Three frogs which smile.

酒飲みは奴豆腐にさも似たり
初め四角であとは ぐずぐず

絶対という言葉は絶対にない

2004-08-13 | 落語
そうだ!コミケの前に新宿に行って落語を聴こう!
新宿獅篭の会~誕生日落語会~

ちゅうことで夜はかわいい女優Nちゃんと新宿へ。
誕生日プレゼント希望と先月の会で言っていたのでいつもどおりの煙草とおまけ。
18時半にはポツリポツリだったのが始まるころには大入りで、たいへんおめでたいことです。
入り口で獅篭さんに差入れ。
手書きの色紙と、「少年サンダー」という冊子を購入。
お礼状を送るのではがきに住所を書くように言われる。
いつも思うけどこういう細かい気配りというか心配りというか、忙しいだろうにすごいなぁとおもいまする。

お品書きー
幸福さん  洒落小町
獅篭さん  夏どろ

お仲入り  
(今日は幸福さん なんたらでハッピーバースデーって感じの若い歌を恥ずかしがりながら歌いきる。
お菓子は水羊羹。
幕の後ろからパンツ一枚の獅篭さんが、日焼け痕を見せる。
これもサービス精神なんでしょうねぇ。なんでしょうねぇ・・・・)

こしらさん 青菜
(噺の前に幸福さんが持ってきたというお土産を会場に居た「本日誕生日!」の女性に渡す。
こしらさんの生歌「HappyBirthday」つき)

獅篭さん  死神「あしたのジョー2004年バージョン」

あぁ、感想ねぇ・・・・
どうしましょうかねぇ、わかりますかね。
いつもの新宿獅篭の会報告よりもテンションが下がっているのが。

まずは幸福さんの洒落小町。
枕を長めにと言われていたようで大須の話や野球の話を。
野球全くわからんのでものすごく熱く語っていただいた内容がもう、蚤のふけほどもわからんでした。
ごめんなさい。
一生懸命さは伝わってますです。はい。
で、風でモモをぐりぐりやりながら話し始める。
これがまた幸福さんのやるオンナの仕草が粗いので
(洒落小町のオンナは口が悪いのでこれでもありだと思います)
だんだんどっちが甚兵衛さんだかわかんなくなってきちゃう。
口は悪いが憎めないキャラって言うんじゃなくって、
それぢゃぁだんなの穴っぱいりも当たり前だなぁと思うオンナになっている。
なんか悲しい。
幸福さんの仕草や目線をずっと追いながら噺を聞いていてふと、何かに似てると気がつく。

だちょう。

つんと立てた髪の毛にきょとっとした目。
口がにゅっと横に閉じて大きいの。
に・・・憎めない。

獅篭さんの夏どろ。
設定として今日が初仕事で緊張と焦りと気の小ささが見える泥棒と
肝が据わっていると言うよりは世の中どうでもいいって感じの大工。
この大工、お金がなくって困ってそうには感じず。
人のいいと言うか気が弱い泥棒から悪びれも無くかつあげした印象がちょと残る。
お金を要らないと断るときもどんな気持ちで返すのかが見えなかったので、
やっぱり大工が悪い人のような印象が。

もう一回聴きたいなぁ。

こしらさんの青菜。
もう、テンションたかいっすねぇ。
動きの大きさとテンションの高さに会場大うけ。
繰り返し繰り返しくすぐりまくりです。
面白いんですけどね・・・どうもあたし向いてないみたい;;
ものすごい頭がよくて器用なんでしょうネェ。
若さが全面的に押し出されていてるん。
(若さといってもおないどし)
青菜の夫婦がまた若いこと!
もうばかさ加減がかわいらしい。
新しい客層がとれると思います。

で、獅篭さんの死神(あしたのジョーバージョン)。
ごめんなさい、あしたのジョーがわからないん。
漫画落語を結構持っているらしいのですが、多分あたい聴いてもわけわかんないんだろうなぁ。
噺の筋は変わらないので楽しめました。

相変わらず仕草や目線がきれいですわぁ。
途中に注釈を入れる人と入れない人とあると思うんです。
あたしは入れる人が好きなん。
獅篭さんはその声の陰陽の流れがとてもよいんですわ、あたしには。

誕生日記念+大入叶、おめでとうございます。
帰りに千社札を一人一人に手渡してお礼を。
もったいなくて貼れない(笑)

あぁ、また1ヶ月後なのかぁ。
なんとなく不完全燃焼気味だなぁ。ぷぅ~。
ま、いっか。
誕生日だもんねぇー!

そういえば読んでいる落語関係のメルマガに獅篭さんと幸福さんのことが読者の声で載っていた。
今やっぱり名古屋が熱いねぇ。
みんなが興味を持ち始めてるって証拠だもんね。
すごいや、やっぱり。

どんどんどんと来い、ドンドンドントコイ!

