ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

白銀の街

2006-10-30 17:09:51 | モスクワ留学記
29日(日)、初雪降る。と言っても正確には半月前に
降っていたらしいので初雪じゃないが、俺が見た初の雪なので。
夕方から降り始めた雪は夜明けまで降り続け、
30日(月)朝にはしっかり積もっていた。

去年の日記を見てみると、10月26日に初雪、翌日に初積雪。
まぁ似たようなもんか?
冬は四季の中でも一番好きで、モスクワも冬だからこそ美しいと思う。
大体寒いのが嫌いで文句を言ってる人間はわざわざ好き好んでロシアに来るなよ、と思う。
「OK!モスクワ!!それでいい・・・その寒さがいいッ!」
ただ、テニスが出来なくなるのは痛い。どこか屋根付きの安いコートを探さねば。
写真は学校から帰った後の夕方に撮った17階の部屋の窓からの景色。

時の女神に愛された男

2006-10-29 23:53:53 | モスクワ留学記
10月29日(日)、今日でサマータイムが終わりを告げた。
夜中、いつの間に時計の針は1時間戻っていたのか。その瞬間を見たかった。
これで日本との時差は5時間→6時間に。

それが原因という訳では全然無いが、今日は非常にグウタラに1日を過ごした。
特に理由があるわけではない。
昼まで寝、夕方も寝、夜も飯を食った後ゴロゴロ、ゴロゴロ。
せっかくの日曜日にもったいないとお嘆きの方もいらっしゃるかもしれないが、
このゴロゴロは非常に至福の時でもあるのだ。
ショスタコの5番や7番をかけながら、眠くなったら横になる。
喉が渇いたらお茶を飲み、腹が減ったら晩飯でも作る。

ただ今回はクレムリン・カップ週間以来、丸々2週間も更新が滞ってしまった。
最初の一週間はテニスに余りにも精力的に動き回ったための後遺症、
その後の一週間はただ単にただれた生活を送っていたため。ちょっとやり過ぎた。
お陰で木曜は学校に行けず、金曜日も半休、1コマ遅刻でグッバイ。
今週から新しいクラスメイト、H嬢(いや、嬢ではなくHさん)も来たことだし、
また心を入れ替えて頑張ろうと誓う。

最終日「千億の星、2人の野心」

2006-10-15 23:02:47 | テニス
15日(日)クレムリン・カップ7日目、最終日。
長かった、あえて長かったといわせてもらう1週間が今日で終わる。
寮を出るとき、すごく感慨がわいた。
二度とこんな1週間は来るのだろうか?
今日のメンバーは、木曜から4日間同行のSゲルに加え、彼の親友Aチ君。
金曜に連れて行ったら気に入ってくれたようで、今日は当日券での参戦。
1時半試合開始で、すでに会場は昨日以上の観客数。
座席のWブッキングも多々生じており、さすがはオールロシアンファイナル。
券を持っていても座れない人たちが通路で座るほどだった。
早めに来ていて良かった。


女子シングルス決勝、Anna Chakvetadze (RUS) d. [5]Nadia Petrova (RUS) 64 64
ペトロワには足の怪我の影響は確かにあったのだろう。
しかしそれを差し引いてもチャクベターゼのプレーはすごかった。
相手をベースライン後方2mに追いやる深いストローク、
決してパワーがあるとはいえないが、サイドラインを何度も捉えるフォア&バック。
さらに2ndセットに入ってからはリターンエースも出始めては万事休す、
ペトロワの2週連続優勝は阻まれた。
チャクベターゼは6歳の時から観に来ていた大会での嬉しい初優勝。
これで彼女にとっては、トップ10の選手からの勝利はキャリア通産で6度目。
内、4~6度が今大会。(1回戦vsサフィナ、QFvsデメンティエワ)
伸び盛りの19歳、先々週はツアーレベルで初の優勝(広州、ティアⅢ)、
そしてこのティアⅠでの優勝でトップ20入りは確実だろう。
WTAのサイトには目標は3年間のうちにトップ5入りだとある。
それが実現可能な目標であることを、高らかに宣言した今回のパフォーマンスだった。

