独白

全くの独白

電車への、バスの忖度

2017-07-28 21:01:27 | 日記
此の辺りの、或駅から或時間に出る路線バスは、定刻に成っても三分ほどは出ない、恒常的にである。
運転手が会社の指示で故意に、そうしているらしい。その時刻、つまり三分後に駅に着く電車を待っているのである。
次のバス迄には数時間あるので、鉄道や乗客に、バス会社が忖度しているらしい。
それどころかはっきり鉄道がバス会社にそう頼んでいるという噂もある。
このバス会社独自の遣り方であるのか、他の土地でも同様の事があるのか気に成って居たら、山陰を旅した方のブログで、
同様の体験をしたとの記述を拝見する事ができた。その駅のロケーションなどから推すと、理由も同じらしい。
本数の多い大都市では想像できない話である。が、地方都市としては割合公共交通の便の良い当地でも、場所に依っては乗り損なうと翌日まで待たなければならない、
詰まり日に一本しかない路線もある。
辺鄙な所ほど公共交通は、自家用車の普及とのシナジーに依って、ますます衰退しつつある。
困窮する公共交通機関は、その為に生ずる不便を補うために無理な融通を強いられて、ますます困窮の度を深めるに至っていると云う訳である。
そんな事をしなくても、最初から辻褄の合うダイヤを組めば良さそうなものではある。
バスでも電車でもダイヤ改定の時期は似通っている。寧ろ両者のスムーズな連絡の為に、敢えて時期を同じくしようと図るくらいであろう、
そして両社が同系列ならば、事実結果はそうなる訳である。併し異系列であると、互いに相手の情報を把握する事が出来ない為に、
出来上がったダイヤは連絡のちぐはぐな使い勝手の悪いものに成ってしまい、結果として上記のような事態が出来する事に成るのであろう。
当地では同系列の場合逆に、電車がバスを待つ事さえある。
この場合無論定刻は、バスが先、電車が後である。順調であれば待つ必要はないが、何せ道路を走るバスは遅れ勝ちであり、
その駅ではバスも電車も本数は極めて少ないのである。

復興の証

2017-07-19 15:30:04 | 日記
壇蜜さんを使ったプチ猥褻な、宮城県のPR動画が批判されているらしい。
壇蜜さんは今では周知のように知的で、女性からも好感を持たれて居る様であるし、
知事も「出来上がった物が無難な物でなく、議論を呼んだと言う事は耳目を集めたと言う事で、
成功と言える」と言う様な事を言っていて、配信を止める心算は無いらしい。
村井知事の政治的姿勢や業績に就いては詳らかにしないが、大胆不敵で豪放磊落、
小ぢんまりとして居ないスケールの大きさを感じさせられて、好感の持たれる発言である。
斯々る物を作り、普通に褒められたり貶されたりする此の県や知事を見るのも、
六年前の痛手からの復興の証を見るようで、好ましい。
この知事の統率の、誤って居なかった事の証左でも在るのかも知れない。

局面を読む

2017-07-15 20:31:20 | 日記
安倍さんが予算委の集中審議に出る事に成った事を受けて、そこに到る過程に就いてTVで論客達が議論していた。
種々の世論調査に依り、自身個人の人気に翳りの出て来ているのを察した安倍さんは、出席を飽迄拒む側近達を抑えて自ら進んで出る姿勢を、
ひけらかしたのであろうと言う点に就いては、私等も含めて衆目が一致している様である。
(そもそも人並みに遠慮していたのでは、政治等出来まい。剰え安倍さんは「『アベ』ノミクス」を造語し、
「内閣一丸と成って」と言えば済む所を「『安倍』内閣一丸と成って」と言うタイプである。
尤も人一倍、人前に出たがる気質で在ればこそ首相に成り得たのであろう)
従って興味を惹くのは、その台本の内容や、どの辺りがアドリブであったのかと言うような点である。
野党の要求を歯牙に掛けなかった竹下さんが、その僅か数時間後に前言を翻したのである。
一見その数時間の間に安倍さんの指示を受けて、翻したように見える。
併し惟れば、当初の拒否の明言も、竹下さんの独断に依るものとは思われない。
苟も首相の言動に就いて、全くの野次馬ならぬ近しい部下が、勝手に判断して発表等する筈は無いと考えるのが、寧ろ自然である。
そういう目で見ると、前の発言でも後の発言でも、その時の竹下さんの様子はちょっと妙であった。
そういう目でと言うのは、すべて台本通りと解釈してと言う意味である。
そして妙であったのは、芝居が下手であったからである。
併し「事実は小説よりも奇なり」、台本等無く見掛け通り、竹下さんの二度の発言も安倍さんの意思表示も
すべてアドリブであったと言う事も決して無いとは言えない。
そういう目で見ると、前の発言の際の竹下さんの表情は「独断でこんな事を言い切って良いのだろうか」と言う躊躇いの、
後の発言の際の表情は「矢張り言うんじゃなかった」との後悔の現われたものと解釈し得て、これも納得できるものである。
或いはそもそも、都議選直後のフレンチ(ハレンチではない)反省会辺りで既に台本が出来上がっていた蓋然性もある。
そして竹下さんは、自身も持っていたその台本が、後に修正された事は知らなかったのかも知れない。
そういう目からは竹下さんの二度目の表情には「安倍の奴が、いきなりアドリブを入れて来た御陰で此方の面目は丸潰れじゃないか!」
との不快感が滲んでいた様に見える。
要するに想像は如何様にも膨らんで収拾が付かない。
藤井四段ならどのように読み解く事であろうか等と不図思う。
併し将棋でも囲碁でもチェスでも、盤上のゲームでは、それに精通した者なら誰が見ても、歴然とした決着があり、
勝者の辿った道が正しいものであったと言う事に成ろうが、現実界はその様な客観的妥当性に支配されてはいない。
歴然とした決着が期待できず、従って藤井四段の読みの正否を判断する事も出来ない。
例えば相撲は現実界のゲームであり、行司を惑わす取り組みも多い。「相撲に勝って勝負に負けた」等と言われる取り組みもあって、
客観的妥当性を持った判断を下すのは容易でない。況して政界は複雑怪奇である。
曖昧な決着でも有れば良い方で、有耶無耶に成って何時しか流れてしまう勝負も多かろう。
一方で現実界には試行が無い。本人は遣ってみた心算でも、客観的には行なわれた事にしか成らない。
現実界には竹刀も木刀も無く、真剣があるのみである。慢心して竹刀や木刀を振り回していると痛い目に合う。 

二階さんの陰謀

2017-07-03 21:42:44 | 日記
二階さんは如何にも重鎮らしく、普段から態度は大きいが
あんなふうに記者に感情的な物言いをするのを見た事は無い。
麻生さんも似たような事を言っていたが、まさか示し合わせての雑言ではあるまい。
麻生さんは常々口が悪い上にちょっと軽いから言いそうな事ではあるが、
二階さんの方はひょっとすると、タイミングから推すに、下村さんや
安倍さんの足を引っ張って置いて、
その上詰め腹を切らせて遣ろうという意図に基づいての、
計画的言動であったのかもしれない。
もしそうなら見事に図に当たった事に成る。