あろてあろあ日記

単なる日記です。特にテーマもありません。
目的地を定めない旅行もいいものです。

仕事のやりがい

2007-04-08 | Weblog
検察修習が始まって,3週間あまりが過ぎました。


退庁時刻である5時半を超えて作業をすることはほとんどありませんが,いる時間はそれなりに忙しい毎日を送っています。




捜査修習では,ひとつの事件を少人数のグループで担当するので,グループ内で議論し合い,警察に電話していろいろ聞いたり,捜査をお願いしたり,あちこちに電話していろいろ教えてもらったり,被疑者を取り調べたり,検察官と議論したり,人といろいろ話す機会が多いです。




それまで6ヶ月の裁判修習は,基本的に裁判を見て判決起案をしているだけだったので,修習のやりがいはだいぶ違います。


裁判所では,当事者や外部とのやり取りは,基本的に書記官がやるので,裁判官は,外部に電話したり,法廷や和解室など以外では,あまり人に会ったりすることはありません。


執務場所も,ひとつのフロアで検察官ブースと事務官スペースが分かれているに過ぎない検察庁と異なり,裁判官室と書記官室が完全に分かれています。


もちろん,裁判官になるような人は,人と接するのが苦手な人が多いので,この方がいいのかもしれません。





でも,検察修習が始まって3週間がたった今,あらためて,僕自身は,裁判官のように,裁判官室で記録と格闘するよりも,人にあったり,電話したりして,話をしたり,外に出て捜査(調査)したりする仕事のほうが,向いているような気がしてなりません。



人と接する仕事をしていれば,人と協力し合って完成させる連帯感や,人の親切心を感じることができたり,逆に人から感謝されたりすることがあります。





法律事務所で仕事をしていたときに,依頼者が,相談に来たときには,くらーい顔をしていたのに,事件が解決したときには笑顔になり,大した仕事もしていない僕にまで感謝してくれたりすることがよくありました。


裁判で,ちょっと認められないかもしれない申立てでも,こちらの実情を熱心に話したら,書記官の人もわかってくれて,裁判官を説得してもらい,依頼者が救われたケースもありました。





そう考えてみると,人と接しながら,人と協力し合い,人に感謝し,人から感謝される仕事であれば,別に弁護士でなくても,やりがいのある仕事はあったかもしれません。





まあ,そうはいっても,こっちの言うことをなかなか聞いてくれない人もたくさんいるし,こちらがいくら何かをしてあげても,無反応の人も多いことは事実です。



ですが,ホントにいい人だなあと思う人と接する機会も少なくないので,人と接する仕事にやりがいを感じるのかもしれません