チョキで殴るぞ!

自分のことは棚に上げ、他人には一言つっこまずにはいられない、 わがまま“びっきい”によるツッコミ短歌ブログです。

沖縄にせんだみつおがやって来てお決まりのギャグ「ナハッナハナハ!」

2008-06-17 05:57:41 | びっきい昔ばなし
沖縄か…しばらく行ってないのう。
沖縄旅行といえば、
忘れられない思い出があるんじゃ。

かれこれ10年以上も前のこと。
イリオモテヤマネコに出会うために、
沖縄の西表島に行った時のことじゃ。

いくつかの離島をめぐり歩き、
沖縄本島にやって来たワシは、
玉泉洞という鍾乳洞へ向かった。
てっぺんを豪快に叩き割ったココヤシに、
ストローを挿して飲むジュースがうまかった。

この後、首里城へ向かうため、
タクシー乗り場で待っていると、
一人の運転手がワシに声をかけてきた。
それはやけに甲高い声じゃった。

「カレシ、一人? 乗っていく?」

渡りに船…そう思ったワシは、
安心してタクシーに乗り込んだ。
ところが!

「首里までお願いします」

「首里はあまり見るところないし、
 すぐに回れるから、
 先にグラスボート乗ってかない?
 その後、首里に行って、
 空港まで送ってあげるから」

…ヤバい、ハメられた。
さらにその運転手の暴挙は続いたんじゃ。
クラクションを何度も鳴らして
前を走っていた車をむりやり止めると、
乗っていた若い女性2人組を説得して、
彼女たちもグラスボート乗り場へと誘導した。

こうしてワケがわからぬまま、
3人はグラスボートに乗せられたんじゃ。
正直、海中の風景には興味がなかった。
ワシは思いきって2人組の女性に話しかけた。

「あのタクシーのおっさん、強引ですよね」

「私たちも知念に行くつもりだったけど、
 クラクション鳴らされて恐くなっちゃった」

ここでワシに名案がひらめいた。
このままあのタクシーに乗り続けては、
おっさんに振り回されてぼったくられるだけだ。
彼女たちが運転するレンタカーに、
どこか途中まででも乗せてもらえないだろうか…。
おずおずと尋ねてみたワシだが、
なんと彼女たちは快諾してくれたんじゃよ。

グラスボートでの周遊を終え、
ワシらはタクシーを停めてる場所へ戻った。

「方向がいっしょなんで、
 こちらの方に乗せていってもらいます」

「あっ、そ」

運転手のおっさんは渋い顔をしたものの、
二つ返事で了承してくれた。
そして、ここまでの料金を支払う。
タクシーを降りる前は790円だったのに、
いつの間にか1,660円に跳ね上がってる。
くそったれが!

それでも、なんとかかんとか脱出に成功。
車の中でいろいろおしゃべりする。
今夜、2人は残波岬にある宿に泊まるそうじゃ。

「通り道だから首里まで行きますよ。
 それに、私も守礼門が見たいと思ってたから」

突然、助手席の女性が笑顔でこう言ってくれた。
まさしく、これ幸い。
とんでもないハプニングに巻き込まれたが、
こんなうれしいハプニングまで起こるとは!

彼女たちは静岡県の浜松市からやって来た。
高校時代のなかよし同級生だそうじゃ。
沖縄にはまだ着いたばかりで、
これから石垣島にも行く予定だという。

そうこうしてるうちに、首里に到着した。
さっそく守礼門の前で記念撮影。
2人の姿もカメラに収めてあげた。
ワシを救ってくれた恩人に
せめてものお礼がしたいと思い、
ブルーシールのアイスクリームを
ごちそうしてあげると、
彼女たちの表情はよりまぶしく輝いた。

こうして楽しいひとときを過ごした後、
彼女たちは那覇市内に向かうというので、
引き続きワシも乗せてもらうことにした。
運転していた女性は足をつらせながらも、
ワシを宿泊先のホテル前まで送ってくれた。
何度も何度もお礼を言い、
ワシは彼女たちに手を振って別れを告げた。

…と、まあ、こんな感じじゃ。
旅というものは綿密に計画を立てていても、
予期せぬことがふいに起こったりする。
それはいいことだったり、
悪いことだったりさまざまじゃが、
この日はそれが立て続けに発生した。
本当におもしろいもんじゃのう。
だから、旅はやめられないんじゃ。

さてと、この夏、
ワシはどこを旅して、
どんな思い出を作るんじゃろう。
今から胸がワクワクするわい。




押すなよ!絶対に押すなよ!←上島竜平の体で


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (BlogPetのぱるぱる)
2008-06-17 08:56:58
きのうびっきいと、予期するはずだった。
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Unknown (K.Norten)
2008-07-27 22:45:34
ヤマピカリャー!
冒頭の短歌で不覚にも吹いてしまいました
アイスコーヒー返せ
ちょっと気持ちがギスギスしてたので少し癒されました
ちょっと感謝
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