裁判員制度に向けて

公判前整理手続を傍聴しました。


公判前整理手続とは，裁判（公判）の前に，検察官・弁護人双方が裁判で主張する予定の主張・証拠を整理し，争点を明確化する手続です。


争点が明確化することにより，裁判では，何が問題になっているかを明確に認識した上で，証人尋問などの証拠調べに臨むことができ，審理が充実する，というわけです。


より裁判をわかりやすくする必要がある，一般の人が参加する裁判員制度の実施をにらんでの制度です。






これとあわせて，裁判（公判）でも，パワーポイントを活用した，よりわかりやすい検察官立証のため，検察庁では『機動班』（？）なるものを設けているようです。


ネーミングのセンスは別として，検察庁では，裁判員制度にむけて，準備が進んでいるようです。




ただ，模擬裁判などでの，裁判員制度に向けた検察官のプレゼンは，まだ，一般の人からみて，わかりやすいとまではいえないような気がします。




自分たちの目線でわかりやすいかどうかではなく，一般の人からの目線でわかりやすいかどうかという視点から，対策を考えないと，思わぬ無罪判決などが出てしまうおそれがあるような気がします