男子シングルス決勝、[1]N Davydenko (RUS) d M Safin (RUS) 64 57 64
これほどダビデンコの応援があるとは思わなかった。
さすがは現在のロシア№1、世界ランク5位の実力者。
1stセット、最初の転機は第5ゲーム、サフィンのサービスで。
30-40からWフォルトでブレイクダウン。続く第6ゲームをブレイクバックするが、
第7ゲームでまたもやブレイク。Wフォルトはセット平均1~2本しかしない男が、
1stセットは計3本のWフォルト。これもダビデンコのリターンのプレッシャーか。
2ndセット、ようやくラリーで主導権を握ることが出来てきたサフィンが、
ストロークでダビデンコを押し込む場面も目立ってきた。
両者1歩も引かずサービスキープを続けて迎えた第12ゲーム。
サフィンが相手のサービスゲームで15-40をセットポイントを掴む。
1度はサービスウィナーで逃れたダビデンコだが、最後はバックハンドがネット。
サフィン、ガッツポーズ、男子決勝はFinalセットへ。
Finalセット、第1ゲーム、サフィンいきなりのブレイクダウン。
さらに第3ゲームでもブレイクを許し、ゲームカウント4-0。
セットオールに持ち込んで気が緩んだ訳ではなかろうが、痛すぎるセット序盤のビハインド。
このまま終わらないでくれ!会場のサフィンファンは悲鳴に近い応援。
その思いが通じたのか、ゲームカウント4-1の第6ゲームで
ダビデンコのサービスを一つブレイクバックすると、
4-3、第8ゲーム、ダビデンコのサービスでも15-30と大きなチャンスの芽。
ここで簡単なバックハンドをネットにかける、この日一番の大きなエラー。
30-30からはサービスウィナーで結局チャンスにはつなげられず、
ダビデンコがチャンピオンシップに王手をかけた。
続く3-5、サフィンのサービスゲームでは15-40。2つのチャンピオンシップポイント。
これを気迫のエースで乗り切ったサフィンは、最後の第10ゲームに望みを賭ける。
だが世界ランク5位には詰めの甘さはなかった。
最初のポイントをセンターへのエースで獲ると、後は一気に40-0。
最後のポイントはサフィンのバックハンドがネットにかかり決まった。
ダビデンコ優勝、サフィンの故郷での初優勝はならなかった。
ダビデンコは年度最終戦へ2年連続出場の足がかりとなる大きな1勝。
それにしてもダビデンコの返球能力の高さは恐れ入る。
サフィンの重いストロークを事も無げに深くに返せる選手はそうは居ない。
ただ敗れたサフィンも、今年初の決勝進出は大きなポイントとなり、
目指す年末32位以内への大きなステップとなるはず。
残るはマスターズシリーズ・マドリッド&パリ、そしてリヨン。
(↑ペテルブルクOPには出ないんだ・・・)
04年に連勝した2つのマスターズシリーズで、来年の全豪へ繋がる成績を残してほしい。


女子ダブルス、男子ダブルスは疲労のため棄権(観戦を)。
男子決勝の後のスピーチでルシコフ・モスクワ市長も言っていた。
観客は、選手よりも疲れている!と。会場の笑いを誘っていたが、本当に疲れた。。。
ロシア語、しかもマイクを通してなので正確に聞き取れている自信はないが、
大会観客動員の記録らしい。でも世界記録、の様な事も言っていたからこれも冗談かも。
もう一つ、これも世界記録らしい。熱戦続きで観客のボルテージが上がり、
今日の会場の温度が1℃半上がったそうだ。勿論これもロシアンジョークだが。

改めて今年の1週間は長かった、去年よりずっと。
大好きな選手が勝ちあがり、もつれた試合がたくさんあり、文句の付けようのない大会。
今後の人生で、このような1週間を送ることがあるのかどうか。
できればいつか、グランドスラムでこんな観戦をしてみたいものだ。
寮に帰る途中、そんなことを思いながら歩いていると、まだ会場に居たSゲルから電話が。
「席を移動するときに大会パンフレットを忘れ、そのまま盗まれました」
サフィン、ダビデンコ、デメンティエワ、ペトロワ、モレスモー、
4日間かけて集めた錚々たるメンバーのサインが詰まったパンフを失くしただと!
かける言葉も見つからない。。。

第6日「三人のロシア人~ドライロシアン~」

2006-10-14 23:19:46 | テニス
14日(土)、クレムリン・カップ6日目。
11時50分、寮を出る。今日のメンバーは今週最多の5人。
同室のH君と、R君、Rオ、Sゲル。
この日は普段買う選手入場口付近の席が売り切れだったため
安め(250ルーブル=約1,100円)の2階席。
だからサインや写真は諦め、応援に集中だ。

第1試合、[5] Nadia Petrova (RUS) d. [8] Nicole Vaidisova (CZE) 60 46 76(3)
昨日のQFモレスモー戦でも見せたバイディソヴァの復活劇。
エラーを連発した1stセットは狸寝入りをしていたのかと思うくらいの変わり様。
まだ17歳と若く安定していないため、スロースターターなのだろうか。
バイディソヴァのギアが上がってくるにつれ、ストロークで押し込まれる場面が
増えてきたペトロワは、ラケットを叩きつける場面が目立った。
モレスモー戦の焼き直しのような展開でFinalセットもタイブレイクへもつれ込んだが、
さすがは先週のシュツットガルトでも優勝している実力者ペトロワ、
会場の声援を背に何とか追撃を押し切り、2週連続の決勝進出。
女子オールロシアンファイナルを実現させた。

第2試合、Anna Chakvetadze (RUS) d. [4] Elena Dementieva (RUS) 75 36 60
会場の歓声を2分したこのロシア対決は、シャラポワ、キリレンコと同じ1987年生まれの、
まだ10代のチャクベターゼが金星を挙げた。
5月のワルシャワ(ティアⅡ)、8月のモントリオール(ティアⅠ)でSFまで進み、
9月最終週には広州(ティアⅢ)で念願のツアー初優勝。
ランキングも自己最高の23位と、まさに今が最もノッているとき。
同世代の2人に比べて知名度はまだ低いが、これでトップ20の壁も一気に越える。
サフィナ、デメンティエワと、昨年ロシアを世界一に導いた先輩達を、
地元できっちり破ってのファイナル進出は嬉しいだろう。
デメンティエワは明日の誕生日を自分の優勝で祝うという青写真を描いていたはずだが、
2年連続でSFの壁に阻まれた。

