ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

千億の星、千億の光~千億の星、一人の伝説~

2006-01-30 23:38:38 | テニス
男子最終日結果(Final)

Federer (SUI) [1] 5 7 6 6
Baghdatis (CYP) 7 5 0 2

スタッツ試合後のインタビュー(WOWOW TENNIS ONLINEより)。
この2つを見れば、フェデラーが如何に苦しんだ末に勝利したかが分かる。
最後の涙は、王者がマシーンではなく1人のテニス選手だと、
見るものに改めて感じさせてくれたと共に、
如何にこの頂点までの道のりが苦しいかも教えてくれた。
実際このトーナメントは簡単ではなかった。
これまでの彼はSFまではまさにクルージングとも言えるような試合運びで、
挑んでくる相手を悉くストレートセットで葬ってきた。
それが今大会は4回戦のハース戦フルセットに始まり、
QFダビデンコ戦4セット(しかも2度のタイブレイク)、
SFキーファー戦~Finalバグダティス戦も4セット。苦戦の連続だった。
全体のレベルが上がっているのか、それとも彼の調子がただ悪かっただけかは分からない。
が、それでも彼は勝利する。王者の椅子は誰にも明け渡さないとばかりに。
'93~'94年のピート・サンプラス以来のGS3大会連続優勝、
そしてサンプラスの史上最多14個の丁度半分となる7個目のGSタイトル。
インタビューでフェデラー自身も言っている。
「間違いなく、僕は現世代で大きな役割を担っていると思う。」
今後数年間で、再びテニスの歴史が動くかもしれない。
その瞬間を目の当たりに出来ることを幸福に思う。


しかし!しか~し、だ!偉大なるチャンピオンには常に偉大なる敵手が居るもの。
ジョン・マッケンローとイワン・レンドル、
ステファン・エドバーグとボリス・ベッカー、
ピート・サンプラスとアンドレ・アガシ、
カイザー・ラインハルトとヤン・ウェンリー(←!?)。
ということでサフィンよ!ヒューイットよ!怪我で戦線離脱をしている時ではないぞ!
早く治してこの王者に伝説への荊道がどういうものかを教えてやるのだ!
そしてあわよくば、時代の旗手の座を奪ってやるのだ!
「ならばお前も国を奪ってみよ」 これだ!頼むぞー!

千億の星、千億の光~真実は時の娘~

2006-01-28 21:11:43 | テニス
女子最終日(Final)

Henin-Hardenne (BEL) [8] 1 0 RET
Mauresmo   (FRA)  [3] 6 2
まさかこんな結末が用意されているとは夢にも思わなんだ。
時々思う、「テニスの神様は何と皮肉に満ちた事をするのだろう!」と。
念願の初優勝がこんな形で訪れるとは。
多くの選手は初めてGS を制したとき、コートに崩れる。
でも彼女はそんな歓喜を爆発させることも出来ず、
相手を気遣い声を掛けているほどだった。
もちろん、リタイアを申し入れたエナンの方はそれ以上に辛いだろう。
ただ、優勝までの7試合の内、実に3試合まで相手が欠場しているとなると、
後々何かを言うやからが出てこないか心配で仕方がないのだ、アメリーファンとしては。
それでもモレスモーの成し遂げたことは決して色褪せることはないと信じる。
昨年度最終戦、そしてこの全豪OPでの続けての優勝で自信を得た彼女が、
今後何度でも決勝の舞台に戻ってきてくれることを信じている。
お疲れ様、おめでとう。


男子最終日(Final)

Roger Federer (SUI)[1] vs. Marcos Baghdatis (CYP)
いよいよ2週間にわたって行われてきた全豪OPも最終日。
大会前はサフィンの欠場にショックを受け、ヒューイットやロディックが
フェデラーをどうやって倒すかに頭を悩ませてばかりいた。(←何でお前が・・・)
さすがはフェデラー、誰にも負けずにここまで辿り着いた。
しかし同じ舞台に立ったのは、多くのシード選手をなぎ倒してきた
キプロス出身のマルコス・バグダティス。
こんな展開は全く予想できなかったよ・・・orz
試合はバグダティスがフェデラーにいかにストロークで対抗するか。
前2試合で面白いように決まっていたフォアハンドのクロスが通用すれば、
さすがのフェデラーでも簡単にポイントは支配できないだろう。
でもフェデラーのフォアサイド、鉄壁なんだよな~。
かといってバックサイドも、ほとんど隙無しなんだよな~。
ロディックのサービスをことごとく打ち破ったリターンの冴えを再び見せられれば、
フェデラーのリズムを狂わせてバグダティスに勝機は有ると思います。
特にネットに出てきた際のパスや、球を沈めてボレーを気持ち良くさせないなど、
ダビデンコがやっていたような作戦がとても有効だと。
でもどうしてもフェデラーが勝つ印象しか浮かんできません。
すいません、固く本命で行かせて頂きます。

千億の星、千億の光 ~残るは決勝戦~

2006-01-27 23:15:57 | テニス
男子12日目結果(Semi Final)

Federer (SUI) [1] 6 5 6 6
Kiefer (GER) [21] 3 7 0 2
王者は強し。隙がほとんど見当たらない。
今大会は昨年までに見られたような圧倒的な勝ち上がりではないかもしれないが、
自分を目標に研究し向かってくる相手に対して、しかも絶好調の3人を迎えて、
真っ向勝負で受け止めての勝ち上がり。強いといわなくて何と言う?
キーファーは良く健闘したと思う。(→スタッツ
特にストレートセットでの決着も有り得ると思っていたので、
2ndセットは良く最後にブレイクして取り切った。
リターンでもストロークでも冒険が出来ていた。
ラスト2セットはフェデラーが一気にギアを上げ、まさしく決めに行った。
キーファーは燃料切れだろうか?1日空いているとは言え、
あれほどの大接戦(今大会最長の4時間48分)を戦った後だから仕方ない。
関係ないけど「tennis365.net」の観戦記に面白い記事が。
「過去2試合で、僅か9セットしかプレーせずにここまで勝ち上がってきたフェデラーは、」
僅か9セットって過去2試合では最高で10セットしか戦えないよ!
十分苦戦してるじゃんか!!(tennis365.net元記事

とにかくこれで、決勝は大方の予想通り、そして大会側&メディアの期待通り、
フェデラーと新鋭バグダティスの一番になりました。
もちろん順当に行けばフェデラーと言いたいところだが、これは予想が難しい顔合わせだ。


女子13日目展望(Final)

