先月、ふと気が向いて、電池を使い捨て電池から、充電式電池「エネループ」に換えてみました。
これがなにげに良い。
従来から充電池はいろいろあったものの、この電池の一番の特徴は、充電してから放置し、
日数がたっても自己放電が少ない、充電池にありがちなメモリー効果が少ないということ。
三洋電機の地味?な活躍に舌を巻いていたところ、先週末、パナソニックが三洋電機買収という
ニュースに驚かされました。
地味地味、と表記しましたが、リチウムイオン充電池部門では決して三洋は地味なわけでなく
むしろ世界1のシェアを誇っています。
しかし、たぶんに昔からの商品売り込み戦略、あるいは広告戦略のまずさから、パナや東芝、日立
といった1流メーカーから比して2~3流のイメージを払拭することはできませんでした。
三洋電機が大幅赤字に苦しみ、トップ退陣、経営改善を余儀なくされたことも、記憶に新しいでしょう。
しかしながら、製品技術の高さはなかなかなもの。
私はずいぶん昔からサンヨーのデジカメの技術力にほれ込んでいましたが、「SANYO」
というブランドでは所詮シェアを広げることができませんでした。
それで、1流メーカーにOEM(相手先ブランドでの発売を前提とした製品提供生産)
という形をとることが多く、オリンパスのカメラも一皮向けばサンヨー製品だったり
します。
しかし、この10月からパナソニックに社名変更し、あえてナショナルというブランド名を
切捨て世界市場に切り込んでいこうという気満々の元松下電器産業は、さらにアグレッシブな
経営を目指したのか、この電池部門(充電池や太陽電池)で秀でた実績を持つサンヨーを傘下に
収め、一気に国内売り上げ11兆円の最大メーカーになろうとしています。
円高や激しい諸外国との価格・技術競争で、会社同士の統廃合や技術提携が進んでいる
中、これは決して予想外のことではなかったでしょう。
(しかも両創始者が縁戚関係にある・・・・元は同族会社??)
さて、話を電池に戻しますが、三洋電機からは充電池「
eneloopエネループ」、パナソニック
からは「
EVOLTAエボルタ」がでているのですが、三洋電機が先発商品。
エネループが1000回充電可能のところ、エボルタは1200回だそうで。
ただし、エネループは先発商品のため、今や
携帯カイロ、電気ひざかけ、アンカ等様々な
周辺商品も開発されています。
両製品の性能自体は、個人が使う分にはほぼ遜色がないそうで、この充電回数の差か、
知名度と周辺機器の豊富さか。
両社が合併?するとなると、これら電池のブランドの取り扱いはどうなるか・・・・
しばらくは、目が離せない展開です。

なお電池に関して面白い検証サイトを見つけました。
http://www.kansai-event.com/kinomayoi/