独白

全くの独白

似て非なるもの(関係と選択の④)

2017-01-12 15:35:01 | 日記
事程然様に凡ゆる事物は他の事物との関係に於いて存在するという事が出来ようが当の事物は所謂内面というものを持たないので当の事物自身が関係というものを意識する事は無い。
併し僅かに、居るとすれば宇宙人や、動物などは所謂内面というようなものを有しているように思われる。動物の食料の収集、生活圏の決定、それが自身の生活圏で有る事の主張の様子などを観察するに、彼らが内面の様なものを持って居りそれに依って植物を含む環境や他の動物など、自身以外の総てと自身との間に横たわる関係というものらしきものを「意識する」に似た事をしている様に見受けられる。だがそれは飽く迄関係らしきものに過ぎない。万一それが偶然吾人の意識の中の「関係」と寸分違わぬものであったとしても、吾人が彼らの内面に分け入ってその事を確実に認知する事も、彼等に吾人と同じ内面が在って関係というものを吾人と共有する事も多分出来ない以上、そこに在るものが吾人の言う「関係」であると言表する事等決して誰にも出来はしない。
人間同士でも国が違えば言葉が違い、日本人にとっての「関係」と外国人にとってのそれが同じものであるとは、断言できずそう推し測られているに過ぎない。況や宇宙人に於いてをや。(続く)