福の小部屋

不定期日記

アルピニスト野口さん

2010-02-19 | 日記
先週の日曜日にたまたま頂いたチケット
「アルピニスト 野口健 講演会」に行ってきました。
 
環境問題をテーマにしている事もあり、ロビーではNPO団体の展示物などもありました。
 
話は貴重な体験談で、面白かったです。
  
エベレスト登山など、いろんな国の方々が登っていて、
天候が悪くなった時、それぞれのキャンプ内での様子で、
そのお国柄がわかるそうです。
 
ヨーロッパなどは「今年は無理して登らず、また来年来よう!」と言ってダンスパーティなどをして、それなりに楽しむ。
日本は、団長?が難しい顔をしながら、皆に「登るべきか、どうすうか・・・」と悩んでいる。
ロシアは、ウォッカを飲み、殴り合いなどをして騒ぐ・・・
  
聞いているだけでも、それぞれの国が見えてきそう。(笑)
 
富士山の清掃活動のきっかけは、エベレストで海外の方に「日本人はこうやってゴミを捨てる!エベレストも日本の富士山にしたいのか!」
と言われたから。
最初は何を言っているのか分からなかったが、実際に、富士山を登って、そのゴミの汚さに驚いたとか。
富士山の清掃活動を進めてきて、今は五合目以上はすごくきれいになったとか。
登山される方々の意識も変わり、ゴミを拾いながら登山を楽しんでくれているとか。
  
残るは樹海・・・夜中にこっそり捨てにくる業者。
いわゆる不法投棄!!
または自殺者(涙)
しかし、地元の方々など、いろんな協力のお陰で新しい不法投棄はないとか。
もう少しで胸を張って「これが日本の富士山だ!」と言える日が来る事でしょう。
 
今は環境問題だけではなく、第二次世界大戦時の日本兵のご遺骨の収集活動にも積極的に取り組んでいるらしい。
これのきっかけは、お爺さんの戦争体験話で、部下を泣く泣く戦場に置いてきた事と、
ご自身が登山の際、悪天候で動けなくなった仲間を置いてきた事が重なり、
実際にご遺骨を発見してしまったからだそうです。

どちらも自分が死ぬか生きるかのギリギリの状態。
出来れば一緒に生きて帰りたい。
でも一緒に残れば自分も死ぬ。
体験をされた方でないと分からない複雑な想いなんでしょうね。
 
遺骨回収は本来、国が行うもの。
しかし、「もう済んだ事」と言って動いてくれない。
アメリカは今でも、たった一人のご遺骨のために、派遣して最後まで探してくれる。

海外にまだ沢山の日本兵のご遺骨があるそうです。
 
これもお国柄なんでしょうか・・・。(-_-メ
望んで行ったわけでなく、赤紙一枚で行かされた若い日本兵。
それを、「もう済んだから」って・・・(ノ_-。)

そのご遺骨は見つけても拾って帰って来る事が出来ないんだそうです。
だから、「ごめんなさい。必ず次は日本へ帰れるように国を動かしますから!」っと
心の中で思うそうです。
 
いろいろ働きをかけてきたお陰で、やっと国から許可が出たそうで、
今は少しずつご遺骨を日本へ持って帰ってこられるとか。
 
  
野口さんは私と同じ年齢なのに、本当にすごい活動をされているな~と
頭が下がる思いです。
  
   
まずは、身の回りのエコから見つめ直そう・・・。
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