第3試合、[1]N Davydenko (RUS) d. [7]F Santoro (FRA) 64 61
サフィンがATPのブログで予言したとおり、ダビデンコの完勝。
試合開始から素早いフットワークに加え、サーブ&ボレーを駆使して
ダビデンコを苦しめたサントロだが、相手が動きになれ始めた1stセット後半から、
パスやウィナーで抜かれることが増えていった。
ダビデンコは淡々と、自分の仕事をこなす職人。
69分でキッチリと方を付け、男女でのオールロシアンファイナルを実現させた。

第4試合、M Safin (RUS) d. (WC)I Kunitsyn (RUS) 64 63
シングルスの締めくくりは火・木・金曜に続いていつもこの人、マラト・サフィン。
奴を観なければお客は帰らない、帰れないのだ。
いきなり2回目のサービスゲームをブレイクされる立ち上がりながら、
今日は前2日間と違い冷静に相手の隙を窺いブレイクバック。
得意のダウンザラインがラインを捉えるようになってくれば、
後は特別なことをやらなくてもお前に勝てる奴など世界にそうは居やしない。
叫びもせず、ラケットを叩きつけもせず、優等生のマラトがきっちり決勝進出。
多少前2日のドキドキ感に比べて物足りなさも覚える74分での快勝だった。
今日も長きに渡りサインをしてくれるマラト。観客席の手すり越しながらも、
一緒に写真を、と頼んだら快くOKしてくれ、1枚撮らせてくれた。
お前はなんて良い奴なんだ!


長かった1週間のパラダイスも明日で終わり。
いい加減、体はしんどくなってきたが、あと1日を残すのみだと思うと非常に寂しい。
テニス三昧の幸せな日々は、今後やってくる日があるのだろうか・・・?

第5日「危険な刺客」

2006-10-13 23:53:26 | テニス
13日(金)←!、クレムリン・カップ5日目。
朝9時からの授業に出て、12時以降に会場入りするつもりが、
起きたのは12時・・・orz 不吉な暗示はこのことか。。。

第2試合途中の1時半頃会場入り。今日はシャラポワ登場とあって警備が厳しい。
チケット以外のブロックに入ろうとしても断られるので、
選手出入り口に近い前方の席には係員の目をかすめて入った。

第2試合、[1]N Davydenko (RUS) d M Mirnyi (BLR) 63 75
ミルニーのサーブ&ボレーにベースライナーのダビデンコがパスを狙う。
典型的な対比のスタイルは、同行の留学生仲間Sゲルの心を捉えたようで、
ミルニーを気に入っていた。でもサフィンとは似てないと思うよ。
内容はスコア以上に危なげなく、さすがダビデンコ、の完勝劇。

第3試合、[8] Nicole Vaidisova (CZE) d. [1] Amélie Mauresmo (FRA) 16 75 76(3)
1stセットを、ストロークでやたらとロングのアウトが目立ち簡単に失ったバイディソヴァ。
しかし2ndセットで立ち直ると、ストローク戦で5分以上に渡り合い、
第11ゲームでブレイクしてそのまま取りきりセットオールに。
Finalセット、モレスモーは計2本(3本だったかな)のマッチポイントがあったが生かせず、
タイブレイクでバイディソヴァがまさかの逆転勝ち。
会場のファンを2分した戦いは、2時間27分、№1が敗れる波乱で幕を閉じた。
大好きなモレスモー、必死の応援虚しく敗退、残念。

この試合中、足の故障によるシャラポワの棄権が発覚。(横に座ってた女の子が教えてくれた)
女子は一度に第1シードと第2シードが消える残念な内容。
これはモスクワのファンはデメンティエワに希望を託すしかない。

第4試合、[4] Elena Dementieva (RUS) d. [6] Patty Schnyder (SUI) 76(6) 76(1)
シャラポワの棄権によって1番コートに組まれていたこの試合がセンターコートに移動。
会場を唸らせるすごい試合をやってくれた。
両選手ともに2回戦ではミスを連発しあわや自滅寸前までいきかけたが、
この日は最初からすごいショットの応酬で、互いに対戦相手を強敵と認め、
いきなりギヤをトップに入れて試合に臨んでいるようだった。
デメンティエワは相変わらずWフォルトは多い。だがそれを補って余りあるストロークは健在。
ネットに出てくる相手の脇を広角に抜けていくパスはダビデンコを見ているようだった。
対するシュニーダーは、左利き特有の、相手のバックに弾むスピンボールで強打に対抗し、
時折ネットに出てはオールラウンドのプレーで楽しませてくれる。
ただ、大事なところでのオーバーヘッドのミスが目立ったか。
2セットともタイブレイクの熱戦は、歓声をバックにデメンティエワが辛勝した。