2004-08-08 | 落語
今日も昼から池袋!
12時からもう行列・・・
暑いっちゅうねんと思ったら昨日より早く入れてくれた。
ありがたひ。

一番太鼓を聴くと胸が躍ります。
どんどんどんとこーい、どんどんどんとこい!
くるぞくるぞぉってなりまする。

本日のおしながきー。

ゆう生さん  手紙無筆
三之助さん  堀の内
右太楼さん  花色木綿(出来心?)の途中まで
京二 たかし師匠
喜多八師匠  仏の遊び
伯楽師匠   たがや
志げる師匠
文朝師匠   近日息子

お仲入り

はん治さん  ぼやき酒屋(あってるかにゃぁ)
三三さん   二十四孝
正楽師匠   (花火、夕涼み、二十四孝、御神輿、円朝忌)
小三治師匠  小言念仏

もんのすごい人でしたわ。
立ち見が20人以上いらっしゃったのでは?
今日は谷中の全生庵で円朝祭りだったので噺家さんたちは行ったりきたりだった様子。
一度は行こうかなぁ、お寺さん近いし。

ゆう生さん・・・
がんばってね。また今度聴いたときに同じぢゃダメだと思うな。
がんばってねって言葉は好きじゃないけど、がんばらなきゃダメだと思うな、たぶん。

文朝師匠の近日息子はいいっすねぇ。
あの息子あほなんですけど、良く考えてみると親思いなのかなぁって。
喜ばせたい一心なんじゃないかなぁ。
師匠の近日息子はそんな感じだった。
やさしいなぁ。

久しぶりに花色木綿を途中までだけど聴きましたわ。
うーん、やっぱりあたしには右太楼さんの間合いと仕草が気になりまする。
あっさりしているからかなぁ。味気ない感じ。
若いんだからも少し元気があってもよさそうだけど。
でも、頭好いんだろうなぁ。
器用だと思いますわ。これからどうなるんでしょうねぇ。
こしらさんをまじめにした感じの印象。
いや、こしらさんが不真面目って言ってる訳ではないんですがね。

またさぁ、喜多八師匠も仏の遊びなんてもう・・・嬉しすぎ。
阿弥陀様の変わりようがねぇ、いいンです。
あがるときと枕、降りるときのけだるそうな雰囲気からは全く想像できない動きと言葉の丁寧さと力強さはすごいなぁ。

伯楽師匠のたがやは天晴れ!でした。
そうよ、この間気になっていた
「なんで侍を切る噺になったか」って言う心意気。
もう見事に気持ちよくなぎ払っていただきました。
あぁ、すっきりした。

小三治師匠の枕ももちろん円朝祭りにちなんだ噺。
物故された同期のつば女師匠のことを話す。
切ないなぁ。
師匠はそんな感じは見せませんでしたけどね。
小三治師匠の小言念仏はもう腹を抱えて笑ってしまう。
あぁいうおじいさんいますよ、絶対。
あかんぼみて「んわ!」って笑った顔が好きだなぁ。
どじょうの最後聞いて「ざまぁみやがれぇぃ」のあの顔。
日なたのような、憎めない表情と間がねぇ、いいなぁ。
「かんしゃく」とは違った小言の隙間にある間と表情表現の変化は息つくことを忘れそうになるほど大笑い。
たまらないー!

あっと言う間にあたしのいける上席が終わってしまいました。
行けるだけ行けてよかったなぁ。
あちき・・・幸せでありんす。

あ、だけど廓の噺を最近聞かないなぁ。
聴いて品川心中と文七、佐平次でしょう、で仏の遊びか。
つまんなーい!二階ぞめきとかかかんないかな、色っぽい噺が聴きたいー。
あ、「紙入れ」とか「いいえ」とかじゃないっすよ。
嫌いじゃないし、むしろ好きですがね。むふふふふ。

船頭さん、船ぇうわてへやっておくんねぇ

2004-08-07 | 落語
待ちに待った土曜日。
もちろん池袋演芸場へ。
13時開演なのにも関わらず12時には20名以上のお客様が並んでいたわ。
恐るべし小三治!(すいません・・・よびすてちった)

いつもは下手側に座るので今日は上手側へ。
目線の位置を考えて眼を捕らえることの出来る席に座ってみる。
どっきどき。

おしながきー
時助さん  道具屋
喜助さん  (噺の名前が思いだせん!怖がり源兵衛、地獄か極楽かってやつです)
右太楼さん 一目上がり
京二 たかし師匠 (いつまでたってもいい声ですよねぇ・・・)
はん治さん 鯛の噺(名前わからず;;)
権太楼さん 金の大黒
世津子さん マジック(その新聞硬いかい?って客席から(笑))
文朝師匠  親子酒
仲入り
三三さん  崇徳院
小里ん師匠 夏どろ
にゃん子 金魚さん (金魚ちゃんにバナナの差入れあり!粋なお客さんだわぁ)
小三治師匠 あくび指南

夜に喜助さんを聞く気でいたので出ることを知ってびつくり。
嬉しいかもー。そんでもっていいンです。
目線にぶれがないん。声もいいしー。
酒の飲み方がきれいでしたねぇ。いいなぁ。
オンナはあんまり色っぽくないけど(笑)

権太楼さんはやっぱり強引豪快だよなぁ。
力技で持っていかれる感じ。
逆に文朝師匠は仕草、目線、声、一つ一つの言葉に対して細やかだなぁ。間合いがとっても自分に合うんです。
今年聴いた親子酒のなかで一番好きかも。

三三さんの崇徳院・・・
不満かも。
何でだろうー。安定して聴いていられなかったかなぁ。
見つからなかったら自分の命が危ないって言うのに、
見つけたときの嬉しさとこのやろ!こっちにつれて帰ってやるぜぇ!っていう気持ちがあまり無いように感じる。
もちっと迫力あってもいいなぁ。
あとサゲ。
力が感じられなかった噺の後にあっさり下げられちゃうと物足りないなぁ。
うーん、もう一回聴きたいなぁ。

