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包囲戦で中共を自壊させよ

2023-07-13 08:42:49 | 戦争
包囲戦で中共を自壊させよ
“シーチン”修一

【雀庵の「大戦序章」197/通算628 2023(令和5)/7/13/木】♪猛暑は続くよ、どこまでも・・・散歩は早朝が良さそうだ。7/11は15時過ぎに出掛けたが太陽が元気いっぱい、日陰が少ないから消耗する。熱中症になりそうなので自販機で数十年振りにポカリスウェットを飲んだがとても美味しく感じ、元気になった。

ダイエット?で体調を崩していたカミサンも元気になり、7/10には友達と横須賀へ。何用あって米軍横須賀基地へ? 40年以上一緒に暮らしているが、分からないのはお互い様か? お土産は「三笠砲弾豆」。よりによって中国産!の落花生を甘味でくるんだものだが、奥歯のない小生には合わないので、そのうちミキサーで砕いてピーナッツジャムにしてみよう。

戦艦「三笠」・・・カミサンが見学している時に小生はブログにこう書いていた。
<レーニン曰く「日露戦争による日本の勝利がロシア帝国の革命勢力を力づけた」(「帝国主義論」)>

偶然だろうが・・・夫婦はそういう不思議なことがあるようで、ちょっと面白い。「三笠砲弾豆」のパッケージに「勝敗を分けた砲弾」という解説があった。
「30センチ砲弾、重量400キロ、最大射程10km(1万m)。爆発力の激しい大量の下瀬火薬が装填された砲弾が日本海海戦で使用されました。また起爆装置には安全で、しかも感度の鋭敏な伊集院信管が弾低に着けられていました」

「日本海海戦」! 遅れて列強入りした東洋の果ての小さな帝国、日本の勝利は世界史を大きく変えることになる。
<日本海海戦は1905年5月27日、日本海軍がロシア艦隊を破った日露戦争中最大の海戦。 ロシアのバルチック艦隊 (戦艦8隻、装甲巡洋艦3隻、巡洋艦6隻、装甲海防艦3隻を基幹とする太平洋艦隊) が対馬海峡に向かうのを午前4時45分、仮装巡洋艦『信濃丸』が発見。
ロシア艦隊は2列縦陣で進み午後1時55分、北西へ進んでいた東郷平八郎大将指揮下の日本連合艦隊 (戦艦4隻、装甲巡洋艦8隻、巡洋艦12隻、装甲海防艦2隻) と接触。日本艦隊は午後2時5分、針路を南西から北東に逐次反転し2時8分、6000~8000mの距離で砲戦が始った。
日本艦隊は速力15kn(ノット、1ノット=時速1.852km)で、9~11knのロシア艦隊に対して終始有利に戦い、夜に入るまでに旗艦『スワロフ』を含む戦艦3隻を沈めた。翌朝までにロシア艦隊は、ウラジオストクに逃れた巡洋艦1隻、駆逐艦2隻と、マニラに遁入して抑留された駆逐艦3隻のほかは、すべて撃沈され、または降伏した。
ロシア側の戦死傷者は1万人、日本側は水雷艇3隻を失ったほか、戦死傷者は1000人以下であった。
ロシアは実質的に全海軍力を失い、日本の勝利は確定し、戦争終結への大きな要因となった。この海戦は海戦史上稀有の完全勝利であり、海戦術上、造船上、大きな影響を及ぼし、いわゆる「弩級艦」、大艦巨砲時代の幕開けとなった>(ブリタニカ国際大百科事典)

「日本海海戦」の1905年と言えばロシアの「第一革命」の年である。コトバンク「日露戦争と革命の開始」によると――
<ロシア軍は1905年2(西暦3)月、陸戦最大の決戦となった奉天会戦で敗れ、5月にはバルチック艦隊が日本海海戦で全滅した。これは帝政ロシア批判をさらに激化させた。8月6日、政府は選挙人資格を制限し、法案の審議権だけをもつ国会の設置を発表、一定の譲歩を示した。
それと同時に、革命情勢に対応するため、日本との戦争の終結を急ぎ、7月28日(8月10日)、ポーツマス会談を開始、8月23日(9月5日)、ポーツマス条約に調印した>

そして1917年の「十月革命」で、20世紀最悪の共産主義強権独裁国家「ソ連」が生まれる。
<第1次大戦末期の1917年、ロシア革命の頂点をなす「十月革命」がロシア暦10月24日(西暦11月6日)に始まった。同年の「二月革命」により帝政が崩壊した後、ケレンスキーの臨時政府とレーニンのソビエト派が並立する二重政権状態が生まれ、両者の抗争が続いていたが、レーニン率いるボリシェビキは11月6日、ペトログラードで蜂起、市内を鎮圧し、8日には冬宮を占拠して臨時政府を打倒した。
同時にレーニンを首班とする暫定政府を選出、1918年1月、第3回ソビエト大会で「ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国」の新国号が正式決定された。以後、列強の対ソ干渉戦争、反革命勢力との内戦の時代となった>(百科事典マイペディア)