Justine Henin-Hardenne (BEL)[8] vs. Amelie Mauresmo (FRA)[3]
過去の対戦成績はエナンの4勝3敗。詳細は分かりません、すみません。
正直、モレスモーに勝って欲しい。
彼女の、今の女子では珍しくなってしまったネットに出る姿勢が好きだし、
昨年度最終戦で見せた素晴らしいパフォーマンスで一気にファンになった者としては、
その優勝でこれまでより一段階ステージの上がった姿を見せて欲しいのだ。
でもどっちかに1万円掛けろと言われたら・・・やっぱりエナンかなぁ?
エナンのベースラインからのパスをどれだけモレスモーが拾えるか?
シングルバックハンド同士の対決、楽しみ。



上の文章に直接は関係ないけど、今日はマラト・サフィンの26回目の誕生日。
思えば昨年のこの日、無敵だと思えたフェデラーを、
4時間半にも及ぶ大接戦の末に倒すベスト・マッチを演じたんだよなぁ(遠い目)。
マラト誕生日おめでとう、早く膝を治してまた素晴らしいプレーを見せて下さい。

千億の星、千億の光~危険な男~

2006-01-26 23:56:11 | テニス
男女11日目結果(Semi Final)

Nalbandian (ARG) [4] 6 7 3 4 4
Baghdatis  (CYP)  3 5 6 6 6
ナル残念。彼のポーカーフェイスからは量りにくいが、かなり悔しい負けだろう。
何と言っても2セットアップからの逆転負け。もう少しで決勝進出を掴み損ねた。
最初の2セットは、昨年度最終戦のチャンピオンに相応しい最強のナルバンディアン。
バグダティスのフットワークをしのぐストロークとプレースメントで、
相手をベースラインに釘付け。完全に試合を支配していた。
しかし3rdセットに入ってガラリと状況が変わる。
これまで安全なプレーを中心に組み立てていたバグダティスが、
一撃必殺のスタイルに戦法を変えた(ように俺には見えたのだが)。
これが面白いように決まりだし、ナルはストロークで優位に立てなくなった。
特に凄かったのはフォア。クロスに走らされたときに放つ
バグダティスのアングルの付いたクロスとダウンザラインは、
さすがのナルバンディアンでもラケットに触れる事すらできない場面が目立った。
ナルバンディアンにとって惜しかったはFinalセット。
2度までも先にブレイクアップしながらその度に追いつかれ、最後は追い抜かれた。
最終ゲームのバグダティスのサービングforマッチ、
15-15の場面で雨が降ってきたときは、心が躍ったものだ。
「運命の神は面白い悪戯をする!」しかしバグダティスは崩れなかった。
嫌な場面での雨も関係ないとばかりにきっちり勝ちきった。
最後はこの日15本目のエース。ノーシードからの決勝進出を果たした。
スタッツを見ても僅差。最後までどちらに転ぶか判らない好ゲームだった。
バグダティスは今、素晴らしいテニスを見せている。
特に好きになったわけではないが、あのテニスを見せられると
応援している選手が彼と当たる時を考えると脅威に感じるのも事実。
挑戦権を得る資格は十分、王者への危険な刺客だ。(別にシャレじゃない)

Henin-Hardenne (BEL) [8] 4 6 6
Sharapova   (RUS)  [4] 6 1 4
シャラポワ残念。1stセット、予想に反してシャラポワがポイントを支配。
ベースラインからのゲームで完全に相手より優位に立っていた。
2ndセットになって何が変わったのか?いきなりエナンがギアを挙げた。
それまで悩まされていたシャラポワのフォアの強打に対応し始め、
逆に鋭いフォアのクロスやダウンザラインで相手を翻弄する。
ただ、個人的にはシャラポワのドロップショットが明暗を分けた様な気がしてならない。
2ndセットの大事な場面で3度ほど、勿体無いドロップショットのミスがあった。
3rdセットでも何処かは忘れたが、ブレイクに繋がるミスがあった気がする。
彼女の魅力はあくまでも強打。
素人考えだが、フォアで畳み掛けるポイントに徹して欲しかった。

Mauresmo (FRA) [3] 5 6 3
Clijsters  (BEL) [2] 7 2 2 RET
とても残念な終わり方。これまた最後まで展開の読めない試合。
というよりこんな結末を予想できた奴は1人も居なかっただろう。
Finalセット第4ゲーム、クライシュテルスのサービス。
モレスモーが40-0の場面を逆転してブレイクポイントを掴むと、
そのポイントでバック側に逆を突かれた際にクライシュテルスが右足首を捻ってしまう。
そのポイントが決まりブレイク。チェアに戻り治療を受け、
一旦はゲームに戻ったものの1ポイント消化後に棄権を申請。
結果、モレスモーの'99年同大会以来のGS決勝進出が決まった。
どちらも好きな選手だけに素晴らしいゲームを見せてくれた後のこの結末は、
何とも言えない残念な気持ちとなるが、モレスモーの決勝のがんばりに期待する。
特に1stセットを惜しい形で落とした後のカムバックは、
以前の彼女には見られなかった成長だと思う。
去年の最終戦の優勝で自信が芽生え、必ずやGSのビッグタイトルを
獲ってくれると信じている。


男子12日目展望(Semi Final)

Roger Federer (SUI)[1] vs. Nicolas Kiefer (GER)[21]
これはどうしてもフェデラーが勝つだろう。
今大会はいつもの圧倒的な勝ち上がりではないにせよ、
本人がインタビューで言うには調子は良いとのこと。
特にQF、ダビデンコの猛攻に真っ向勝負で貫録勝ちした試合は、
さすが王者、と見るものを唸らせてくれた。
キーファーもすごく調子は良いみたいだが(色々素行の問題を言われているにしろ)、
同じオールラウンドタイプなら明らかにフェデラーの方が、
全てに於いて上回っているように思う。
ただ、何を言われようとキーファーは嫌いではないので、
少しでも王者を追いつめて欲しい。

千億の星、千億の光~三つの赤(ドライロッド)~

2006-01-25 23:12:34 | テニス
今日行われた男女QF4試合の内、スイス人が3人。
フェデラー、ヒンギス、シュニーダー。
男女のベスト8では他にフランスの3人(サントロ、グロージャン、モレスモー)、
ロシアの3人(ダビデンコ、シャラポワ、ペトロワ)と並びトップ。凄い。
ちなみにこれは岩佐さんの受け売りです。



男女10日目結果(Quarter Final)