小里ん師匠の夏どろ。この間三三さんのを聞いただけにお互いのよさの違いがはっきりわかってびつくり。
師匠は落ち着いていてお互いに腹に何か含みつつも、相手のことをおもってたりして好き。
三三さんの血気盛んで江戸っ子の心意気。もってけこのやろーって言う感じも好き。

そして小三治師匠・・・
枕長い長い(笑)
短くしようと思ってるんですよ。でも、聴いてる人がへぇぇぇって顔をするともっと話してあげたくなっちゃう。って。
扇橋師匠と俳句のお話。
その言葉はなににかかるのかということでまったく違った意味になってしまう。
一文字の「な」、「は」、「に」、「の」、「き」とか。

○○き +++++ゆく ***かな
○○な +++++ゆく ***かな

例えばまっしろ「な」なのかまっしろ「き」なのかとても大事。
自分のイメージを一文字一文字に与えていくって本当に難しい。
俳句、落語に限らず言葉、芝居なんでもそうねぇ。
チャットもそうだもん。ものすごーく神経使いまする。
そんなこんなで長い枕の後にあくび指南。
くるかな?と思ってた噺だったし嬉しい。

この噺いろんな方で良く聴くけどまったく退屈そうにみえなかったんです。
最後はっつぁんがするあくびが。
それは顔と手の意識がばらばらだと違和感があるんです。
顔は退屈であくびが出ていても、手が起きちゃってるんです、大抵。
そうすると一体になってないから打ち消されて退屈そうに見えない。

初めて本当に退屈そうなはっつぁんのあくびを見ましたわぁ。
幸せ。ひとつひとつ大切な動きなんだなぁと実感しました。
煙草入れを開いて雁首にタバコを詰めて火をつける。
ぽふっぽふっと吸って、煙草盆へ灰を落とす。
ちょちょっと雁首をぬぐって煙草入れのなかへ。
この仕草がすんごく綺麗でした。

あぁ、明日も行こう。

夜は日暮里サニーホールへ。
喜助さん駿菊さん佐助さん、志ん公さんの
「アイとラクゴ」
佐助さん  祇園会
駿菊さん  名人長二 ~谷中天龍院~
仲入り
志ん公さん 巌流島か岸柳島
喜助さん  牡丹灯籠 ~お露新三郎~

みんな間合いが早くってちょっと置いていかれた感じ。
しかたがないっすよね。
それは個人の好みだから。
初めて生で名人長二を聴く。長い噺のなかの一区切りだからなぁ。どっかにテープがあったはず、ちゃんと聴きたいなぁ。

喜助さんの牡丹燈籠は2回目。
個人的には今回の話の流れの方が無理が無くっていいなぁ。
説明を省いても、わかり易いし。
気になったのは新三郎、前は「お露どの」と呼んでいたけど今回は「お嬢」と呼ぶ。
この意図は何だろう・・・

今日は満腹大満足の一日でしたわん。

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(2004/08/08)
喜助さんの噺、臆病源兵衛ですね。
愚離粗無亭 席亭!ありがとうございますん。
すっきりいたしました。
でもって、
はん治さんの噺は「鯛」でし。
調べてから書けばいいものを・・・
不精いたしました;;ごめんなすって。
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気がつかないよねぇ

2004-08-03 | 落語
別にいいんですけどね、自己満足ですから。
えぇ、別に。

といじけているわけではないのですが、
8月ということでBlogのタイトル下の概要っちゅうのか
説明っちゅうのかを新しくしてみているわけです。

6月は
出来ますものは・・・
に続く金馬師匠の「居酒屋」の一節。

7月は
みずみずしぃぃぃい みかんがたべたい
と小三治師匠の「千両みかん」

8月は
弁慶にしておきなさい
の「青菜」にしてみました。

千両みかんも青菜も夏の噺。
小さいころあたしはこの千両みかんが大好きだったなぁ。
落ちも分かりやすいので小学生にも分かる。
でも、今考えてみるとさぁ、この噺なんか切ないんですよ。

夏の暑いさなかに寝込んでしまった若旦那。
両親は心配して小さい時分からなついている番頭さんにわけを聞きだしてもらうと、
その理由が 「蜜柑がたべたい」
そんなことわけないと安受けあいするが当時の夏の暑い時分に蜜柑なんてある訳がない。
若旦那をぬか喜びさせた挙句、蜜柑がないと言ったらがっかりして死んでしまうに違いない。
主殺しは打ち首獄門。逆さはりつけだと脅されて番頭さん泣きながら蜜柑を探す。
方々聞き歩いてやっと蜜柑問屋にたどり着く。
蜜柑問屋に蜜柑がないと暖簾に傷がつく。
無駄と分かっても蔵に蓄えておく心意気。
何百という蜜柑箱のなかからたった一つ出てきたきれいな蜜柑・・・
なんとそのお値段「千両」
十両盗めば首が飛ぶという時代の千両。
親はそれで息子の命助かるならとぽーんと払っちゃう。
早速番頭さん、病床の若旦那に蜜柑を渡す。

