勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

ゴールデンでやればいいのに

2011-05-20 | 非日常のお喋り
見逃していたETV特集「ネットワークで作る汚染地図」の再放送を観た。
昨日、日付的には今日の午前1:30からなので、録画しておいたものだ。


噂どおり、素晴らしい内容だと思う。
3月15日から、福島県を車で走りながら、各所の放射線量を測る。
そこに住んでいる方達の話を聞く。
それだけで、これほどいろいろなものが見えるのだ。


浪江町赤字木の集会所で、生活していた方々のお話。
情報がまるで入って来ない。
線量が飯館村よりも高いと聞かされたときの驚きの表情に、こちらも愕然とする。

自治体で調べた放射線量の資料には、町名は記されていない。
「風評被害によって、動揺するといけないから」
らしい。

浪江町の町長は、ネットのHP(公式)で発表されても信じない。
県か国から「書類」と言う形で渡されなければ、正式なものとみなさない。
そう言っている。

一番知らなければならない人たちに、公式な場所からの通達がない。
どこかおかしい。


成人で、子供を巻き込まない形であるなら、どこに住もうとその人の勝手だ。
だけどそれば、事実とリスクをすべて知らされた上での選択でなければならない。
こんな当たり前のことが、この国はできない。

赤字木の集会所にいた方々は、一市民の調べた線量を(一市民の口から)聞いて、
自らの判断でこの地を去った。


飯館村の農家の方のお話もあった。

「生まれた土地で農家をやり
 子供を幼稚園にやり、小学校にやり、
 普通の暮らしをしたかっただけなのに
 なんでこんなことになってしまったんだろう」

泣いていらした。
見ている私も、涙を堪え切れなかった。


3.11以前の暮らしには、もう誰も戻れない。
それが普通の暮らしだったか、贅沢な暮らしだったかはわからない。
ただ、戻れないのは確かだ。

地震は止められない。
津波は止められない。
でも原発は止められる。


電力を湯水のように使う暮らしには戻らない。
少しばかりの不便は我慢する。
生活のレベルがたとえ下がっても、文句は言わない。


そして、理不尽なものには断固としてNOと言う。


6.11
この日が、さらなる悲劇を生まないことを、心から祈る。
頼むよ、もんじゅ!


28日13:00よりNHK教育TVで再放送される模様
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