Kiefer  (GER) [21] 6 0 6 6(1) 8
Grosjean (FRA) [25] 3 6 4 7(7) 6
グレート。この試合を見れなかった事が心残りでしょうがない。
正確に言えばラストの2ゲームだけ観戦できた。せめてもの救いだ。
コメント欄で教えてもらって初めて知ったのだが、試合中色々あった様で。
お互いかなり極限でプレーしている中、
フェアプレーに徹しようとしても言うほど簡単ではないのだろう。
これほどの試合を戦った後、握手がやけに淡白だったのは
そういう理由があったのかとあらためて納得もした。
グロージャン、残念。それでも主役が次々と敗れていく中、
ファンを楽しませてくれたのはさすが。ありがとう。
でもこれでSF進出してたら、かなり威張って予想的中って自慢したのにな~。
惜しかったな~。

Federer  (SUI)  [1] 6 3 7(9) 7(7)
Davydenko (RUS) [5] 4 6 6(7) 6(5)
グレート。最後までどちらが勝つか分からない展開。
観ているこちらも心身ともに疲れ果てるほど。
テニスファン冥利に尽きる試合だった。(スタッツはこちら)
昨日、ダビデンコがフェデラーに勝つのは厳しいと書いてしまった。
失礼があったとダビデンコにお詫びします、すみません。
結果はセットカウント3-1だが、フェデラーはスコア以上に追いつめられていたと思う。
勝負の分かれ目は3rdセット。
ゲームカウント5-3でダビデンコに1度サービングforセット、
さらに第12ゲームでは2つのセットポイント、
タイブレイクではまとめて3つ、計4つのセットポイントがあった。
これをコンバートし切れなかった所に、自力の差があったのか
なかったのか?(どっちやねん!)
しかしそこでエラーが出てしまったのは事実、
きっとポーカーフェイスの彼からは想像もできないプレッシャーに襲われていたのだろう。
何と言っても相手は史上最高と謳われる№1。
名前で相手にプレッシャーを与える事ができるのだ。
4thセットタイブレイク、カウント5-2から
フェデラーのサービスを2つブレイクして5-4とした時、
昨年のサフィン戦が頭をよぎった。
残念ながらその再現はならなかったが、最後に握手を交わしたときの2人の顔は、
力を出し切った充実感に満ち溢れていた。
今日一番驚いたのは、ダビデンコの球を沈める技術。
ボレーをネットに引っ掛ける珍しいフェデラーの姿が何度も見られた。

Schnyder (SUI) [7] 3 0
Mauresmo (FRA) [3] 6 6
ありゃりゃ、男子とはうって変わって簡単な試合。もう少し競ると思ったんだが。
それだけモレスモーの調子が最高だということか。

Hingis  (SUI)   3 6 4
Clijsters (BEL) [2] 6 2 6
これもグレートマッチだった。
負けはしたがヒンギスは、今後の可能性を存分に示した。
再度のGS優勝、再度の№1復帰。夢物語ではないだろう。
スタッツを見ても、クライシュテルスとの差はほとんど見当たらない。
エラーの少ないヒンギスと、エラーはしてもそれ以上のウィナーを取るクライシュテルス。
強いて言えば試合感の差だろうか?引き締まったいい試合だった。
今日、メルボルンのセンターコートのチケットを持っていたお客さんは、
何と幸運な人達だったのだろう。
昨年の11日目、男女SFが行われた日(セレナvsシャラポワ、サフィンvsフェデラー)といい、
これだから2週目のグランドスラムは目が離せない。


男女11日目展望(Semi Final)

Justine Henin-Hardenne (BEL)[8] vs. Maria Sharapova (RUS)[4]
ベースラインからの打ち合いは、フォア・バック共に武器のあるエナンに一日の長有り。
1ポイントに掛ける勝利への執念は・・・互角かな?
去年のRGではQFでエナンが勝利しそのまま優勝。
その雪辱なるか、シャラポワ。

Amelie Mauresmo (FRA)[3] vs. Kim Clijsters (BEL)[2]
ここ3試合はクルージング、全く危なげない勝利でSF進出を果たしたモレスモー。
クライシュテルスも怪我を抱えているといいながらも安定した強さを見せている。
前回の対戦は去年のツアー最終戦。その時はモレスモーがストレートで勝利。
今回は・・・個人的な予想だがクライシュテルスかな?

David Nalbandian (ARG)[4] vs. Marcos Baghdatis (CYP)
面白い顔合わせ。とても個性的なテニスをする2人。どんな展開になるか分からない。
ただ、今大会のナルバンディアンは「良すぎる」。
もしかしたらストレートセットで勝利もありうるかも?

千億の星、千億の光~夏、風強し?~

2006-01-25 09:11:47 | テニス
全豪OP


男女9日目結果(男女Quarter Final)

Santoro  (FRA)   5 0 0
Nalbandian (ARG) [4] 7 6 6
強すぎるナルバンディアン。スタッツを見てもどの数字もすごすぎ。
それよりすごいのは勝ち上がり。→こちら(下から順に1回戦→QFです)
ラウンドを重ねるごとに試合が簡単になっていくのは、何故だー!?
これは去年の最終戦を勝って初のビッグタイトルを手に入れ、
いよいよGS制覇を視野に入れて、徐々にギアを上げていると解釈してよいのですね!
ということは恐らく決勝で当たるであろう王者との勝負も期待しても良いですね!

Ljubicic (CRO) [7] 4 2 6 6 3
Baghdatis (CYP) 6 6 4 3 6
またしても去年と同じ相手にやられたリュビチッチ。
今ひとつGSでブレイクしきれない。
デビスカップの神がかり的なプレーをすれば、決勝進出は間違いなしと思うけど。
バグダティスは凄く調子が良いようですな。
スタッツを見て驚くのはエラーの少なさ。
3回戦ニエミネン戦~4回戦ロディック戦~QFリュビチッチ戦の
合計12セットのエラーとウィナーの数をそれぞれ合計すると
エラー計69(セット平均5.75)、ウィナー計137(セット平均11.41)。
すごい数字を残していることが分かる。
ナルバンディアンにとっても危険な相手となること間違いなし。
ただ・・・フェデラー相手となると、バグダティスのテニスは
どうしても王者のスタイルにかみ合ってしまうような気がするんだよな~。
って、フェデラーを倒してくれることしか考えてなかったりする俺。
別にフェデラーを嫌ってるわけじゃないので、ファンの方気を悪くなさらないで下さい。

Sharapova (RUS) [4] 7(8) 6
Petrova  (RUS) [6] 6(6) 4
これはひどい試合だった。エラーも多いがそれ以上に多いのがWフォルト。
それぞれシャラポワ=8本、ペトロワ=12本!
1stセットはコート上少々風があるようだったが、それにしても多すぎ。
こんなことでは次のエナン戦、ピンチですよ。

