私が生後4ヶ月の時、両親は東京を離れ、海の近くに移り住んだ。
母は毎日ベビーカーを押しながら、海辺を散歩した。
5ヶ月で、初めて潮の味を知った。
そして打ち寄せる波に洗われる心地よさを覚えた。
私の中にはDNAに組み込まれたもののように、波の記憶が焼き付けられている。
泳ぐより、海に浮かんで、勝手に波に弄ばれてるのが好きだ。
潮で沖に少し流されても、波に身体を預ければ、自然と波打ち際まで戻ってくる。
子供の頃、私は海との付き合い方を経験で学んだ。
小学生の頃まで、私の家は海だった。
夏休みの間、海に行かない日はないと言うくらいだ。
親類、父の会社の人などが次々と訪れては、毎日海へ繰り出す。
スイカ割り?飽きるほどやった。
砂の城?バカデカイのを作った。
日焼け?毎日皮むき作業だった。
そしてお盆を迎える前に、私は海から離れた。
お盆時期、海水浴がもっとも盛んになる頃に、もう海へは行かなくなる。
潮が変わり、波が荒れ、そしてくらげが出没し始めるからだ。
今はもう、夏でも海に行くことは稀になった。
でも波に揺さぶられながら、海の上にぽっかりと浮かんでいる心地よい瞬間だけを、夏が来るたび懐かしむ。
ちょっとだけ前世が魚だったのじゃないかと疑いながら。
2004/8/15
写真Blog 《Pluviaの窓》 を閉鎖することに決めました。
やはり双方を掛け持ちすることは難しいので。
それに伴い、あちらのエントリーを少しずつこちらに移動しておこうと思います。
カテゴリーの一つとなりましたが、これからも《Pluviaの窓》は続けていきますので、よろしくお願いします。
これから読める~!\(^w^)/
今後も写真Blog、期待しています♪
別のHNを使ってただけなのよ。
結局Yahooブログも継続することになっちゃったし、写真撮りに行かなきゃ!