昔、家庭用ゲーム機が全盛を迎えた頃。
友達が次々ゲーム機を買ってもらっていた頃。
母に聞かれた。
「ゲーム機、欲しい?」
うちはそういうシステムだった。
私が欲しいかどうかで購入を決定する。
だから私は親に「買って~」とねだったことがない。
あ、一度例外があった。
多分3,4歳くらいのこと。
お店の前で「土瓶の蓋」を欲しがった。
何故欲しかったのか覚えていないが、さすがに親が反対した。
なんか店の前でごねた気がするが、最後は諦めた。
なんで覚えているかというと、かなり長いこと、親から言われてたからだ。
ねだったのがそれきりだったからだろう。
おもちゃとか、人形とか、三輪車とかは、当然のように買ってくれた。
服も靴も、自分で選んだ。
当たり前の話だが、子供にふさわしくない高級品は買ってない。
その習慣は長いこと続いた。
私の判断力を信頼してくれていた。
だから「ゲーム機欲しい?」と聞かれた時、私は考え込んだ。
確かにみんな持ってる。
欲しくないとは言えない。
そしてしばらく考えた後、私は「いらない」と返事した。
何故?と聞かれた。
「楽しそうだから」
母は?な顔をしていた。
「きっと始めたらやめられなくなる」
母はそれで納得した。
それ以来、私は家庭用ゲーム機を持ったことがない。
有限な時間はゲームではなく、読書に使いたかったからだ。
だからFFってなに?の状態だ。
いや、さすがに「ファイナルファンタジー」ってことは知ってるけど。
その代わり、小説を書くため、ワープロはすぐに買ってもらった。
印刷された自分の文章を見るのが楽しかった。
ワープロで年賀状を作成した時は、親も喜んでくれた。
ワープロはしばらくして、パソコンになった。
パソコンは「悪魔の箱」だった。
ワープロの代わりをしてくれるうえ、他のこともたくさん出来る。
当然ネットにつないでいるから、いろんなサイトを調べた。
初期の初期の「SNS」みたいなサイトも見つけた。
(mixiじゃないよ)
この辺の話を始めると、かなり長くなるので省略。
そしてやっと「ゲーム」の話にたどり着く。
横道にそれすぎたので、本題に入れない。
申し訳ないが、ー後編へ続く