あろてあろあ日記

単なる日記です。特にテーマもありません。
目的地を定めない旅行もいいものです。

距離

2007-05-22 | Weblog
公判修習(検察庁での裁判修習)も半分くらいが過ぎました。



公判修習は,検事にくっついて,書面の起案をしたり,裁判に提出書類の整理をしたり,尋問事項を考えたり,裁判に立ち会ったりしています。



捜査修習のときは,指導担当検事一人に修習生全員が指導を受けていたので,なんとなく検事との距離が遠い気がしていました。



公判修習では,これまでの弁護士事務所・裁判所での修習と同じように,移動しているときなどに,ざっくばらんにいろいろ話を聴くことができます。





学校教育などでもそうですが,いくら機会があっても,教える方と教えられる方の距離が遠いと,なかなか教育効果が上がりません。



捜査修習もためになりますが,僕は公判修習のほうが吸収するものが多いように感じます

ツメ

2007-05-21 | Weblog
被疑者の取調べをしました。




その被疑者は前科もなく,ちょっとかわいそうな事情があったので,僕は,それほど悪性格が出ないような調書を作成しました。



確かに,自分でも,もっと厳しく追求すれば,それなりの供述が得られるとは思われたものの,不起訴にすることが見込まれていることもあって,事情を察すれば,それほど追求しなくてもいいのではないか,と考えました。



しかし,検事は,追及が甘いと思ったらしく,調書は訂正されてしまいました。





取り調べた結果からは,どちらとも取れる状況でした。


どちらとも取れるなら,さらに追求して,より厳しい調書を作っておくのも,ひとつであり,罪を追及する立場の検察官としては,そのほうが望ましいのかもしれません。




僕は,検察官としては,ツメが甘く,向いていないのかもしれません



入院

2007-05-20 | Weblog
生まれて初めて入院しました。1泊ですが。



形としては『検査入院』としてですが,簡単な治療をするために。



まあ,同じ治療を他の病院でやれば,入院しなくてもいいところもあるようですが,他の病院に改めて行くのもめんどくさいので,入院することにしました。




僕は,これまで,生まれたときを除けば,入院したことはありませんでした。



友達などが入院して,見舞いに行ったとき,入院は,ずっと寝ていてよく,好きに本を読んでいてもよく,ご飯ももってきてくれたり,看護婦さんは優しかったり,うらやましいなあ,なんて思っていたこともありました。



しかし,実際のところは,そんなに寝れるものではないし,本だってずっと読んでいれば飽きるし,ご飯もあんまりおいしくないし,看護婦さんが優しいのも,ただ仕事をしているだけでした



良かった点は,その病院は最近改築したばかりで新しく,ベットのテレビも地デジ対応の液晶テレビできれいで,快適だったことくらいです




まあ,大したことなくて,一日で退院することがわかっているので,こんなノンキなことが言えるのですが,入院は別に楽しいものではなく,なるべくならしたくない,というのがホンネといったところでしょうか

元暴力団

2007-05-19 | Weblog
犠牲者は出てしまいましたが、立てこもり事件はとりあえず解決したようで。


容疑者は元暴力団とか。



暴力団って、抜けるのも大変だけど、抜けたあとも大変です。


若い人はまだいいけど、年取ってやめた人は、更生環境が相当わるいです。


ずうっと力で解決する世界で生きて来て、地味にコツコツと生きていくことがなかなかできず、ちょっとうまくいかないことがあるとすぐにキレてしまったりして、再び犯罪を犯しがちです。






僕は、民事の方が好きなので、あまり刑事はやらないと思いますが、それでも国選弁護人やれば、元暴力団にあたる可能性はあります。


その時、どういう弁護をすればよりいいのかは、まだわかりません。

職場の人間関係

2007-05-18 | Weblog
就職先の事務所の弁護士たちと飲みに行ってきました。


僕は,9月から働くことになりますが,いろいろ準備をしていただいているようで,ありがたい次第です。


月に1度くらいのみに行っているのですが,いろいろ話しているうちに,先輩弁護士たちの人柄もよくわかるようになり,「いい事務所に入ったなあ」と実感しています。





弁護士は,これからはどうなるかわかりませんが,基本的にはあまり事務所は変わりません。


ですので,特に,大規模事務所でなければ,給料などの待遇面よりも,先輩弁護士の人柄など,人間関係的にうまくやっていけそうかどうかが重要な気がします。





検事や裁判官に,『転勤が多くて大変ですね』と聞くと,『嫌な奴も結構いるから,これくらいでちょうどいいんだよ』といいます。


組織が大きくなるマイナス面を,転勤の多さで補っているのかなあ