第5試合、M Safin (RUS) d J Tipsarevic (SER) 76(5) 36 64
連日熱戦が続く今大会、ドキドキの連続で昨年より明らかに盛り上がっている気はする。
心臓に悪いため少しは安心して観戦したいものだが、
最も安心と言う言葉からかけ離れているのはこの男、マラト・サフィン。
中でもこれまでの5日間で最もハラハラし、最も声をからした試合がこれだった。
相手は聞いた事もないセルビアの選手、ティプサレビッチ。現在ランク75位。
ATPのサフィンのブログによるとACミランのガットゥーゾにそっくりだとか。本当に似てた。。。
試合開始直前には妹ディナラがベスニナと共にボックス席へ入場。頼もしい応援だ。
1stセットは両者共にサービスキープを続けタイブレイクへ。
何とかモノにしてくれたから良かったものの、相手はリターン、ストローク共に巧く、
サフィンの強打もものともせずに返してしまう。
此処で負けても失うものは何もない怖さか、フォアハンドを広角に打ち分け、
サフィンが左右に振られる場面が目立った。
2ndセットは2度のブレイクを許し失い、サフィンも声をあげる場面が増えてきた。
この試合もまたもやFinalセットへ。第2ゲームにいきなりブレイクを許すが、
すぐさま取り返して、逆に第5ゲームでは何度も何度もブレイクポイントを得る。
大事なポイントではボックス席のディナラが声を上げて応援し、
ミスをしてサフィンが声を上げるとディナラは観てられないとばかりに顔を伏せる。
俺も観てられない。
どれだけデュースが続いたか分からないが、結局このゲームはティプサレビッチがキープ。
この後もサフィンのサービスゲームでは毎度の様に40-30になり中々安心できないが、
第9ゲーム、15-40で再度ブレイクチャンスが到来。
2本目でティプサレビッチがフォアをネットにかけ、ここで試合は決まった。
実に2時間29分、死ぬ気で応援した甲斐があった。
最後まで心臓に悪い試合だったが、会場の応援に後押しされたのかどうか、
前2日間では選手出入り口とは反対側に帰っていったサフィンも、
この日は多くの観客のサインに応じてくれていた。俺もしてもらった。やった!


今日も昨日に勝るとも劣らぬ熱戦。サフィンがブログで書いているように、
オール・ロシアンファイナルの、しかも男女で可能性がある。(ベスト4に各3人ずつ)
今大会はアップセットも沢山あったが、やはりロシア人が上位に残ると盛り上がる。
それよりも何よりも勝って明日もサフィンの試合を楽しめることがすごく、すごく嬉しい。
明日、サフィンは同僚のクーニツィンと準決勝。勝てば今年初のファイナルへ!
ダバ~イ、マラート!

第4日「鮮烈の4戦」

2006-10-13 23:07:28 | テニス
12日(木)、クレムリン・カップ4日目。
今日も朝から会場へ。授業は・・・アリーヴェデルチだ。

第1試合、Anna Chakvetadze (RUS) d. Francesca Schiavone (ITA) 76(3) 64
センターコートのチャクベターゼvsスキアボーネは大熱戦の末、
地元の応援を背にチャクベターゼが快勝。サフィナを倒して波に乗っている。
次戦は昨年2回戦の相手、目前で足首負傷による危険で勝利を逃した相手、シャラポワ!
と偉そうに書いているが、実はこの試合は見ていない。この時は隣の1番コートに居たのだ。
[6]Patty Schnyder (SUI) d. Iveta Benesova (CZE) 76(3) 16 61
2セット目から、簡単なエラーが重なり切れそうになりながらも、
何とかシュニーダーがカムバックしてFinalを奪取。
そう、シュニーダーが見たくて1番コートに来てたのだ。
プレー内容はイマイチで途中えらいハラハラさせてくれたが、もともと好きな選手なのだ。
この日が初観戦。明日のデメンティエワ戦、頑張れ。

第2試合、[7]F Santoro (FRA) d. K Kravchuk (RUS) 61 61
2日目のダビデンコの試合のように、こちらも一方的。
サントロのフットワークはテレビで観るより何倍もすごかった。

第3試合、[4]Elena Dementieva (RUS) d. Shahar Peer (ISR) 46 76(4) 63
序盤からWフォルトを連発し、1stセットだけで5本。
その影響かストローク戦でも流れがやたらと悪いデメンティエワ。
ペールはそこにつけこみ2度のブレイクを経てセット奪取。
2ndセット以降ようやくサービスの調子が安定しだしたデメンティエワは、
得意のフォアハンドにもウィナーが出始め、辛くも勝利。
ペールは最後まで勇敢にストローク戦を挑んできた。拍手。

第4試合、[1]Amelie Mauresmo (FRA) d. Elena Vesnina (RUS) 57 63 76(3)
この試合はベスニナの頑張りに尽きる。
1回戦でもFinalセット0-5からの大逆転で会場を沸かせてくれたが、
今日も世界№1を相手に回して1歩も引かずの大奮戦。本当にあと少しだった。
ブレイクポイントを握られて、あえてサーブ&ボレーに行く勇気に感嘆。
それでもやっぱり№1は強かった。モレスモーのプレーが改めて大好きになった。

第5試合、M Safin (RUS) d. D Bracciali (ITA) 36 61 64
いきなりセットダウンから入り、全く落ち着かない1時間42分。
お約束のラケット壊しもあり、怒り狂って妙な動きで空中をかきむしったり、
安定感抜群のダビデンコの代わりにモスクワのファンをハラハラさせてくれる。
ATPのブログにも書いてたように、大声援の観客の期待を裏切れないと、
平常心を取り戻して頑張ってくれたのはとっても嬉しい。
1回戦敗退のディナラがお母さんと一緒に応援に来ていて、声援を送っていた。
すぐ目の前だったので、サフィンの試合後にディナラのサインが貰えた。
俺1人だけ!嬉し~。この日、サフィンが勝ったことの次に嬉しかった。