大事そうに、おいしそうに若旦那は蜜柑を味わうけど、
番頭さんにはその一粒が「あぁ、百両・・・あぁ、二百両・・・」
最後に若旦那番頭さんに
心配をかけたから親父とお袋、そしてお前に一口ずつおあがりよ。
と三袋残して渡す。

番頭さん、その三袋もって逃げちゃうのよ・・・・

ばかぁぁぁぁ!って。
あれだけ信頼してくれてた若旦那や旦那さんや女将さんを裏切って
こともあろうか蜜柑三袋ってどういうことぢゃ。
残された若旦那はとっても悲しかっただろうなぁと。

そんな落語に感情移入してと思うけど、やっぱりね。
自分の引き起こしたことで信頼していた人が馬鹿な間違いでいなくなっちゃうなんて寂しいじゃない。

もともと上方の噺らしく、ちょっときつい感じで落とすということを聞きました。

聞いていてなんか悲しくなる噺があります。
「宮戸川(下)」、「品川心中」、「居残り佐平次」、「黄金餅」、「死神」、「鰍沢」、「厩火事」・・・
?と思うのもあるかもしれませんが、何かを受けた人の気持ちになると悲しくなっちゃうン。

やる人によっても違うのでしょうねぇ。
だけどやっぱり「宮戸川(下)」は生で聞いたことないしなぁ。
あれはやっぱり惨いよなぁ。で、その落ちかよ!と。
いや、この噺は説明しないですよ(笑)

「替わり目」、「文七元結」、「紺屋高尾」とかいいなぁ。
だけどやっぱり好きなのは
「疝気の虫」、「錦の袈裟」、「鈴ふり」、「人形の目」、「紙入れ」・・・・
えと、この噺どんなのかっていうとねぇ~

絶対に説明しません!(笑)

唐茄子屋でぇぇ ございっ

2004-08-01 | 落語
上席初日でございます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
あたいはもちろん池袋演芸場へ!!

もうこのラインナップは行くしかないでしょう。
ものすごい人でした。早めに行ってよかった。
立ち見の方も大勢いて大盛況!
やっぱりたけぞう、おっと小三治師匠だよねぇ。

時助さん  一目上り
三之助さん 金の大黒
右太楼さん 元犬
紫文さん  長谷川平蔵♪
燕路師匠  悋気の火の玉(悋気の独楽って書いてました。ごめんなさい)
権太楼師匠 お菊の皿
世津子さん 手品
文朝師匠  稽古屋
仲入り
三三さん  夏泥
喜多八師匠 鋳掛屋
笑組
小三治師匠 唐茄子屋

三三さん、やっと聴けたわ。
満足です。ほんと巧くなったんだなぁと実感。
あたしは好きですね、あの言葉の流し方。
目線の配り、動き、声色の変え方。
これから化けると思いますよぉ。

燕路師匠の悋気の火の玉、よかったわぁ。
なんというかあの腹話術の人形のような感じが結構好きです。
(ごめんなさい)
テンポがよくって聴きやすいんですよねぇ。

権太楼師匠はお菊の皿の下げを悋気の火の玉で。
もうびっくり。
えぇぇぇぇぇ!うそーん。と言ってしまいました。
あとで文朝師匠がだめだよねぇ。と。
たのしかったなぁ。

喜多八師匠ってばもういつもどおりに反則ですよね。
あの子供が走るときの顔・・・
だらぁぁ~と入ってきてやる気なく枕を振るんだけど、
噺に入るとそりゃぁもう気持ちがいい間合いと言葉のリズム。
時間が合えば独演会に行きたいなぁ。

小三治師匠の唐茄子屋。
与太郎物ですよ。堪能しました。
唐茄子の値段教えないまま与太郎は売りに出てしまいましたが、
そのまま続けてましたね。
四の五の言わせぬこの雰囲気が好きだなぁ。

お気に入り紫文さんも満喫満喫。
贅沢すぎるぜ!池袋!!

もう、満腹満腹と思っていたのですがお誘いを受けたのでライブに。
そこのプロダクションに所属しているデビュー前の方とか、デビューした方とか入り交えて2部構成のライブ。
やっぱり1部目はうーん、厳しいなぁというのが素直な感想。
2部目は花もあって盛り上がっておりました。
久しぶりのライブハウスで音の恐怖もありましたが、克服せねばなぁと結構立て乗り。
ただ、耳鳴りがひどいなぁ。

あぁ・・・忙しかった毎日が終わったわん。
メールチェックして溜まったブログ書いて、
あ、会議のまとめをしなきゃぁ・・・
びぃぃぃ!とか泣き言を抜かしている割には遊びました。
えぇ、満足ですとも。いや、まだまだなんだけどさ。

はて恐ろしきぃ~っ

2004-07-31 | 落語
今日は知人のお店で落語+映画のコラボレーションということでよみうりランド前まで。
と・・・とおいっす;;
寄席 愚離粗無亭(ぐりそむてい)
第一回 納涼怪談噺の巻
場所はシネマバー「ザ・グリソムギャング」というところ。