Davenport   (USA)  [1] 6 2 3
Henin-Hardenne (BEL) [8] 2 6 6
1月で帰る留学生仲間の送別会をすることになったので試合は見てないが、
よくエナンはこの安定したダベンポート相手に逆転勝ちが出来るなぁ。
ラスト、マッチポイントを握るところで、
凄いバックHのクロスが決まってたのだけ見た。


男女10日目展望(男女Quarter Final)

Nicolas Kiefer (GER)[21] def Sebastien Grosjean (FRA)[25]
ドイツvsフランス。どっちが勝つのかわからない。
キーファーはGSでは'00年全米OP以来のQF進出。勝てば初のSF進出。
かたやグロージャンは'03、'04年のこの大会でQF進出しており、
'01年にはSF進出の実績もある。
グロージャンにとっては得手不得手で言えば得意な方のサーフェスと思うので、
何とか頑張って欲しい。。

Roger Federer (SUI)[1] vs. Nikolay Davydenko (RUS)[5]
4回戦で、フェデラーは決してアンタッチャブルでは無いとハースが証明した。
しかし、ダビデンコは過去の対戦成績は0-6で一方的に負けている。
ちょっと厳しいだろうなぁ。

Patty Schnyder (SUI)[7] vs. Amelie Mauresmo (FRA)[3]
4回戦で素晴らしいテニスでミスキナを翻弄したシュニーダー。
ここまで全てストレートセットでの勝ち上がり。
モレスモーは前の2試合で全く体力を消耗せず、まさしく絶好調。
見所多彩な試合になりそうで期待。

Martina Hingis (SUI) vs. Kim Clijsters (BEL)[2]
今大会これまでで最も話題となりそうな組み合わせ。
怪我を抱えながらもここまで勝ち上がるとはさすが、クライシュテルス。
過去の対戦成績は一時引退するまでは、4-1でヒンギス。
この3年ちょっとの間に果たして逆転はしているのか?
それともかつてこのコートで6回連続でFinal進出を果たしたヒンギスが、
完璧な復活劇を、この強敵相手に見せ付けられるか?
どっちも頑張って欲しい、山が違えば2人で決勝を戦って欲しかった、
でもココは・・・やっぱりヒンギスで!

千億の星、千億の光~鮮烈の4回戦~

2006-01-23 23:39:49 | テニス
全豪OP、今日でベスト8が出揃う。4回戦2日目。


男子8日目結果(4回戦)

Federer (SUI) [1] 6 6 3 4 6
 Haas  (GER)   4 0 6 6 2
おおお!何というスコア!あのフェデラーにフルセット食い下がるとわぁぁぁ!
とりあえずスタッツを貼っておく。特に目に付くものはないかも。
相変わらずフェデラーは1stサービス入った時のポイント率が高いなぁ、とか。
しかしあのフェデラー相手に、ハースは良く2セットダウンから健闘したものだ。
普通は誰でも諦めの気持ちが出ると思うよ。
フェデラーがフルセットを戦ったのは去年は2試合だけじゃないかな?
全豪のSFサフィン戦と、最終戦マスターズカップのナルバンディアン戦。
しかも両方ともフェデラーの負け試合。
勝ち試合だと一昨年の全米QF、2日間に及んだアガシ戦まで遡らなければならぬはず。
(未確認、間違っていたらご指摘下さい)
それだけアンタッチャブルな存在だったフェデラーに、
この大きな舞台で肉薄するとは、ハース、完全復活を期待して良いですね!!
解せないのはこの試合を1分も放送しないロシア国営放送РТР-спорт。
何故だー!! Why!? Tell me why!? WOWOWが羨ましい。

Hrbaty (SVK)  [12] 6 6 4 2 3
Davydenko (RUS) [5] 4 4 6 6 6
2セットダウン、1ブレイクダウンで3-4(ハーバティのサービスG)からの
ダビデンコの大逆転。すごかった。
序盤ハーバティのリターン、ストロークが随所に光るも、
ダビデンコは慌てず騒がず、じっとチャンスを待つ。クレバーなテニス。
アナウンサーも興奮してた。
でもダビデンコよ、1stサービスよりも2ndサービスの方が、
ポイント率が高いってどういうこと!?(スタッツはこちら

Mathieu  (FRA)   5 2 2
Grosjean (FRA) [25] 7 6 6
素直に嬉しい。
スタッツを見ると、1stサービスの確率が悪い(43%)のが気がかりだが、
入れば94%でポイントを取ったってのもすごい。
グロージャンの実績を見る限り、ウィンブルドンに次いで得意なGSのはず。頑張れ~。

Chela   (ARG) 6(4) 3 3
Kiefer (GER) [21] 7(7) 6 6
これで、ヒューイットのGSで優勝者に敗れる記録が7でストップしました。
('04年全豪OP4回戦vsフェデラー~'05年全米SFvsフェデラー。'05年RGは欠場)


女子8日目結果(4回戦)

Hingis  (SUI) 6 7(10)
Stosur (AUS) 1 6(8)
出だし好調のヒンギス、ストーサーはかなりミスが目立った。
2ndセットの中盤はブレイク合戦で、お互いの素晴らしいショットがいくつも見られた。
5-4、ヒンギスのサービングforマッチでビデオテープ切れ。
その後にこんなドラマが待っていたとは・・・つくづくツイてない。
それでも勝ってくれたからこそ次もまた応援できるのが嬉しい。

Vaidisova (CZE) [16] 1 1
Mauresmo (FRA) [3] 6 6
モレスモー、バイディソバを問題にせず、と言うよりバイディソバの自滅に近かった。

Schiavone (ITA) [15] 6(5) 4
Clijsters  (BEL) [2] 7(7) 6
難敵を辛くも退ける。怪我だなんだ言ってもまだ1セットも失っていない。やはり強い。

Schnyder (SUI) [7] 6 6
Myskina (RUS) [12] 2 1
何も言うことはございません・・・


男子9日目展望(Quarter Final)

Fabrice Santoro (FRA) vs. David Nalbandian (ARG)[4]
苦労人サントロ。ガウディオを倒して初のGS4回戦進出を決めた後のサントロの言葉。
(WOWOW TENNIS ONLINEより)
「今もテニスを続けているというのは、すなわちコートに出るのが好きだし、練習が好きだし、戦うことが好きだから。それにまだまだ自分はすごくいい選手だと知ってるからさ。」
素晴らしい。インタビューで感動できるのもテニスの醍醐味の一つだと思う。

Ivan Ljubicic (CRO)[7] vs. Marcos Baghdatis (CYP)
昨年の1回戦では、この顔合わせでバグダティスが勝利。
ここまで1セットも落としていない絶好調リュビチッチ、リベンジなるか?