第6試合、[2]Cermak(CZE)&Levinsky(CZE) d. Gabashvili(RUS)&Korolev(RUS) 63 64
勝ったチェコのペアの事は全く知らない、が、さすが第2シードだけあって強かった。
思い通りにいかないからか、ガバシヴィリが荒れまくり、
それを苦笑するカラリョーフが面白かった。


月曜からずっと4時間睡眠でやってきたため、この日疲れがピークに達し、
その日のうちに日記をかけなかった。宿題も完遂とはいかず、翌日授業は寝坊。。。
熱戦続きで面白かったが、応援も楽じゃない。

第3日「コンサートの夜」

2006-10-11 23:28:48 | モスクワ留学記
今週1週間、ほぼ前日に渡って書く予定の
「クレムリン・カップ観戦記」も唯一今日は休刊日。
午後の授業のあとはロシア人の友人スヴェータと、
ローマ・カトリック教会のコンサートに行ってきた。

地下鉄環状線クラスノプレスニェンスカヤ駅とベラルースカヤ駅の間にあるこの教会は、
外見はお城のように美しく、夜はライトアップされておとぎ話に出てきそうな雰囲気だった。
ロシア正教の教会に目が慣れた者としては、カトリックの教会はすごく異国的で、
外見は丸屋根がなく角ばったゴシック様式、内部はイコンが飾られてなく
祭壇に向かって椅子が並べられている、というのがとても不思議に思えた。

入り口のすぐ真上、祭壇からは正面にあたる2階に大きなオルガンがあり、
どうやら背中から演奏が聴こえてくるようだ。これも今まで経験ないことで、
さらに演奏者の顔も演奏も見えないというのもとても変わっている。

この日の演奏は「ヴァイオリンとオルガンの為の音楽」
ヴァイオリン=エフゲニー・スボーチン、オルガン=スヴェトラーナ・ベレズナヤ
内容はバッハ(シャコンヌ、他)、ヴィヴァルディ(四季)、ヘンデル(不明)で
料金は250ルーブル、約2時間のコンサートだった。
椅子がかなり座りにくくて難儀したが、演奏はとても良かった。
思えば数年前に旅行で来たときにオルガンのコンサートを聴いたことはあるが、
それ以来オルガンは全く聴いてなかった気がする。
オーケストラ編成の曲が好きなのでそれも仕方ないのだが、
聴いたことはあっても曲名が出てこないのはなかなか精神に悪い。
コンセルバトーリヤでのオルガン演奏に機会があったら行ってみよう。

この教会の事はスヴェータもこの夏に初めて知ったくらいらしいので、
此処はきっと知っている人は少ないだろう。博識のエレーナに聞いてみよう。
公式サイトによれば毎週水曜日と土曜日にコンサートが催されているらしい。(例外あり)
よければどうぞ。


明日から最終日の15日(日)まで4日連続のクレムリン・カップ観戦。
体力が続くか心配だ。

第2日「混戦始末記」

2006-10-10 23:18:35 | テニス
10日(火)、クレムリン・カップ2日目。
今日は朝から会場へ。授業は、同じクラスの友人に宿題を預けた。

少し寝過ごし、会場へ着いたのは30分遅れの11時半頃。
スタジアム入り口のモニターを見ながらコートチェンジを待っていると、
いきなりアンケートをお願いされた。どうやら女子WTAツアーのスポンサー、
ソニー・エリクソンのアンケートらしかった。
ロシア語で早口で聞かれるのも中々のしんどさの中、何より設問が多い!
30個くらい聞かれ、計10分ほどもアンケートに答えていた。
気が付いたら第1試合は会場に着いたときより3ゲームも進んでいた。

第1試合、Elena Vesnina (RUS) d. Li Na (CHN) 62 16 76(11)
Finalセット、0-5をひっくり返しての逆転勝ち。
去年はピアースがリホフツェワの6本連続のマッチポイントを逆転したところを観たが、
こういうことが有るからテニスって最後の1ポイントまで分からない。
ところで第3セットの途中、エリツィン前大統領が観戦に来訪。
選手入場口の近くに座っていた俺は、最高で2m以内の距離まで近づいた。
スター・プラチナがあったら殺れていた。

第2試合、(1)N Davydenko (RUS) d J Vanek (CZE) 60 60
男子の試合でもこんなことがあるのか、という内容。試合時間37分。
相手の名前を見たとき、バネク?ノバクの間違いじゃないの?
と思ったが、間違いではなかったようで。ノバクならもっと競ってる可能性はある。

第3試合、Anna Chakvetadze (RUS) d. (7) Dinara Safina (RUS) 61 62
完全に自分の力を出し切れずに、妹は敗退していった・・・
ダブルスでのエントリーはない為、今大会ディナラを観れるのはこれが最後。
というかこのモスクワ生活で最後になるかも!?(残る可能性は4月のフェド・カップ)
目の前の通路を通り帰っていくディナラの目は潤んでいた。俺も泣きたいよ。
チャクベターゼはすごかった。
去年の2回戦でも、シャラポワを相手に豪快にプレーをし、追いつめる寸前までいった。
足首を捻っての無念のリタイアがなければ、3回戦でvsサフィナが実現していた。
1年越しの対戦は、チャクベターゼのフォアハンドがすごいコースに決まりまくり、
サフィナはコーチの方を向いてどうすればいいの?と繰り返すばかりだった。
それにしても今日のサフィナはベースラインを大きく越えるエラーが多く、
全く合っていなかった。こんな日もあるさ。。。