落語「牡丹燈籠より お露新三郎」
映画「牡丹燈籠」(1968年 大映)
落語「お菊の皿」

という贅沢なお品書き。
落語は五街道喜助さんが高座を勤めてくださって、これがまた面白い!
お露新三郎はあまりかけない噺(まぁ、そうでしょうね)とあって立て板に水とは行きませんでしたが、
映画よりいっそう怖くそして悲しい気持ちが伝わってよかったなぁ。
お菊の皿は慣れていらっしゃるのでしょう。
尺を見てはなしているのに引っ張りどころにポイントを置いてるのかな。
場がとても盛り上がりました。
お菊があがってくる仕草がね、喜助さんはとてもふにゅっとしていてかあいらしいなと。
柳家さん喬さんを前に聴いていたのですが、
さん喬さんは、もう腰の重心はぴっととまっているのにふわっとしていてすっと乱れなく
(このボキャブラリーの少なさは喜多八師匠のようだ)
「うらめしやぁ、てっさんどのぉぉぉ」
と傾げて見られると気持ちがいいなぁと感じていてね。

動きの好き嫌いはありますしね。
喜助さんのお菊さんはかわいらしいお菊さんでした。

落語って初めて!というお客様ばかりだったようでそれもびっくりしましたが、
喜助さんのお人柄と噺の旨さに落語に興味を持たれた方も多々。
うれしいなぁ。
こういう機会に出会えるのは幸せ。

映画は初めて観た作品だったのですが、
古さの中に今では見つけることの出来ない発想力があって、
怪談なのに面白かったっす。

終わったあと皆さんで懇親会。
とてもよい空間をもつお店でゆっくり落ち着いて話を聞いて帰りました。
よいです。
次回は9月19日
落語:居残り佐平次
映画:幕末太陽傳
落語:お直し

ぇぇぇぇぇぇ!!もう、行かなきゃでしょう。
日本でここだけ。
映画館がついているバー。
シネマバー ザ・グリソムギャング。
よい寄席でした。

あたいをなめると痛い目みるぜぃ

2004-07-19 | 落語
日曜日夜は劇団の制作会議のまとめがあるので、昼間のんびりしようと池袋演芸場へ。

緑太さん たぬき
金兵衛さん 牛ほめ
初花さん たらちね
漫才
さん喬さん お菊の皿
一朝さん 包丁
マギー隆司さん マジック
川柳師匠 (最高に楽しい!面白かったぁ)

仲入り

金時さん 天狗裁き
正朝さん 失念;;
二楽さん 紙きり(よいですねぇ。あたしは好きです)
金馬師匠 茶の湯(お元気ですねぇ。幸せ)

夜の部
小たまさん 平林
麟太郎さん 転失気
紫文さん  長谷川平蔵(くぅ!最高です。かっこいい!!)
ほや平さん 子ほめ
金八さん  たがや

・・・・・

いやぁ、昼の部良かった!文句なし!
一朝さんと金時さんがあたしには合うみたい。
金馬師匠のぷっくりした表情に和みましたー。
あっという間の時間でした。
問題は夜。
目的は紫文さんだけだったし、ものすごーく楽しかったから
いいんですけどね・・・
もうあたい何も言いたくないって感じ。

役者さんもそうですが、やっぱり何を伝えたいのかわからない噺は聞いていていらいらする。
二つ目なのになぁ。とも思ってしまう。
いいんです。紫文さん聞けたから。
かっこいいなぁ。幸せですわー。

本屋さんから頼んでいた吉原関係の本が届く!
しあわせー。
Hららさんにも日本の艶本・珍書という本を借りる。
そのなかによい都都逸があって震える。
書き写しておこうっと。

あたしはね。
お金を出してでもあなたの夢を見せていただいて幸せになるのです。
それに胡坐をかいて芸を磨かない、ましてや約束を守れないとは何事でしょう。
あなたの夢に対する心意気をみせてはくれないでしょうか。
それに惚れてついていくんです。
何されてもかまいません、背中を押してあげましょう。
そんなに甘くは無いと思うのですよ、芸の道って。
いつまでもそんな態度をとっていたらあたい・・・・
見放しちゃうからね!!!

とHららさんと呑んだくれた土曜の夜でございました。

とかなんとかいいつつ手伝うあたい。
がんばって頂戴!ねぇさん今取りまとめてるからさ。
※2004/07/21------------------------------
正朝さんの一席
多分「町内の若い衆」だった気がします。
------------------------------------------

いよ!雷門獅篭!!

2004-07-09 | 落語
お友達2人脚本家Hららさんと女優さんのNちゃんを
お誘いして新宿永谷ホールで「新宿獅篭の会」へ行く。

開口一番
雷門幸福さん :「豆屋」
立川こしらさん:「小言幸兵衛」
雷門獅篭さん :「天災」
仲入り(幸福さんの歌と本日のお菓子の紹介)
夏子ちゃん  :漫才
雷門獅篭さん :「品川心中」

幸福さんの豆屋、きっちりとした古典の匂いがしてよいです。
ただ、あたしには幸福さんは噺がごっついなぁ。
しぐさが大きくて話すのが早い。なので自然に目線の動きに
切れがなくなる。
でも枕で自分のモモに扇子をぐりぐりぐりぐりってやる動作が
結構好きだったりします。

こしらさんの「小言幸兵衛」。途中いいところで
「あ!ゴキブリが居る!!」と言ってしまってね・・・
いや、おもしろかったっすよ。
この間六本木不動院寄席で聴いたほうが出来が良かったんじゃないかなぁ。
何で心中するのか説明を始めるあたりからは口も軽くなって
きてたけど。
こしらさんはひょうひょうと話す、あと目線の動きがいいとおもうなぁ。
幸兵衛さんがおばあさんを追う眼とか下から見上げる時の眼の動きとか。
これからだよ、若いんだもん。
いやゴキブリにはちょっとひきました。