女子9日目展望(Quarter Final)

Maria Sharapova (RUS)[4] vs. Nadia Petrova (RUS)[6]
ベスト8に残った2人のロシア選手がここで潰し合い。残るのはどっち?

Lindsay Davenport (USA)[1] vs. Justine Henin-Hardenne (BEL)[8]
ビッグマッチ。決勝戦でもおかしくない組み合わせ。ここを突破できれば、
ダベンポートの'00年のこの大会以来のGS制覇も有りそうな気がする。
ていうか勝った方が優勝しそうな気がする。熱戦を期待。

千億の星、千億の光~混戦始末記~

2006-01-22 22:45:53 | テニス
全豪OPも2週目に突入。


男子7日目結果(4回戦)

Baghdatis (CYP) 6 1 6 6
Roddick (USA) [2] 4 6 3 4
アンディ、お前もか・・・
バグダティスの素晴らしいストロークにロディックが完敗。
物凄い数のウィナーが、ロディックのコートを通り抜けていった。
その数、実に63本(ロディックのウィナーは39本)。
互いのエラーはバグダティス=26、ロディック=31で拮抗しており、
2人ともウィナーがエラーを上回っているところは素晴らしい。
しかし、これだけストロークでウィナーを決められるとは、ロディックも考えねば。
ネットへのアプローチ、繋ぎのスライス、回り込んでのフォアハンド、
ほぼ全ての状況に対応して、バグダティスはカウンターを決めていた。
特にロディックのフォアへの回り込みはやたらと目立ったが、
そのショットが甘く、オープンコートにダウンザラインを決められる場面が多発。
完全にコースを読まれているようだった。
サービスも、1stの確立がロディック=60%に対しバグダティス=48%。
この48%という数字はこのレベルではかなり悪い。
しかしエースの数では15本対16本と、逆にバグダティスが上回っている。
守りに回った際のロディックの弱さがモロに出た試合だった。
(詳しいスタッツはこちら
バグダティスのプレーは初めて観たのだが、素晴らしかった。
まるでフェデラーの様に、多彩なストロークでロディックを翻弄。
最終的には全てを封じ込めて、相手の戦意を喪失させてしまった様だった。
(写真は勝利の瞬間のバグダティス。彼はこれでもまだ20歳です)
応援している選手が全て負けたのは残念だが、これもテニス。
残っている選手の素晴らしいプレーに期待する。

Robredo (ESP) [16] 3 0 6 2
Nalbandian (ARG) [4] 6 6 2 6
プレーは観てないが、好調ロブレドをこんなスコアで倒すとは・・・
恐るべしナルバンディアン。
ロディックが負けた今、ストップ・ザ・フェデラーは彼の双肩にかかっている。
頑張って欲しい。

Ljubicic  (CRO)  [7] 6 6 6
Johansson (SWE) [10] 2 4 4
プレーは観てないが、かつての優勝者ヨハンソンをこんなスコアで倒すとは・・・
恐るべしリュビチッチ。
ロディックが負けた今、ストップ・ザ・フェデラーは彼の双肩にかかっている。
頑張って欲しい。どこかで見た文章だな・・・
今となっては出来れば2人のうち1人はフェデラーの山に居て欲しかった。


女子7日目結果(4回戦)

Davenport (USA)  [1] 6 6
Kuznetsova (RUS) [14] 2 4
こんな差が付くとは思ってもみなかった。ダベンポートは相変わらず強い。
彼女がトーナメントの序盤で負けるのは見たことがない。
引退も迫る中、女子ツアーの“良心”と思われる存在なのでは頑張って欲しい。

女子は他2試合も
Henin-Hardenne[8] vs Ruano Pascual 6-0 6-3
Petrova[6] vs Vesnina 6-3 6-1(ロシア人対決)
と一方的なスコア。

Sharapova  (RUS) [4] 6 6
Hantuchova (SVK) [17] 4 4
まさかこの試合が放送されないとは・・・しかもシャラポワの母国ロシアで。
試合が始まるモスクワ時間11時半から、夕方5時まで待ったが放送なし。
ショックだ・・・一応ライブラジオ聴いてて良かった、かな?
ハンチュコワは2ndサーブのポイントに苦しんだ模様。それ以外はわかりません。
見たかったよ~。


男子8日目注目試合(4回戦)

Roger Federer (SUI)[1] vs. Tommy Haas (GER)
年初のクーヨンのエキシビジョン大会でフェデラーを破る離れ業をやってのけたハース。
今回物凄く好調にここまで勝ち進んできているので、王者を少しは苦しめて欲しい。
その王者のインタビューに「もちろん、試合中に、自分を無敵に感じる時はあるよ。」
ってな言葉があった。マジで!!?(WOWOW TENNIS ONLINE参照)
ちっとも慢心に聞こえないのが逆に腹立たしい(いや、嫌いではないんだけど)。
まぁこんな成績残していれば慢心しない方がすごいのだけど。
そういえばインタビューの中でフェデラーが、
'02年のこの大会でハースに負けたことについて触れていた。
(今回と同じ4回戦。その大会でハースはSFまで進出)
フェデラーにマッチポイントもあったのだね。あの時からココまで差がつくとは・・・
頼むからハース、王者を少しでも苦しめてくれ~。

Paul-Henri Mathieu (FRA) vs. Sebastien Grosjean (FRA)[25]
昼にUPしたときには気づかなかった。
岩佐さんのHP見て初めてこの試合があることに気づいたよ・・・(岩佐さんのHP)
何と1試合だけマーガレット・コート・アリーナ。確かに不自然だ。
同国出身ながらこれが初対決ということで。
マチューは'02年のデビスカップ最終シングルスでユーズニーに負けて、
ベンチで泣いているところが印象に残っている(というかそれしか印象ない)。
当然グロージャン応援!

女子8日目展望(4回戦)

Martina Hingis (SUI) vs. Samantha Stosur (AUS)
今大会の女子一番の注目選手ヒンギスに対するは、地元の若手ストーサー。
ストーサー、実は21歳なんですね、ベテランかと勝手に思ってた・・・orz
去年のクレムリンカップでサイン貰ったので応援してあげたいのですが、
ゴメン!俺はヒンギスが大好きなんだ!
ということでココまで来たら、誰が相手でもあくまでヒンギスの勝利を願います。

Nicole Vaidisova (CZE)[16] vs. Amelie Mauresmo (FRA)[3]
モレスモーはまたしても伸び盛りの若手との対戦。
バイディソバは去年3週連続優勝(AIGオープン含む)して一気にランキングを上げた。
(日本では、ポスト・シャラポワみたいな妙な取り上げられ方してたな)
その活躍は嘘じゃないとばかりに、ここまで1セットも落とさない勝ち上がり。
モレスモー、はね返せるか?