第4試合、Francesca Schiavone (ITA) d. Maria Kirilenko (RUS) 36 75 76(3)
2ndセット第10ゲーム、Finalセット第10ゲームの2度のサービングforマッチ、
Finalセット第9、第10ゲームで2度合ったマッチポイントをコンバートできず、
会場の大声援も虚しくキリレンコは無念の逆転負け。
ダブルフォルト10本という今日のサービスの出来を象徴するように、
最後の、相手にとって初めてのマッチポイントでもダブルフォルトでゲームセット。
彼女にしては珍しく、終了後にラケットを思い切りコートに投げつけた。
サフィナに続き、目の前をうつむきながら足早に去っていくキリレンコ。俺も泣きたいよ。

第5試合、M Safin (RUS) d N Mahut (FRA) 63 64
2試合連続のモヤモヤした空気を振り払ってくれるのはこの男しかいない。
この日一番の観客が集まったお目当ては、ツアー屈指の人気者、マラト・サフィン。
モスクワ生まれの彼に対する市民の応援は絶大で、
何人もの女性ファンがラブレターを用意して彼の登場を待っている。
試合は全く無名の相手に、完勝の一言。
多少相手のサービスに押される場面があった程度で、ストロークでは何もさせなかった。
さぁ、通路脇にはすごい人が集まって、彼のサインを貰おうと待ち構えている。
あれ?何とサフィンは反対方向の出口に向かい、コートから姿を消してしまった。
ため息と悲鳴が交じり合う中、次の試合を戦うコールシュライバーは、
早くも入り口に姿を見せていた。

第6試合、P Kohlschreiber (GER) d (3)M Youzhny (RUS) 62 75
いきなり1stセット第3ゲーム終了時にラケットを叩きつけて悔しがるユーズニー。
しっかり折れて警告を取られた。
今日のユーズニーがいつもの調子が出ないだけでなく、相手がすごかった。
記憶に新しい先月初めの全米OPで、ナダルを相手にストローク戦で打ち勝ったユーズニー。
3週間前のデビス・カップでも、ブレーク相手に完勝した。
そのユーズニーが翻弄されているとは。
1stセット最後のポイント、バックへのパスにダイビングでボレーに行くも、ボールはネット。
何度もラケットを地面に叩きつけて悔しがるユーズニー。
その闘志が後押ししたのか、会場の悲鳴に近い声援が彼に届いたのか、
2ndセットはキープの応酬で試合が拮抗する。
しかし第11ゲームで先にブレイクを許すと、
最後の相手のサービングforマッチでは、2本のマッチポイントを逃れるも、
3本目、ワイドへのエースを奪われゲームセット。
人気者ユーズニーが2日目で姿を消す波乱となった。(前日にダブルスでも1回戦敗退)
それにしてもユーズニーは好漢だ。自分への怒りでいっぱいのはずなのに、
通路際に集まった観客の多くにサインをしてくれた。
それだけに敗退は余計に残念。勝利の後の彼の敬礼ポーズが観たかった。


明日3日目は授業その他のため中休み。木曜からの4連戦に備えゆっくり休もう。

第1日「クレムリン・カップ開戦」

2006-10-09 23:26:46 | テニス
9日(月)、待ちに待ったクレムリン・カップが開幕した。
3時に授業を終え、そのまま会場へ直行。
途中飲み物と食料を仕入れ、万全の体制で会場入りした。

場内に入った4時半頃には、既にセンターコートは第3試合。
第2試合に組まれていたサフィン&ユーズニー組のダブルスは終わっており、
係りの人に聞いたら既にクーニツィン&トゥルスノフ組に負けたということだった・・・orz
今日に限って授業が午後に変更されたのが痛すぎる。

第3試合のバイディソヴァvsパブリュチェンコヴァ戦を2ndセット途中から観て、
無事にバイディソヴァのサインをゲット。
その後ズボナレワvsドゥシェヴィーナ戦、ガバシヴィリvsミュラー戦を観て終了。
最後のヘルニッヒvsボランディ戦は観ずに帰った。
日本でもモスクワでも初日(厳密に言えば予選が土曜日から始まってはいるが本戦は初日)
に来たのは初めてで、まぁこんなところか、というところ。
観客もまばらで、座席も移動し放題。
こんな初日から来てるのは子供連れか主婦か学生くらいのもので、
モスクワのテニス大会には常に来る、VIP席の名物おじさんさえ今日はいなかった。

明日は今日とはうって変わって注目選手がこれでもかと登場する。
大会公式HP、Schedule of play参照)
センターコート、第2試合にダビデンコvsバニェク、第3試合にサフィナvsチャクベターゼ、
第4試合にスキアボーネvsキリレンコ、第5試合にはサフィンvsマユー、
最終第6試合にはユーズニーvsコールシュライバー。
明日は長丁場の戦いになりそうだ。

千億の星、千億の光 大会前夜「風強し」

2006-10-08 23:13:39 | テニス
8日(土)、翌週から始まるクレムリン・カップに向けて?かどうかは知らないが、
留学生仲間の3人、H君、R君、あだ名はヤング+中国人の宋さんとでテニスをした。
3時半から壁打ち、その後学校のコートを2時間借りて7時まで。
久しぶりのくせにいきなり計3時間近くもやったお陰で、腰が痛い。
プレーのヘタレっぷりや翌日の疲れに年を感じながら、
9日(日)は外出もせずにずっと寝ていた。