レーニン、トロツキー、スターリンからプーチンまでロシアは“狂犬独裁”が続いている。プーチンが「最後の皇帝」になるよう自由世界の人は願っているだろうが、ロシア人は有史以来「自由民主」の経験がないから、プーチン無きロシアはNATO諸国などがリードしなければならないだろう。1991年のソ連崩壊後、国際社会がロシアをつきはなしたことで今の危険なロシアを創ってしまったことを繰り返してはならない。

それは中国についても同様で、習近平がトウ小平の改革開放=資本主義経済導入政策を否定して毛沢東時代の共産主義経済へ回帰し始めた時に、国際社会は結束して断固として「NO!」と叫ぶべきだった。後出しジャンケンみたいで嫌だが、「政治は政治、経済は経済、我々は儲かれば良いのであって、国家体制には関与しないし、関与したくない」と政財界は逃げてしまった。習近平は先進諸国を「ヘタレの銭ゲバ野郎」と嘲ったろう。

呉 軍華・日本総合研究所上席理事の論稿「米国との『極限状況』に備える中国」(日経2023/7/7 掲載をもとに作成)は勉強になった。

<ブリンケン米国務長官が6月に中国を訪問した。米政権の低姿勢で執拗な要請の末の訪問だった。現在の米中関係は、それほどまでに悪化の一途をたどっている。
その一方、経済分野では欧州だけでなく米国でも、「デリスキング(リスク低減)」から「デカップリング(分断)」に代わって、対中政策のキーワードとなっている。地政学的には最大の競争相手であり、価値観・イデオロギーで対立しつつも「経済的利益は享受する」アプローチだ。

中国も政経分離のアプローチで、米政権に揺さぶりをかけている。米マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏を習近平国家主席との会談で厚遇したのはその一例だ。
筆者はかねて「冷和」というコンセプトで米中関係を分析してきた。そのコンセプトで現状を描くと、両国の対立は「冷戦」時代の米ソに匹敵、ないしはそれ以上のレベルに先鋭化しているが、ともに経済という「和」にしがみ付こうとしている。

米国と中国は、政経分離で、ある種の共存関係が形成できると期待しているようだが、その可能性は極めて低いだろう。当面、米国が覇権国のステータスを放棄し、自由民主主義の守護神の座を降りることはない。中国も、自らの伝統文化と共産党体制の結びつきで普遍性を持つ文明を築いたことに、大きな自信を持つようになったからだ。
民主主義国の政治家は、選挙や利益集団などに影響されがちだが、中国共産党指導者の最重要課題は常に政権維持だ。米中衝突の不可逆性に対しても、より的確な認識を持っているのかもしれない。

習近平は5月30日の党中央国家安全委員会で幹部に対し、ボトムライン思考(最悪の事態を想定した思考)を意味する「底線思維」だけでなく、「極限思維」(極限的な状況を想定した思考)という言葉を使い、「強風と波浪、ひいては暴風と荒波による厳しい訓練に備えよう」と強く求めたという。習近平はこれまで「底線思維」を強調してきたが、「極限思維」を用いたのは初めてだ。

党中央専門家の説明によると、「極限思維」は劇的に悪化した外部環境への対応として考案されたコンセプトだという。明言はしていないが、主として米国との関係を指しているとみてよかろう。
昨今の中国の対米アプローチをみると、「極限思維」が既に2つの点で大きなインパクトを与えているよう。一つは戦争に備えること、もう一つはより有利な環境を整えるため、あえて極限的な状況を作り出すことだ。

中国には「狭路相逢勇者勝」ということわざがある。衝突が避けられない狭い道で対峙すると「勇ましい方が勝つ」という意味だ。最近、米軍機と中国軍機のニアミスや、米軍艦と中国軍艦の異常接近が相次いだ。「極限思維」で改めて考えれば、中国がどうして米国との軍事対話再開を拒否したのか、おおよその理由が分かるような気がする。
今後しばらくの間、「デリスキング」と「極限思維」は米中関係の大枠を形作ることになりそうだ>(以上)

習近平は経済封鎖にあっても「極限思維」で勝ってみせる、やれるものならやってみろ、と戦意高揚に励んでいる。本人と取巻きはその気でも14億の民は伝統的な処世訓「上に政策あれば下に対策あり」で備えているだろう。欧米などに資産を移したり移住する人は急増している。

習近平は最近、食糧の自給率を高めよとハッパをかけている。今の戦争は食糧や兵器、燃料など5年分の備蓄は必要だろう。備蓄を命じても「上に政策あれば下に対策あり」、横流しで倉庫は空っぽというのが支那の数千年の伝統である。毛沢東は政策失敗で1億人を飢餓などで殺したが、毛沢東崇拝の激しい習近平も毛に倣って「核戦争で3億人が死んでもどうってことない、大体我が国は人口が多過ぎる」と思っているはずだ。猪突猛進、つける薬なし。

猪突猛進のプーチンはウクライナ侵略で国際社会から制裁=孤立化を受け、かなりへたってきたよう。猪突猛進したい習近平にとっては大誤算だ。習近平・中共を戦意喪失に導くには「国際社会からの制裁=冷戦」がやはり効くだろう。G7やEU、NATO諸国はじわじわと中共包囲戦を進めるべきだ。時間はかかるが血を流さないで自壊させるというのは良い手ではないか。

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