勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

悔しいけどやっぱり泣く

2005-07-19 | 映画のお喋り
もう7年前の映画だ。
当時話題になったので、劇場で見た。
普段はそんなに泣かない私が、何度も泣かされた。
でも回りもみな泣いていたので、まあいいかと、素直に涙が流れるままに任せていた。
涙を試験管に貯めたら、ダントツ1位の映画かもしれない。
そう言えば、映画が終わった後の化粧室が混んでたな。
みんな化粧崩れを直していた。

 『グッドウィルハンティング』
   監督:ガス・ヴァン・サント
   主演:ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン、ベン・アフレック、ミニー・ドライバー

『ミスティック・ピザ』で映画デヴューを果たしたマットが、ハーバード大学時代の20歳で、この脚本の下書きとなる戯曲を書いた話は有名だ。
ハーバードの秀才の癖に、夢は役者一筋。
思ったように売れない焦りから、それなら自分で脚本を書いてしまえと、幼馴染のベンと戯曲を焼きなおして売り込んだ。
二人はこれでアカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞。
そしてスターへの道をまっしぐらに走り出した。

私は感動した映画、好きな映画を封印してしまう癖がある。
二度と見ないのだ。
同じ感動は決して味わえないとわかってるし、その時の感動を大事にしたいからだ。
だけど、ML仲間のMくんのブログが切っ掛けで、もう一度見る気になった。
そして懲りずにまた泣いた。

マット(ウィル)がロビン(ショーン)の描いた絵から、彼の内面を洞察するシーンが好きだ。
そのあと公園のベンチで、ロビンがマットに反撃するシーンが好きだ。
ミニー(スカイラー)を見つめるマットの悪戯っぽい顔が好きだ。
ミニーが顔を思い切りブサイクにして泣くシーンが好きだ。
ベン(チャック)がマットの将来を語るシーンが好きだ。

「こんなことを想像して、俺はスリルを感じるんだ。ある日おまえを迎えにいった時、お前の姿が消えてる。俺に何も言わないで、おまえがいなくなっている」

これは数多い男の友情を描く台詞の中でも、ベスト5に入ると思う。

そして何より、旅支度をするロビンの楽しげな笑顔、彼のポストにメッセージを入れるマットの笑顔、マットの家の前でベンが浮かべる笑顔、この3つの笑顔が何より素晴らしい。
映画には出てこないが、マットを迎えたミニーの笑顔も想像で付け加えたい。

この映画に欠点があるとしたら、マットが泣かせたい場面で泣いてしまう自分の悔しさ。
それだけだ。
Comments (2)
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