アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

超弦理論とローレンツ対称性

2023-04-24 13:25:58 | 理論物理学 素粒子


 ディラックの宇宙では距離(空間)と時間は対等であり、たとえ重力定数や微細構造定数といえども時間と密接に結びついており、定数ではいられない事が推測されている。この推測はローレンツ対称性を満たすために提唱された宇宙定数仮説です。この未解決な仮説は、今でも実験的な検証が行われており、未解決な場合にはローレンツ対称性の破れをきたす。

 これは、任意に選ばれた光のベクトル粒子が、二つの時間的ベクトル粒子を生成する事が出来ない事を意味する。言い換えれば、高エネルギーの光といえども、電子と陽電子に分解生成できないことをローレンツ対称性から導いている。

 電子と陽電子は対消滅して二つの光子を発する事が出来ますが、高エネルギー光子が分解して電子と陽電子を生成することはローレンツ対称性を破るために禁止されており、一方通行になっています。これは時間が過去から未来に流れていることと関係しています。未来方向はありますが、過去方向には制限があるのです。

 時間と空間を対等に扱うためにはローレンツ対称性を満たす必要があります。高エネルギー光子が分解しないのは、光が光速度で運動しているからに外有りません。即ち、光的ベクトルを保存する為には超光速(光よりも早い)で運動する電子や陽電子の発生が不可欠でありタキオン粒子の生成が対称性を破る要因となる。

 この問題は、閉じた弦理論にも表れ、26次元の自由度が現れます。10次元から、今度は26次元を考えなければならないのです。

 
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