Francesca Schiavone (ITA)[15] vs. Kim Clijsters (BEL)[2]
対戦する選手に対して常に危険な相手となる、スキアボーネ。
クライシュテルスは 背中の調子はどうなのか?
会見を聞く限りでは、今のところ大きな心配はなさそう。
ただし相手は粘り強いスキアボーネ、全く予断を許さない。

Patty Schnyder (SUI)[7] vs. Anastasia Myskina (RUS)[12]
女子の注目試合って全部じゃん!!と突っ込むなかれ。
明日予定されているマッチ全部、注目に値するのだ。
一昨年の調子を取り戻しつつあるミスキナに、強敵出現。
レフティのシュニーダー。この大会で浅越、中村と日本人2人を破って4回戦進出。
どこかこれまでの対戦成績が一目で分かるサイトないかな?

永遠の暑さの中で

2006-01-21 19:01:17 | テニス
またまた全豪OP観戦記。
メルボルンでは連日の猛暑でEHPが連発らしい。(EHP=詳しくはココ)
大寒波のモスクワとはえらい違いだ。


男子6日目結果(3回戦)

Luczak (AUS) 6 3 4 4
 Haas (GER) 4 6 6 6
ハース順調。次は王者フェデラー!

Grosjean (FRA) [25] 6 6 3 6
 Coria (ARG)  [6] 2 2 6 4
やった!このサーフェスならイケると思ったのだ!
次は同国対決。マチュー相手ならやっぱりグロージャン押しで!

Hrbaty  (SVK) [12] 1 6 6 2 6
Andreev (RUS) [23] 6 4 3 6 4
まさに死闘、素晴らしい試合だった。
でもこれはアンドレーエフの勝ち試合だった気がする。
それだけに余計に負けたのが悔しい。
ポイントはFinalセット、第6ゲーム。
アンドレーエフが1ブレイクUPで4-1とリードの場面。サービスはフルバティ。
0-30の大きな大きなチャンスを迎えたところで、
アンドレーエフはバックHの簡単なドロップショットを放ちネットに引っ掛ける。
ここからガラッとフルバティのプレーが変わり、このゲームをキープすると
その後一挙に5ゲーム連取。試合を決めてしまった。
ファイナルセットに入ってから、アンドレーエフは明らかに疲労を隠せない様子で、
何度も壁にもたれかかったり座り込む場面が見られた。
疲労の蓄積がすさまじく、最早どうにも対処できない状態だったのかもしれないが、
最後は届くボールも諦めていた。
トータルポイントは160で同じ(スタッツはこちら)。惜しい負けだった。残念。

Kiefer (GER) [21] 6 6 5 6
Ferrero (ESP) [15] 3 2 7 2
キーファー強い。全く試合を見てないが、スタッツが物語っている。
2人のウィナー/エラーの数は、キーファー=52/34、フェレーロ=46/43。
2人ともウィナーがエラーを上回っているのは素晴らしい限りだが、
両方の数字でキーファーが勝っている。
他に目立つのは1stサービスの最速222kmとアベレージの201km!
これはマジか?キーファーの試合は生で2回見た事あるが、これ程打ってた印象はない。
相当気合入ってたんだろう。


女子6日目結果(3回戦)

Krajicek (NED)    2 RET
Mauresmo (FRA) [3] 6
クライチェック、熱バテ?で棄権。残念。

Benesova (CZE) 4 1
 Hingis  (SUI) 6 6
素晴らしい。放送してくれないのがすごく残念。
今日は2回戦ほどサービス確率に目立ったものは見られないけど、
昔の通りストロークで翻弄したのだろう。
ニュース「Вести-спорт」で、ものすごいアングルショットを見せてくれた。
ただ相手はランキング42位。1回戦のズボナレワも自滅のような感じだったと聞く。
真の力はQFのクライシュテルスもしくはスキアボーネ戦で試されるだろう。

Arvidsson (SWE)  3 1
Myskina (RUS) [12] 6 6
個人的にはロシアの女子で最も好きな選手、ミスキナ(写真)。
相手の選手が50位台の格下だったこともあるかもしれないが、
ストロークのキレが戻ってきている気もする。
とくに2ndセット第2ゲーム、バックHのウィナーを3本連続で決めた辺りは、
「さすがナースチャ!」と夜中に1人で喜んでいた。
この大会では過去2度のQF進出があるが、是非ともそれを上回って欲しい。
次は強敵シュニーダー。


男子7日目注目試合(4回戦)

Marcos Baghdatis (CYP) vs. Andy Roddick (USA)[2]
ここまで来たらほぼ全て注目だが、その中でも屈指。
バグダティスは去年はこの4回戦でフェデラーに敗退。
第3セットのタイブレークが光った。
ロディックも会見で要注意の発言をしているし、
我らが岩佐さんもブログ上で注意を喚起(=0467「まだ先の話」)。
ロシアメディアは是非ともこの試合を放送して欲しい。

Tommy Robredo (ESP)[16] vs. David Nalbandian (ARG)[4]
クレーコートでも見たい対決。ナルバンディアンが勝つと思うんだが、
ロブレドもここまで絶好調のようで 、これが初の全豪OP4回戦進出。
そう言えばヒューイットが今大会のサーフェスを「RGより遅い」と言っていた。
壮絶な打ち合いを期待。

Ivan Ljubicic (CRO)[7] vs. Thomas Johansson (SWE)[10]
リュビチッチ頑張れ~。

女子7日目注目試合(4回戦)

Lindsay Davenport (USA)[1] vs. Svetlana Kuznetsova (RUS)[14]
本当に女子かよっ!て言うような強打の応酬が見られそう。
2人ともあまり好みのプレースタイルではないのですが、ビッグカードなので一応。

Maria Sharapova (RUS)[4] vs. Daniela Hantuchova (SVK)[17]
一転、とても華やかな対決。美少女№1決定戦。
たぶん明日最もセンターコートの観客席が埋まるであろう試合。
でも間違ってもシャラポワのプレースタイルは、
“華麗”とか“妖精”のイメージとは程遠い、と付け加えておく。
あ、批判してるわけではないので。
ジョジョ風に言えば「そう、それがいい!そのガッツがいい!」ガッツのG。
一つのポイントに対する執念、粘り強さがシャラポワの魅力。
対してハンチュコワも、一時期の低迷から脱しつつある。
前にも書いたが、2年前の東レでは当時16歳のシャラポワに先輩の貫禄を見せ付けた。
果たして今回は?

