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有限会社 あさだ建築のブログ。
日常や住にまつわる様々なできごとの感想を綴っています。

太子講。

2013-01-09 10:42:33 | すぎぼーのログ:日常
明けましておめでとうございます、すぎぼーです
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、昨日なんですが、うちの社長が、

『太子講へ行ってきます』


とのこと。

なんでも、『聖徳太子』は建築の祖(つまり神様と同義)として崇められており、毎年神戸地区では1月8日に太子講と呼ばれる行事が催されるということです。

コトバンクから引用させていただくと―――


聖徳太子を讃仰する宗教講,または大工,左官など建築関係の職人たちが,それぞれ同業者集団として結束をはかるため聖徳太子を守護神として行う職業講をいう。真宗では,親鸞が和国の教主とたたえた聖徳太子の奉賛が盛んで,存覚の太子講式にのっとって行われた。聖徳太子が寺院建築史上大きな存在であったところから,江戸時代には職人ことに大工,左官,鍛冶屋,屋根葺き,桶屋などが工匠の祖として祭るようになり,忌日の2月22日に太子講を行った。

http://kotobank.jp/word/%E5%A4%AA%E5%AD%90%E8%AC%9B


ということです。
具体的には、持ち回りでお家の床の間に「聖徳太子の掛け軸」を掛けてご祈祷し、その後会食・・・という流れだそうです。
(が、近年、おうちの持ち回りというのはなくなったらしいですが)


太子講の日は地域によってさまざまで、正月すぐに行うところもあるし、1月22日の場合も多いようです。(22日が太子の命日)
聖徳太子と聞くと、真っ先に1万円札の人!と思いつく人は、すぎぼーと思考回路が似ているかも(笑)
なにせ、聖徳太子は推古天皇の摂政として、次々と国政を整えていき、冠位十二階を定め、十七条憲法を制定し、法隆寺(奈良)と四天王寺(大阪)を建立した・・・・とぐらいは社会の時間に習ったか。
聖徳太子のエピソードについては、ウィキペディアを参照してください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%BE%B3%E5%A4%AA%E5%AD%90


昔の偉人が、いろいろと「伝説の人」となってくると、自然その人を敬い、やがて信仰の対象になる・・・ということはよくあることです。
聖徳太子も、数々の偉業、とりわけ寺院建立などの実績により、建築、木工の守護神として崇拝されるようになりました。
また、大工道具である「曲尺(かねじゃく・さしがね)」を発明されたとして、大阪の四天王寺には曲尺を携えた聖徳太子像なるものがあるそうです。


(すみません、引用先がわかりません。たぶんNHKのドキュメンタリーかと。すみませんNHKの人


(引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B2%E5%B0%BA


が、実際に曲尺を発明したのは聖徳太子ではないようです。大陸(中国)あたりから伝来した物差しを、寺院建立時に使い、積極的に世に広めた・・・というのが正解のようです。
ちなみに大工さんの間では、「かねじゃく」とはあまり言わずに「さしがね」とよく言うようです。
う~ん、今度社長に聞いておこう!!


とにもかくにも、日本の伝統行事って、奥が深いな~と思ったすぎぼーでした






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