたまねぎ畑へ移動。畑で真っ赤になった苺を見ると、とても魅力的ですが、今年は苺の出来が少なかったので、その場ではがまん、がまん。お昼ご飯のデザート用にしようということで、容器に入れ母屋まで持って帰ってもらいました。そして早生のサラダたまねぎを収穫。充分に生育し、茎が折れ曲がったたまねぎを、子ども達は「わっしょい、わっしょい」と抜いていきます。子ども達にとっては、苗を植える作業よりも、収穫する作業の方がおもしろかったのかもしれません。みんなはじけるような笑顔です。
さて、たくさん作業した後は、お待ちかねのお昼ごはんの時間です。普段夙川の総菜屋さんで腕をふるっている吉田班の方と、はらっぱ保育所の台所を預かる方おふたりが、おいしいカレーとサラダ、おにぎりを用意してくれました。さすがプロの手際、大所帯の空腹を満たしてくれました。食材はもちろん、吉田農場で取れたお米・野菜たちが中心。そして農場自慢の自家産豚の焼肉も登場です。こちらは、参加者の吉岡さんと森川さんが、有志として焼き係を担当してくださいました。でも、このとってもおいしい豚肉が、もうすぐなくなるのは本当に残念です。
今年は新しい企画として、子ども達に「ネイチャービンゴゲーム」に参加してもらいました。これは、昆虫・蛙などの生き物や、ニラやたまねぎといった畑の作物などが描かれたビンゴ用紙を配り、子ども達がそれを見つけるごとにチェックを入れて、ビンゴの枠を埋めていくというゲームです。全てそろった子も、田植えを夢中でやっててそろえきれなかった子も、「がんばったで賞」で、ジュース(もちろん無添加)がプレゼントされました。
さてお昼からは、のんびりムードで、植え残した田んぼの仕上げや、収穫したたまねぎの運び出しを行いました。
そして、イベントの最後に「がんばれ紙マルチくん!コンテスト」と題して、参加者のなかで誰が一番きれいに田植えができたかを、参加者全員の推薦で投票。優勝の方には、獲れたてのサラダたまねぎ3コが贈答されました。そして吉田さんを囲んで記念撮影を行い、無事全日程を終了しました。
普段当たり前のように、わたしたちの食卓にならぶ「お米」。この「お米」ができるまでの過程である「田植え」という一場面を、参加いただいたみなさんと共に体験できたことをうれしく思います。あのちっちゃい苗が、大きくなり、やがて穂を付け、実っていきます。ご家庭の食卓で、「ほら見てごらん、お茶碗のなかのごはんを。今日植えた苗が育っていくと、こんなおいしいご飯になるんだよ。」、なんてひとコマがあったらすてきだなあ、とスタッフで想像しています。
最後になりましたが、今回も快く農場を提供いただきました、吉田さんご夫婦と、当日の指導員をしてくれた仁志さん、ほんとうにありがとうございます。またイベントを支えてくださった吉田班の皆さんにも感謝です。
また9月14日(日)には、お米つくり体験ツアーの2回目「稲刈り編」を開催する予定です。今回参加された方はもちろん、初めての方も大歓迎ですので、ぜひご予定ください。これから来る梅雨や、暑い夏をすぎて、立派に実った穂を刈り取り、一緒に農的な一日をすごしてみませんか。
あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 http://ashinokai.jp/
このイベントは、安心安全な食の普及活動の一環として開催し、消費地のみなさんが生産現場にふれることで、食の大切さを感じる機会を提供できればと考えています。
当日は、電車で柏原駅集合か、農場までマイカーでの現地集合だったのですが、スタッフを含め大人30名、子ども25名とたくさん参加いただきました。
農場主の吉田吉彦さんにあいさつの言葉を頂き、ご子息の仁志さんの手馴れた指導を受けてスタート。去年から続けて参加いただいている方は、のっしのっしと田んぼに入り、初めての方は恐る恐るの足取りです。3歳の子どもは、田んぼの泥の感触が怖いのか、入るのに戸惑っていました。小学生や4・5歳の子ども達は、虫とり蛙とりに夢中で、田んぼの横の水路に入ったり、畦道を走り回っています。車も通らず、大きな声を出しても誰にもしかられない、ひとむかし前の自分の姿がだぶるようでした。