主役なき戦い

2006-01-20 23:09:59 | テニス
全豪OP観戦記

昨日、女子は期待をこめてセレーナ・ウィリアムズ優勝と書いた。
その翌日、3回戦で姿を消すとは・・・
これで男女共に前年の優勝者はいなくなった。
男子はサフィン欠場のためもともといなかったが、
準優勝のヒューイットまで2回戦で姿を消しており、
これはもう男子決勝の顔ぶれはフェデラーvsロディックでほぼ決まりだろう。

大体ヒューイットはGSの過去2年間7大会('05年全仏は欠場)で
全て2週目まで進出。いずれも優勝者に敗れており、
その安定感は抜群のものがあったはずなのに。
大会直前にわずらったウィルス性の風の影響で本調子ではなかったらしい。

あっと、昨日書いたはずなのにまたもや愚痴になってしまった。
「何人に罪を帰するべきかとお考えになりますか」
「去年のワインのまずさをなげくより、今年植える葡萄の種について研究しよう」
ということで5日目の結果の感想と、今後の楽しみな対戦その他。


男子5日目結果(3回戦)

Robredo(ESP) [16] 6 6 6
 Blake (USA) [20] 3 4 4
ブレイク残念。Hコートでロブレドがこんな大差で勝つとは思わなかった。
復活したJBを見たかったのだが。

Nieminen  (FIN) [26] 6 3 2 5
Nalbandian (ARG) [4] 2 6 6 7
ナル強い。フェデラーを破ってのマスターズカップ優勝で一皮むけたか?
いや、もとから強いけど。ロディックを応援するものとしてはSFは脅威だ。
この2試合の勝者、ロブレドとナルバンディアンが4回戦で当たる。

Ljubicic (CRO) [7] 7 7(7) 6
Lopez  (ESP) [31] 5 6(5) 0
リュビチッチはこれでGS初の4回戦進出。
去年は序盤の大会とデビスカップで鬼のような強さを誇ったのに、これは以外。
今年も年初の大会で優勝してるし。
それにしてもこのスコア、競ったセットを2つとも取られ、
最後はロペスがパワー切れしてしまったかな。
リュビチッチの次の相手は'02年のこの大会の優勝者、トーマス・ヨハンソン。
ヨハンソンは去年ウィンブルドンでSFに進出してかつての輝きを取り戻してきており、
絶好調リュビッチとは地味ながらも注目の対決。
関係ないが'02年決勝でヨハンソンに負けたのは、マラト・サフィン。
あれはショックだった。


女子5日目結果(3回戦)

Davenport (USA) [1]6 4 6
Kirilenko (RUS) [25] 4 6 2
惜しかった。EHPが採用される気温の中、第2~3セット間に10分の休憩を挟む。
ダベンポートはそれで復活したみたい。キリレンコ残念。
キリレンコのテニスはかなりヒンギスに近いものがあると勝手に思い込んでいるのだが、
GSではいつもパワーヒッターに敗れているのであ一伸びして欲しいところ。
容姿はツアー屈指だと思うので、プレーにも一層の華を!!
ダベンポート、次はクズネツォーワ。ロシア人の刺客が続く。

Hantuchova (SVK) [17] 6 7(7)
S・Williams  (USA) [13] 1 6(5)
今日は何と言ってもこれ!
まさかストレートセットでセレーナが負けるとは思わなんだ。
一番観たかった試合で朝からテレビの前で待ってたんだが、ロシアでは放送してくれず。
もしかしたら気づかない内に放送あったのかもしれないんだが、
WOWOWと違ってロシアの放送局は時間も放送内容も気まぐれだから・・・
シャラポワの圧勝を2回放送するならこっちをやってくれよ!!
ということでハンチュコワの次の相手は何とシャラポワ!
セレナvsシャラポワだったら4回戦には勿体無い屈指の好カードだったが、
ハンチュコワvsシャラポワも別の意味で屈指!
2年前の東レ(だったか?)で実現し、一部関係者の注目を集めた美少女対決。
当時は先輩美少女ハンチュコワが意地を見せた。
今ではランキングも知名度も上を行ってしまったシャラポワに、
ハンチュコワがどれだけ意地を見せられるか?
きっと日本のメディアではこんな感じでこの対戦を煽っているんだと思われる。
実際のとこ、どうかな?
ハンチュコワは'02年のウィンブルドンから翌年の全豪まで、
3大会連続でQF進出があるが、それ以降は3回戦止まり。
(去年は綺麗に4大会全て3回戦敗退)
2度目のブレイクなるか?
ちなみに写真はそのハンチュコワ。(大会公式サイトより)


男子6日目注目試合(3回戦)

Peter Luczak (AUS) vs. Tommy Haas (GER)
かつての輝きを取り戻しつつあるハース。
'02年SF進出、サフィンを苦しめた当時の再現なるか!?
相手は地元選手だが良く知りません。

Sebastien Grosjean (FRA)[25] vs. Guillermo Coria (ARG)[6]
グロージャン頑張れ~!昨日の予想でも書いたが、ヒューイットが負けた今、
グロージャンにはSF進出の目もあると思っている。
このコリア戦が一番の壁だが、サーフェス的には不利はないと考えている。
まぁ、俺の予想は当たらないのが悲しいところだが・・・

女子6日目注目試合(3回戦)

Iveta Benesova (CZE) vs. Martina Hingis (SUI)
ヒンギスは勝ちます。

Michaella Krajicek (NED) vs. Amelie Mauresmo (FRA)[3]
クライチェックのテニスを見たことがないので、見てみたい。
唯一のGSファイナル進出がこの全豪OPのモレスモー。
(ヒンギスに敗退。ヒンギスは当時全豪OP3連覇と無敵を誇った)
昨年度最終戦の優勝により、確実に階段を上ったと思われるだけに、
伸び盛りの若手との対決は面白くなると期待。

英雄達の横顔(プロフィール)

2006-01-19 23:22:59 | テニス
天国と地獄とはまさにこの事だ。

エジプト旅行記を書いていて遅くなったが、
今週からテニスの全豪OPが開催されている。
最も大好きなマラト・サフィンは昨年8月より膝の怪我で休んでおり、
今大会にも残念ながら間に合わなかった。心配だ。