さてクレムリン・カップ前夜、待ちに待ったドローが発表された。(大会公式HP参照)
サフィンは、神の手が働いたと思えるくらい素晴らしいドロー。
ダビデンコともユーズニーともトゥルスノフとも別の山になった。
これはかなり優勝の期待が高まる。最終日まで楽しませてくださいマラト様。
もしうまくいったら、ベスト4はこのロシア勢4人で独占することも出来そう。
そうなればATPツアーとしてどうなのかって言われそうだが、
外国勢に彼らに勝るビッグネームがいないので、観客は盛り上がることは間違いない。
実は残念ながら外国勢では最も楽しみにしてたキーファーとモンフィスは欠場。本当に残念。

女子は、、、ガーン。ビーナス欠場。去年も欠場してくれなかったが今年もか。
そんなにモスクワを嫌わないで欲しい。
ドローは、ボトムハーフに応援したい選手が固まって、かなりの混戦が予想される。
サフィナは1回戦で同じロシアのチャクベターゼと対戦。
キリレンコは昨年同大会の準優勝者スキアボーネと。
ただでさえしつこいストロークで嫌な相手、(去年はクズネツォーワ、デメンティエワ共に完敗)
そして今はイタリアのフェド・カップ優勝の原動力として乗っているだけに、
これは大苦戦を予想せざるを得ない。
しかもこの2試合の勝者が2回戦で当たるとは!
そして更にはこの2回戦の勝者と3回戦で当たるのは第2シードのシャラポワ!
なんというご無体な組み合わせだ。モスクワのファンも嘆いているぞ、きっと。
トップハーフは、第1シードモレスモーに是非上がってもらいたい。
前週に怪我で欠場をしていたが、今のところ今週は出場してくれるようなので、
調子が良ければ、ベスト4でペトロワorクズネツォーワと当たりそう。
その他外国勢ではバイディソヴァとシュニーダーに頑張って欲しい。

全7日間のうち6日間の観戦予定。明日の初日は3時終了の授業後、会場へ直行。
いい試合が観れることを期待しておきます。

新たなる大会の序曲

2006-10-06 22:04:14 | テニス
本日6日(金)、授業が午前で終わった後、
プロスペクト・ミーラ(平和大通り)にある、
オリンピック複合スポーツスタジアムへチケットを買いに行った。
↑この出だし、9月18日のエントリーと全く同じだな・・・

実は今日、悲しいことに月曜の授業が午後からだと発覚して(普段月曜は常に午前中なのだ)
初日は4時過ぎからの観戦を余儀なくされた。何で来週だけ時間割変わるんだ!?
水曜だけ午後の授業が外せないので中休み。
火曜・木曜は学校を休んで、金曜は午前の授業が終わってから、
ということで計6日間を観戦する予定であります。

チケットは計1,900ルーブル(約8,500円)。
土曜日以外はまずまず希望通りの席が取れたので、満足しておる。
でも土曜日は留学仲間4人をご招待の予定なので、ちょっと残念。
というか4人、すまん。


注目の出場予定選手、男子の筆頭はもちろんマラト・サフィン!
他のロシア勢ではダビデンコ、トゥルスノフ、ユーズニー。
ディフェンディング・チャンピオンのアンドレーエフは怪我?の為出場なし。
外国勢ではキーファー、クレメン、マチュー、モンフィス、サントロ辺り。
ていうか多いなフランス!ロシア勢よりい多い5人がエントリーしてる。
女子はロシア勢がシャラポワ、デメンティエワ、ペトロワ、クズネツォーワ、
サフィナ、キリレンコ、チャクベターゼ、ズボナレワ、リホフツェワ、ベスニナ。
キラ星の如く居並ぶビッグネームの数々。だがその中に最も重要な名前がない!?
そう、ミスキナは欠場なのです。悲しすぎる。。。orz
しかし今年はGS2つを引っ提げて堂々の№1モレスモーが出場!
(去年も出るには出てたが2回戦辺りでスキアボーネにコロッと負けた。)
更に昨年欠場のヴィーナス・ウィリアムス、そして結構好きなシュニーダーと、
昨年この時期に3週連続優勝で世界の注目を集めたバイディソバ!
これは豪華だ。センターコート以外でも見所がいっぱいありそう。
まだドローは出てないが、大会が盛り上がることを願ってやまない。
あと個人的にはサフィンが万全で乗り込んでくれることだけを祈る。

終わりなき協奏曲 Kap.Ⅲ

2006-10-02 23:59:10 | 音楽・コンサート・バレエ・オペラ
10月2日(月)、10月に入り急に朝晩が冷えてきた。
午前の授業に行くときは少し肌寒い。
いよいよ冬が近づいてくる!待ち遠しいモスクワの冬が!

