「エデンの東北」がきっかけで、るいちゃんにいただいた1冊。
泣くよと宣言付きで手渡してくれました。
まんまと泣き笑い。
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夜廻り猫 1
著者:深谷かほる
発行:KADOKAWA/エンターブレイン
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「んっ 涙の匂い!」
泣く子はいねが、と夜廻りをする猫・遠藤平蔵は、誰に認められなくてもひっそりとがんばっている、弱くて強くてやさしい、普通の人たちの心に寄り添います。
1篇8コマの漫画。
手描き感たっぷりで、セリフの文字も手書きです。
「覚えておきます」
「赤の他人」
「夕飯いらない」
「今日の出来事」
「にっこり」
「うまい!うまい!」
「あかり」
こんなタイトルがついたある日、ある夜の小さな場面の連なりのなかには、誰しもひとつやふたつ、心の底からそれと似た気持ちを知っていると思えたり、思わず我が身を振り返ったりしてしまうものがあると思います。
平さんは強面の猫でしかなく、何ができるわけでもないわけですが、寄り添うだけでもいい時があるものなのですよね。
と、そんななかで「心で泣いて 顔で笑ってんならそれでいいだろ 懸命に笑っている奴を邪魔すんな な?」と、にっこり笑う男前がいたりして。
人の生きる立場は千差万別。
同情と共感を混同せずに、人を思うことの難しさを思います。
できているかどうかで自分に問うのはハードルが高いので、そうあろうとしているか、まずそこから始めたいと思います。
しかも本当に平蔵で書いてくれて嬉しい。ありがとう。
平蔵、いいよね。「にっこり」、マイブームです。
これから、ぼちぼちがんばります。