13日(金)←!、クレムリン・カップ5日目。
朝9時からの授業に出て、12時以降に会場入りするつもりが、
起きたのは12時・・・orz 不吉な暗示はこのことか。。。
第2試合途中の1時半頃会場入り。今日はシャラポワ登場とあって警備が厳しい。
チケット以外のブロックに入ろうとしても断られるので、
選手出入り口に近い前方の席には係員の目をかすめて入った。
第2試合、[1]N Davydenko (RUS) d M Mirnyi (BLR) 63 75
ミルニーのサーブ&ボレーにベースライナーのダビデンコがパスを狙う。
典型的な対比のスタイルは、同行の留学生仲間Sゲルの心を捉えたようで、
ミルニーを気に入っていた。でもサフィンとは似てないと思うよ。
内容はスコア以上に危なげなく、さすがダビデンコ、の完勝劇。
第3試合、[8] Nicole Vaidisova (CZE) d. [1] Amélie Mauresmo (FRA) 16 75 76(3)
1stセットを、ストロークでやたらとロングのアウトが目立ち簡単に失ったバイディソヴァ。
しかし2ndセットで立ち直ると、ストローク戦で5分以上に渡り合い、
第11ゲームでブレイクしてそのまま取りきりセットオールに。
Finalセット、モレスモーは計2本(3本だったかな)のマッチポイントがあったが生かせず、
タイブレイクでバイディソヴァがまさかの逆転勝ち。
会場のファンを2分した戦いは、2時間27分、№1が敗れる波乱で幕を閉じた。
大好きなモレスモー、必死の応援虚しく敗退、残念。
この試合中、足の故障によるシャラポワの棄権が発覚。(横に座ってた女の子が教えてくれた)
女子は一度に第1シードと第2シードが消える残念な内容。
これはモスクワのファンはデメンティエワに希望を託すしかない。
第4試合、[4] Elena Dementieva (RUS) d. [6] Patty Schnyder (SUI) 76(6) 76(1)
シャラポワの棄権によって1番コートに組まれていたこの試合がセンターコートに移動。
会場を唸らせるすごい試合をやってくれた。
両選手ともに2回戦ではミスを連発しあわや自滅寸前までいきかけたが、
この日は最初からすごいショットの応酬で、互いに対戦相手を強敵と認め、
いきなりギヤをトップに入れて試合に臨んでいるようだった。
デメンティエワは相変わらずWフォルトは多い。だがそれを補って余りあるストロークは健在。
ネットに出てくる相手の脇を広角に抜けていくパスはダビデンコを見ているようだった。
対するシュニーダーは、左利き特有の、相手のバックに弾むスピンボールで強打に対抗し、
時折ネットに出てはオールラウンドのプレーで楽しませてくれる。
ただ、大事なところでのオーバーヘッドのミスが目立ったか。
2セットともタイブレイクの熱戦は、歓声をバックにデメンティエワが辛勝した。
第5試合、M Safin (RUS) d J Tipsarevic (SER) 76(5) 36 64
連日熱戦が続く今大会、ドキドキの連続で昨年より明らかに盛り上がっている気はする。
心臓に悪いため少しは安心して観戦したいものだが、
最も安心と言う言葉からかけ離れているのはこの男、マラト・サフィン。
中でもこれまでの5日間で最もハラハラし、最も声をからした試合がこれだった。
相手は聞いた事もないセルビアの選手、ティプサレビッチ。現在ランク75位。
ATPのサフィンのブログによるとACミランのガットゥーゾにそっくりだとか。本当に似てた。。。
試合開始直前には妹ディナラがベスニナと共にボックス席へ入場。頼もしい応援だ。
1stセットは両者共にサービスキープを続けタイブレイクへ。
何とかモノにしてくれたから良かったものの、相手はリターン、ストローク共に巧く、
サフィンの強打もものともせずに返してしまう。
此処で負けても失うものは何もない怖さか、フォアハンドを広角に打ち分け、
サフィンが左右に振られる場面が目立った。
2ndセットは2度のブレイクを許し失い、サフィンも声をあげる場面が増えてきた。
この試合もまたもやFinalセットへ。第2ゲームにいきなりブレイクを許すが、
すぐさま取り返して、逆に第5ゲームでは何度も何度もブレイクポイントを得る。
大事なポイントではボックス席のディナラが声を上げて応援し、
ミスをしてサフィンが声を上げるとディナラは観てられないとばかりに顔を伏せる。
俺も観てられない。
どれだけデュースが続いたか分からないが、結局このゲームはティプサレビッチがキープ。
この後もサフィンのサービスゲームでは毎度の様に40-30になり中々安心できないが、
第9ゲーム、15-40で再度ブレイクチャンスが到来。
2本目でティプサレビッチがフォアをネットにかけ、ここで試合は決まった。
実に2時間29分、死ぬ気で応援した甲斐があった。
最後まで心臓に悪い試合だったが、会場の応援に後押しされたのかどうか、
前2日間では選手出入り口とは反対側に帰っていったサフィンも、
この日は多くの観客のサインに応じてくれていた。俺もしてもらった。やった!
今日も昨日に勝るとも劣らぬ熱戦。サフィンがブログで書いているように、
オール・ロシアンファイナルの、しかも男女で可能性がある。(ベスト4に各3人ずつ)
今大会はアップセットも沢山あったが、やはりロシア人が上位に残ると盛り上がる。
それよりも何よりも勝って明日もサフィンの試合を楽しめることがすごく、すごく嬉しい。
明日、サフィンは同僚のクーニツィンと準決勝。勝てば今年初のファイナルへ!
ダバ~イ、マラート!