ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

終わりなき交響曲

2006-12-19 23:15:00 | 音楽・コンサート・バレエ・オペラ
19日(火)、クラスの3人(俺、M嬢、ヒロリンクル)で
授業を30分ほど早めに抜けてドーム・ムーズィキへ。
今日はヒロリンクル一押しの演目なのだ。
当日券を買いに少し急いでホールに向かった。
この日は最も安い席で200ルーブル、少し高いな?
でも平日ということもあってか客があまり多くなく、全席ほぼ自由になった。
一番安い席にしといて良かった。


「ロシアの交響曲目の精髄」
チャイコフスキーの交響曲第4番
チャイコフスキーの弦楽四重奏曲より、アンダンテ・カンタービレ
チェロとオーケストラのためのロココの主題による変奏曲
           上記2曲のチェロソリスト=アレクサンドル・クニャゼフ
祝典序曲「1812年」
指揮マクシム・フェドートフ、「ロシア・フィルハーモニー」モスクワ交響楽団の演奏

今回はヒロリンクルの感想を参考として載せる。
まずは交響曲第4番。
「まったく気に入らない(怒)。弦楽隊はともかく、木管も金管も最悪!特にフルートとトランペットのソリスト!私が最も嫌いな演奏。管の中に入る息よりも外に出る息のほうが多くて、完全に音が死んでる。ドーム・ムーズィキの音響効果のせいじゃない、演奏自体が全くダメ。せっかくの第4番なのに拍子抜け(怒怒)」
挙句の果てに幕間の休憩時間も「ガックリ来たからトイレに行くのもだるい。ここで待ってるわ」怒り心頭でした。
次に真ん中2曲のチェロ。
「うん、これはまずまずね。あのチェリストはいいわ~。」管楽隊が抜けていたため、気に入らない奏者が居なくなってお気に召した模様。
最後にヒロリンクル最もお気に入りの曲「1812年」。
「第4番に比べたら大分良かった。フルート以外はそれほどひどくなかったし。でもラ・マルセイエーズの主題から後半の爆裂まで徐々に盛り上がっていく最初の部分で、本当は全体が静まり返った中にホルンの響きだけが奏でられていて欲しいのに、別の楽器の音が大きすぎ。あれではその後の大音響との対比が薄れて良くない」
以上、かなりの辛口コメントでした。
このオケはどんなオケなのか、先生に絶対聞いてみる、
とまで言っていらしたので怒りは頂点でしょう。
なお俺は、確かに管楽隊のしょぼさは感じたが、
ヒロリンクルほど辛口じゃないので、まぁこんなもんですか、って感じ。
「1812年」は普通に良かった。

どんなにヒロリンクルが怒りをぶちまけ、俺が素人音楽論をこねくり回しても、
モスクワ川は優雅に夜の光に映えていた。(写真)