吉田農場のお米づくりは、農薬・化学肥料不使用栽培です。このため雑草対策が必要となり、「紙マルチ」農法を行っています。「紙マルチ」とは、幅約1.8m・長さ100mのロールした厚紙を専用の田植え機に備え付け、この紙を水田に敷きながら上から穴を開け、苗を植え込んでいくしくみです。紙が余分な雑草の発生を抑え、苗の生育を助けます。参加者のみなさんも、まるめた紙を田んぼに敷きながら、指で穴を開け、苗を2・3本つかみ、植えていきます。そして隣の人の紙との間に隙間を作らないように植えていくのが難しく、横を見ながらまっすぐ下がっているつもりでも、すこしずつ斜めになっていたりで、みなさん少し苦労されたようです。
お昼前には、子ども達を集め、いちご畑とたまねぎ畑へ移動。畑で真っ赤になった苺を見ると、とても魅力的ですが、今年は苺の出来が少なかったので、その場ではがまん、がまん。お昼ご飯のデザート用にしようということで、容器に入れ母屋まで持って帰ってもらいました。そして早生のサラダたまねぎを収穫。充分に生育し、茎が折れ曲がったたまねぎを、子ども達は「わっしょい、わっしょい」と抜いていきます。子ども達にとっては、苗を植える作業よりも、収穫する作業の方がおもしろかったのかもしれません。みんなはじけるような笑顔です。
さて、たくさん作業した後は、お待ちかねのお昼ごはんの時間です。普段夙川の総菜屋さんで腕をふるっている吉田班の方と、はらっぱ保育所の台所を預かる方おふたりが、おいしいカレーとサラダ、おにぎりを用意してくれました。さすがプロの手際、大所帯の空腹を満たしてくれました。食材はもちろん、吉田農場で取れたお米・野菜たちが中心。そして農場自慢の自家産豚の焼肉も登場です。こちらは、参加者の吉岡さんと森川さんが、有志として焼き係を担当してくださいました。でも、このとってもおいしい豚肉が、もうすぐなくなるのは本当に残念です。
今年は新しい企画として、子ども達に「ネイチャービンゴゲーム」に参加してもらいました。これは、昆虫・蛙などの生き物や、ニラやたまねぎといった畑の作物などが描かれたビンゴ用紙を配り、子ども達がそれを見つけるごとにチェックを入れて、ビンゴの枠を埋めていくというゲームです。全てそろった子も、田植えを夢中でやっててそろえきれなかった子も、「がんばったで賞」で、ジュース(もちろん無添加)がプレゼントされました。
さてお昼からは、のんびりムードで、植え残した田んぼの仕上げや、収穫したたまねぎの運び出しを行いました。
そして、イベントの最後に「がんばれ紙マルチくん!コンテスト」と題して、参加者のなかで誰が一番きれいに田植えができたかを、参加者全員の推薦で投票。優勝の方には、獲れたてのサラダたまねぎ3コが贈答されました。そして吉田さんを囲んで記念撮影を行い、無事全日程を終了しました。
普段当たり前のように、わたしたちの食卓にならぶ「お米」。この「お米」ができるまでの過程である「田植え」という一場面を、参加いただいたみなさんと共に体験できたことをうれしく思います。あのちっちゃい苗が、大きくなり、やがて穂を付け、実っていきます。ご家庭の食卓で、「ほら見てごらん、お茶碗のなかのごはんを。今日植えた苗が育っていくと、こんなおいしいご飯になるんだよ。」、なんてひとコマがあったらすてきだなあ、とスタッフで想像しています。
最後になりましたが、今回も快く農場を提供いただきました、吉田さんご夫婦と、当日の指導員をしてくれた仁志さん、ほんとうにありがとうございます。またイベントを支えてくださった吉田班の皆さんにも感謝です。
また9月14日(日)には、お米つくり体験ツアーの2回目「稲刈り編」を開催する予定です。今回参加された方はもちろん、初めての方も大歓迎ですので、ぜひご予定ください。これから来る梅雨や、暑い夏をすぎて、立派に実った穂を刈り取り、一緒に農的な一日をすごしてみませんか。
あんしんたべものくらしネットワーク あしの会 http://ashinokai.jp/