獅篭さんの「天災」・・・
の前にあたしがすんごい好きな小噺がでてね。
一人静かにくつくつと笑ってしまいました。
うわばみは何でうわばみって言うの?ってやつです。
志ん生師匠っぽくっていいなぁ。もっと強いけど。
楽しそうにはなしますねぇ、いつも思う。
でいて芯があるのはいいなぁ。
最後ね、惜しかったなぁ。かんじゃって。
で、頭下げたときにやっちゃった!って顔してた。
その顔と仕草が前に見た家元の仕草にそっくりで笑ってしまった。
家元は落語チャンチャカチャンだったかな。

夏子ちゃんは昭和の雰囲気たっぷりの金髪&茶髪のおにいちゃん
2人組みでよいです!また見たいなぁ。
あずまくん、おうち見つかってよかったですねぇ。

トリの獅篭さん、与太郎が出てくればいいんですね!と
前を振っておいて吉原の説明・・・
ってことは品川かい!ってびっくり。
品川ですかー、こんな噺もできるのかーと聴いていた。
この噺嫌いなんですよ、じつわ。
お染がものすごいいやなオンナになっちゃうから。
前に文七聴いたときに獅篭さんのオンナの仕草が固いなぁと思ってたし。
だけど素直にすごいっすねーと思いました。
鼻に抜けるお染の声と肩を抜いた動き、で目線の持ち上げ方。
朝様っぽかったなぁ。
ちゃんと色っぽい年増のオンナ、お染でしたわ。
で、止めにくる番頭さんのかっこいいこと。
仕草がきっちり変わる。
このお染なら嫌いじゃないなぁ。

金蔵が親方の所にきて大騒ぎになるくだりでちょっとダレて
くたっとなって、与太郎も出てきてでおしまい。
最後まではやっぱり時間が厳しいのでしょう。

おっと思ったのは金蔵が海から出てきたときに説明する時の声。
金蔵海から上がってきたもので、元結が切れて残ばら髪ってやつ。
あのときの間と落ちた声に、ちと感激。
いい言葉の流れだなあと、この流れが聴きたいんだよなぁと。

お客さんの入りも良かった様でおめでたいっす。

いったい何がしたいのか

2004-06-29 | 落語
昨日の小三治師匠は「居残り佐平次」をかけたらしい。
きぃぃぃぃ!
聴きたかった。
みっちり一時間話していたそうな。
うちのおかんに録音機能がついていればいいのに。
でもやっぱり佐平次はなんか悪い人のようで好きじゃ
ないんですけどね。
生で聴くにかぎるなぁ。と思います。

寄席に行くこと自体珍しいことになってしまったのでしょうか。
半年くらい前、ちょっとミュージシャン系のお兄ちゃんが
携帯片手にしゃべりながら末広亭の前を通り
自分の位置を携帯の話し相手にしゃべってました。

「えーとね、裏に入った。
あ、ちゃんこ屋がある!大きなちゃんこ屋」

わからないでもないですが、出演者の名前が
かかっているのはメニューか力士の四股名に
見えたのでしょうね・・・

で、せっかく寄席や落語会に行ったのに前の方で
聴かないなんてそんなのもったいない!
お芝居もそうだし、映画もそうだし、観やすい位置が
ありますが、あたしは寄席や落語会は前のほうに座ります。
離れてしまうとなんとなく目の流れがあいまいに見えるので。
だけど、やっぱり小さい会だと前の真ん中は座りにくい。
で、前の端っこに座ります。

昨日は立川志らく師匠のお弟子さんたちが開いている
六本木不動院寄席へ。
らく次さん、志ら乃さん、こしらさんと
第プロキシマストアの方とあと・・・失念;;ごめんなさい。

会社から近いので就業後のんびり歩いて移動。
開場5分前についてしまう。
あたりを見渡すと若いおにいちゃん2人がだらだらと歩いてくる。
お客さんかと思いきやこしらさんでした。
案内されて部屋に通されるときれいな畳の会場で、
落語会にはいい雰囲気です。
座布団に座るのは腰が痛いけど。

演目は
らく次さん「宮戸川(半七お花)」
志ら乃さん「百川」
こしらさん「小言幸兵衛」
あとは第プロキシマストアさんの漫才と志ら乃さんが入って
寸劇?っちゅうかコントなんでしょうね。
暴れてました。

感想は・・・
落語よりも漫才が面白かったっす。
飄々としてるんですよねー、こしらさん。
多彩だなぁ。噺のいじり方も独特で。
皆さん、間が早いのでとろいあたしはやっぱり置いてかれ気味でした。

文七元結をかけたとき「この噺は命を削る」と言った方が
いらっしゃいました。
若さと力の技もありでしょう。
技量もありでしょう。
ただ心根が見えないとなんとなく物足りなさがあります。
次の不動院寄席は怪談噺だそうです。
いこうかな。