夜は今回の留学で初のコンセルバトーリヤ。
ラフマニノフが演るとあっては見逃せ、いや聴き逃せない。
留学仲間のH嬢(嬢と呼んでいいものかどうか?)、M嬢と3人で行く予定だったが、
直前になってH嬢が都合が悪くなってしまった。残念。
席は3階席(2-йアンフィテアートル)の3列目、100ルーブル。曲目は

「コンセルバトーリヤ140周年記念祝祭週間」
タニェーエフ、カンタータ「ダマスカスのヨハネ」 モスクワ・コンセルバトーリヤ学生合唱団
ラフマニノフ、ピアノ協奏曲第2番 ソリスト=アレクサンドル・ギンディン
指揮ヴラディーミル・ポーニキン、モスクワ・コンセルバトーリヤ交響楽団の演奏。

何と今週はコンセルバトーリヤ140周年の記念週間に当たる週で、今日がその初日。
壇上中央は花で飾られ、最初に15分ほどスピーチがあった。
何とプーチン大統領からも祝辞が届いていた模様。
名前が読み上げられて、おぉっ!となったが、全然聞いてなかった。不覚。
それにしても観客はイマイチ多くなかった。埋まっているのが全体の7割程度。
2曲目は超人気のラフマニノフなのにこの少なさは何故?

1曲目、全く知らない合唱付き曲。第2楽章がとても良かった。
でも作曲者も曲名も初めて耳にするくらいなので、それだけしか言えません。
2曲目、今日のメイン。全く観客が増えないので、どうせなら、と移動した。
2階席(1-йアンフィテアートル)2列目、これまで座ったこともない様な素晴らしい席。
ピアノ奏者の手がすごく良く見える。(写真はその位置から撮影、参考までに)
演奏はピアノは少しゆっくりで、噛み締める様な演奏。
ラフマニノフはソフト過ぎても魅力は褪せるが、気持ちをいれ過ぎても良くない。
この辺好みが分かれるだろうが、今日の演奏は少し冗長な部分があった。
と思いきや第3楽章で評価一変、このソリストが大好きになった。
第3楽章冒頭のカデンツァがこれまで聴いたことないほどクリアに聴こえる。
鍵盤の弾く音一つ一つが澄んでいた。
場所が良いだけに音も良く聴こえたのか?それとも奏者の手が良く見えるから、
それにつられて耳も良く聴こえている様な気になった錯覚なのか?
真相は知らないが、とにかくすごく良い音が耳に届いてきた。
第3楽章はソリスト最高。しかし!オケが少し弱い。
これまで此処で聴いたオケに比べると、音が薄いのか、弱かった。
それでラストの盛り上がりに欠けたのがちょっと残念。。。

とりあえずラフマニノフは素晴らしいので、Hさん(と呼ぶことにしよう)は惜しかった。
またの機会をお待ち申し上げております。

帰りはカメルゲルスキー横丁のレストラン(ムー・ムー形式)に寄って晩飯を食い、
赤の広場~アホートヌィ・リャトの夜景を見つつ帰宅。
空気が澄んで冷たく、朝に続いて冬が近づいてるのを感じた。

初陣

2006-10-01 23:43:43 | モスクワ留学記
10月1日(日)、もう留学最初の1ヶ月が過ぎ去ってしまった・・・
1週間遅れの9月10日に来たから
昨年より早く感じるのは当然としても、
それにしてもこの時の経過の速さは以上だ。
モスクワにディアボロでも来たのかな?どれだけ飛ばしたんだろう?
Время летит стрелой=光陰矢の如し
前回10ヶ月で何回この言葉を発したことか。

夕方、コンセルバトーリヤに行って明日2日のチケットを買ってきた。
明日はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番がやるのだ!
前回の10ヶ月で何度も足を運んだ聖地コンセルバトーリヤ。
今回の留学では明日が初来場になる。いい演奏を期待しよう。

その後トヴェルスカヤ通りに行き高級食料品店エリセーエフスキー・マガジンへ。
授業で店の存在を聞いていたがこってり忘れていて、今まで行った事が無かった。
最新版「地球の歩き方」に書いてあるのを思い出して、急遽調べて行ってみた。
内装は豪華!(↑写真=カメラ持ってくの忘れたのでHPから抜粋)
なんでトヴェルスカヤ通りド真ん中の一等地に食料品店があるのか知らないが、
場所に恥じないセレブリティーな雰囲気だった。でもお客さんは普通の人が多くてよかった。
今年で開店105周年らしく、外のウィンドーにはそのロゴがいっぱい書かれている。

値段はモノによってマチマチだが、
(例)
キットカット平板=13.80ルーブル(寮の近くのスーパーとほぼ同じ)
ペプシ0.6ℓ=20ルーブル(道端のスタンドより5ルーブルも安い。学校よりも安い)
ピーマン(赤色2個)=80ルーブル(市場より少し高めか)
ピーマン(オレンジ色2個)=55ルーブル(オレンジ色なんて初めて見た。普通の値段)
最も安い豚肉1kg=268ルーブル(寮の近くのスーパーと余り変わらない?)
ケーキ直径20㎝ほど=約400ルーブル~(これは高め。でも死ぬほど美味そう)

ということで特別高い訳でもなく、いい買い物が出来そうだった。
店の奥には土産コーナーがあって高そうな酒がズラリ揃っているし、
もちろん高級そうなイクラ、蟹、キャビアなども沢山売っていた。
高いもの買わなくてもそこに居るだけでなんとなく優雅な雰囲気になれるし、
店の買い物袋にもエリセーエフスキーのロゴが入っているのでお得な気分。(貧乏性?)
これからちょくちょく行ってみようと思う。