歩いていかなきゃ

2004-06-28 | 落語
日曜日、朝から晩まで末広亭。
花緑師匠は「ちりとてちん」
小三治師匠は「かんしゃく」(あってるかなぁ、
自動車が出てきてご主人が小言ばかり言うやつ。)
花緑師匠。
あたしにはやっぱりくどくて早くてというのが
素直な感想でした。
文朝師匠の顔にひきつつ「初天神」。
師匠のこの話は2回目だけど、飴買ってもらってはたかれるまで
しかやらなかった。残念。団子の蜜までなめて欲しかったぁ。
あのしぐさは怖いけど癖になりますわ。

扇橋師匠の「どうして」の歌を今年も聞く。
癒される。一日中差し向かいでお茶を飲みたいくらい、好き。

小三治師匠は文楽師匠から教わったという話。
そのなかでお暇をもらった娘が帰ってきた時に
父親が「自分だけでやろうとしてはいけない」
「今が踏ん張り時。ここで引き止めたらもう帰ることはできない」
という感じの言葉を言う。
父親のココロ。
桃太郎の話ではないが親の愛は海よりも深く、山よりも高い。
「かんしゃく」のなかに女の三従の教えが出てくる。
幼くしては親に従え、嫁しては夫に従え、老いては子に従え。
素直に思うけど、これで愛されることがなければ、
なんだかおんなの自己満足というか、寂しいな。
「替り目」という話には酔っ払って帰ってきた亭主の呑みなおしの
つまみを化粧を直して買いに行くお上さんが出てくる。
それに対して「ありがてぇなぁ」と思う亭主の心がうれしい。

人の想いは暖かいけれども重い。
この重みをどうするか。
誰かにすがってしまったら本当に楽になるのでしょうか。
きちと受け止めそして背中を押してくれる父親が欲しいと思う。
それがかなわない今は自分でしかと受け止めて昇華しなくちゃ
いけないねぇ。

貪欲に上を見て突き進むのみ

2004-06-26 | 落語
明治大学落語研究会 「三十年目の落語会」
を聞きに新宿明治安田生命ホールへ。

開口一番(こほめ) 七代目紫紺亭青二才さん
金明竹       三代目和泉家熊ん八さん
失念;;      四代目紫紺亭圓夢さん(談幸師匠)
時そば       六代目紫紺亭志い朝さん(渡辺正行さん)
仲入り
厩火事(英語版)  二代目紫紺亭小休枝さん(小宮孝泰さん)
桃太郎       五代目紫紺亭青二才さん
粗忽長屋      三代目生田家楽橋さん(橘右門さん)

熊ん八さんや五代目青二才さんは普段はサラリーマンと
おっしゃってましたが噺もうまければ枕もうまいんです。
おもしろーいと思っている間に終わってしまいました。
みなさん(圓夢さんは本職ですが・・・)久しぶりの高座
なのだと思いますが緊張の中にも楽しんでいらっしゃるようで
普段とは違った落語会を味わうことが出来ました。
厩火事英語版も噺を知っているので難なく笑えて、
いや小宮さんの顔、動き、間は計算されたものなのでしょうね。
すごいなぁと。
言い訳なんだけど、圓夢さんの噺面白かったんです。
ですけど、隣の方が笑うたびにどうも異臭がして、
気が遠くなってしまいました。
桃太郎は噺のリズムが絶妙でとんとんとんと身体の中に
言葉が入ってきてこの会一番じゃないかなぁ。
関西の言葉の柔らかさがいいのかしら。

会が終わった後、ずっと親しくさせていただいてる
脚本家のHららさんと(お名前だしてもよいでしょうかね)
お食事。近況報告など。
あたしは彼女のことをものすごーく尊敬してる。
自分のやりたいことに対して素直に貪欲でかつ
打たれても倒れてもそれを糧として立ち上がる強さがある。
あたしがいいなと思う人はみんな眼が強い。
打たれて弱くなることがあっても反省と勉強、復習が
あって自分と周りをしっかりと見つめている。
眼がいいなぁと思う人に惚れる。
役者さんもそうだし噺家さんもそうだし、彼女もそう。
そういう人に夢中になっちゃう。

じぶんもかくありたい。
さて、どうするべぇかな。
毎日勉強、吸収。前に進んで上を見て突き進むしか
出来ないんだから。
明日も寄席に行きます。
明後日は落語会。
その次は芝居を観に。
足掻け自分と尻を叩いてみます。

-+-+-+-+-+-+-+-+-
2004/07/13
追記
談幸師匠の噺
もしかしたら「鹿政談」だったような・・・
キラズでまめでね。

味噌つけた馬

2004-06-25 | 落語
やっぱり行かなきゃねー。と言うことでまた末広亭へ。
月曜日の小三治師匠は「百川」
火曜日は不明
水曜日は聞いてないけど「粗忽の釘」をやったらしい。

だけど驚いたのはお客様の層がね、若かったの。
10代20代の方が昨日は多かったように思います。
耳にピアスの茶髪の男の子が誰を目当てに来たのだろうと。
で、「この人は真打なんだ」とかなんとか話してて
この調子で若い人も寄席に足を運んで楽しいって思って
くれたらいいなぁと思います。

そのせいなのか、他の師匠もわかりやすい話をしてました。
圓丈師匠はじゅげむのちょっと変化したやつ。
師匠の話はネタの名前がわからない・・・
扇橋師匠は最近歌を歌って終わってしまうのよね。
でも顔と声がすきだなぁ。
たい平さんは湯屋番。途中朝様や海老さまの声真似が入って
結構楽しい。もっとしぐさがきれいだといいのになぁ。
三味線弾いて紫文さんは初めて拝見したけどおもしろーい。
いい男だぁ、いろっぽいなぁと。
駄洒落はいいわぁ。
文朝師匠は子ほめ。
とにかく師匠顔が怖い;;うまいし、切れがあって声が
はってて聞いてて気持ちがいい。
だけど、顔が怖いなぁと思ってしまうんです。ハイ。
で、〆治さんのおやこ酒。
うまいと思うんですよ。描写も細かいし、こころ配りも
目配りもきっちりしてるんですけど・・・・
なんとなくやっぱり薄い感じが否めない。
月曜日もそう思ったんですよねぇ。
もっと聞きたいとは思わなかったんです。淋しいなぁ。

で、和楽師匠。いつまでも若いなぁ。
和助さんはこれからおばさまたちのアイドルになるんじゃないかなぁ。
ものすごーくういな感じです。

待ってました小三治師匠は「馬の田楽」
あってるのかな、この名前で。
初めて聞きましたよ。
師匠のなまったしゃべりは鼻に抜けて好き。
しぐさと間がやっぱり絶品。しなやかですわ。
師匠の与太郎物もいいんですよねぇ。
声も落ちついて、すっと寄席の中を通るんです。
やっぱり幸せだなぁ。もっと聞きたいなぁ。

で、もって今日も落語を聞きに行くのです。

台風だろうとなんだろうと

2004-06-22 | 落語
ものすごい風でしたね。
雨もひどかったけど。
そのなか会社があがってから末広亭へ。

6月下席夜のとりは柳家小三治師匠。
月曜日で台風で暴風とあってか去年よりは空いてて
とりあえず前から4列目の真ん中へ。
仲入り前には入れたので今松さんの「親子酒」の途中から。

相変わらず圓丈師匠は声が張る。
うわばみににらまれた蛙の様に縮こまって聞いてしまった。
好々爺の扇橋師匠の声も去年と変わらず。
〆治さんの「強情灸」はのっていないのかなんとなく
しまりがなかったけど、久しぶりの 〆治さんもいいなぁと。

だけど小三治師匠が出てくるだけでもう空気が違う。
どきどきしてた。
噺の枕にクィーンズシェフの前でウサギと人の追いかけっこ
を観たらしい。
ウサギはその後どうなったのかしら。
で、浅草の三社祭の話になり、そこから三大祭へ。
祭りの噺は「佃祭り」かなぁと思いつつ、
3から4へ移って四神になり・・・
ってことはよ、「百川」ぢゃん!
きゃぁぁぁぁぁ!!!
ってなわけで大興奮のうちにじっくりしっかりと
「百川」聴きました。
生きてて良かった。

ただ、小三治師匠。去年より小さくなった気がしてなぁ。
棟梁とかのごっつい顔またみたいなぁ。

出没!新宿獅篭の会

2004-06-11 | 落語
昨日は新宿へ落語を聴きに行った。
ここ毎月雷門獅篭さんの「新宿獅篭の会」に行っている。
もともとこの方「立川志加吾」さんという
家元立川談志さんのお弟子さんで
モーニングで「風とマンダラ」という漫画を描いていた人。
今は名古屋の雷門小福師匠のお弟子さん。
大須演芸場にあがっている。
初めてこの会で獅篭さんの「桑名船(鮫講釈)」を
聴いたときもっと聴きたいなぁと思った。
間もいいし、声も張るし、勢いがあって、花がある。
追っかけていた人も鬼籍に入ったり、名人と言われて
なかなか聴けなくなってしまったり。
ここはひとつ若手でうまい人をと思った矢先だったので
追っかけ始める。
おお、褒めすぎかにゃぁ。


新宿の会には雷門幸福さん(元談号さん)、
立川こしらさん、快楽亭ブラ談次さん他
いつも3,4人で会を持っている。

出る噺家さん、皆さん若い方だから落語知らなくても
わかるように話してくれる。
こしらさんやブラ談次さんはわかりやすくて、
面白いし。
幸福さんも大須で鍛えてるだけあって歯切れのいい
小気味良い言い回しでいいなぁ。

落語ブームって言ったって来てくれるお客さんは少ない。
(いや、有名どころはあるけどさ。
柳家三三さんと小三治さんがでるっていうにっかん落語
会?はぴあに出たと思ったら売り切れたよ。しょっく)
毎月、名古屋から新宿まで来て会を開くなんてすごいと思うわ。
獅篭さん、前回は「居残り佐平次」今回は「文七元結」。
若い人だしまだそんな話をという人も居るかもしれないけど、
獅篭さんの「佐平次」、「文七」を聞かせていただきました。
文七泣けたし。久々に聴いたって言うのもあるし、
思い出の噺だし、いろいろあって封印してたんだけど
ネタおろしとしてといえばよかったと思うなぁ。
うん。よかったよ!文七。これからもっともっと
良くなる話だと思うなぁ。

最近徐々にではあるが古今亭志ん朝師匠の記事や
声を聴くことができるようになってきた。
まだ涙が出るけどさー。
志ん朝師匠の文七解禁まではまだいけないかも知れないけど、
よいきっかけをいただきました。

新宿に行きやすい方、笑いを求めている方!
落語&獅篭さんお勧めです!!