まず天国とはマルチナ・ヒンギスが2回戦も突破したこと。
今年最初のトーナメントで本格復帰しいきなりSFまで進出。
この1回戦でも往時を彷彿とされるスコアで勝っており、期待はしていた。
そして実際に試合を見てみると・・・
本当に3年間もツアーを離れていたのかこの人は?という位の素晴らしいプレー。
驚異的なプレースメントで相手を翻弄するテニスは健在で、
加えてショットが力強くなっていた。
エラー9本、ウィナー14本。1stサービス確率85%(33/39)、
サービス時のポイント率で1st=76%(25/33)、2nd=83%(5/6)は以上だ。
もちろん相手はランキング85位の格下という条件は付くが。
3回戦で対戦が期待されてメアリー・ピアースが敗れる波乱に加え、
順当に行けばQFで対戦予定のクライシュテルスも怪我で本調子でないことを考えれば、
かなり恵まれたドローを引いたとも言える。
加えてこの大会は、過去6年連続でファイナルまで進んだ最も得意なサーフェス。
これはどうしても期待してしまう。

何より笑顔でプレーするヒンギスが帰ってきてくれたのが嬉しい。
昔よりもグッと魅力的になり、黒いウェアもとても大人っぽい。
口の方も相変わらず健在で、会見でも結構トバシている様子。
見ていてとても楽しい選手だし、俺の中での女子テニス注目度が一気に急上昇。
すごく、すご~く嬉しい。これは・・・恋だ!
ヒンギスと結婚できるならどんな犠牲を払っても良いのにな~。
なんとかならんかな?

そんな妄想爆発してた数十分後、いきなり地獄に叩き落された。
サフィンが出ない今大会、全ての期待をよせて応援していた選手、
地元オーストラリアのレイトン・ヒューイットが、2回戦で姿を消してしまったのだ!
1回戦は絶不調のわりにも何とか勝った。
しかし去年の遺恨も残るチェラとの2回戦は、エラーを量産し、
一発で決めようという意識が見え見えの大振りが目立った。
(放送の関係で観戦できたのは第4セットのみ)
特に相手の2ndサーブでのエラーとネットにかけるエラーが頻発した。
スタッツを見ても、ウィナー63本、エラー62本。両方とも多すぎる。
リターンゲーム時のポイント率もヒューにしては低い36%。
普段は意外に高いサービスキープ率でも、実に計8度のブレイクを許すなど、
明らかな負け試合だった。
1回戦でもトレーナーを呼んで足をマッサージしていたようだったし、
どこか悪かったのだろうか?
とにかくこれで男子はフェデラーを止める者がほとんど居なくなってしまった。
サフィン&ナダル欠場にヒューイットの早期敗退。
盛り上がった100周年記念大会の前年に比べ、なんと寂しいことよ。
残るは1人。ロディックの応援に回ります。

一応予想:
男子ベスト4 フェデラーvsグロージャン、ナルバンディアンvsロディック
男子決勝 フェデラーvsロディックで優勝はフェデラー。
3回戦で面白いのが、トップハーフのフェレロvsキーファー、グロージャンvsコリア。
キーファー、グロージャンを応援。
あと4回戦で激突が期待されるのが、優勝候補筆頭フェデラーvs絶好調ハース。
ハースはこの大会で'02年SFまで進んだ実績あり(サフィンに敗退)。
ボトムハーフではリュビチッチ&アンチッチのクロアチア組に頑張って欲しいし、
ブレイクにも期待。4回戦のナルバンディアン戦はかなり好ゲームになりそう。

女子ベスト4 エナンvsセレーナ・ウィリアムズ、モレスモーvsヒンギス
女子決勝 セレーナvsモレスモーで優勝はセレーナ。
セレーナファンなのでものすごい願望入ってる。
決勝がセレーナvsヒンギスだったら最高。一応現実的にはモレスモー押しで。
クライシュテルスが本調子だったらすごいドローになる。実際どうなんだろう?
何だかんだと珍しくアップセットの多い今大会。
トップハーフにはもったいない組み合わせ満載。
既に3回戦でセレーナvsハンチュコワ、4回戦(!)でセレーナvsシャラポワ。
QFでエナンvsダベンポート。なんじゃこりゃぁぁぁ・・・

大寒波到る

2006-01-19 16:48:56 | モスクワ留学記
冬でも日差しも強いエジプトの旅行記を書いていながら急転直下。
今モスクワは大変なことになっとる。

先週までは-20℃程度が最低気温だったのだが、
一昨日の17日(火)から大寒波(マロースと言います)が来おって、
昨日は遂に-30℃まで到達。
あまりの寒さに鼻が痛い。息をするたびに鼻毛が凍る。
学校途中のホットドッグ・スタンドでペットボトルのペプシを買ったら、
教室までの5~6分の間にコーラフロートになっとった。
教室で飲んだ時、中で細かい氷の粒が出来てたのだ(←これマジ)。
この寒さで木・金と学校も休校になるくらいで、なんてこったい肩こったい。
ナポレオンもヒトラーも攻め落とすことが出来なかった、
ロシアの冬将軍を身をもって体験しておる。
この寒波は土曜まで続くらしい。
それでも今日は-18℃まで気温が持ち直したそうな。
それなら授業やれよ!!

昨日はそんな中、眼鏡を買いに行った。同じクラスのY嬢も興味本位でご同行。
地下鉄プロフソユーズナヤ駅の前にある「インテルオプティカ」という眼鏡屋。
先週の金曜日の授業でエレーナ先生に教えてもらった所だ。
中へ入ると結構近代的な眼鏡屋で、品揃えも日本と遜色なかった。
ただ値段を見ると、高ぇ!17,000ルーブルとかありやがる。しかもフレームのみの値段。
係りの人に話しかけられたので、もっと安いのは?と聞いたら、
席に案内されて10本ほど抱えて持ってきてくれた。
あまり気に入るデザインのはなかったが、それらは200~300ルーブル。
値段に負けてその中から1本選んだ。
視力も測ってもらわねばならず、別室に案内された。
日本と同じような機械で、眼鏡の度をあわせるのも同じやり方。
違ったのは、Cの穴の開いてる方向を言うのではなく数字が読めるかどうか。
あと視力を表すのに単位が違い、-2.0とか言われた。マイナスって!!
度をあわせるのは、日本では眼が疲れるから1.2ぐらいに抑えてたんだが
こちらでは最初強めに設定されたので何回か弱く、弱くといって落としてもらった。
単位が分からないからこっちの希望を伝えにくい。

測定が終わり、レンズも最も安いのをお願いして待つこと30分強。
出来上がってきた。値段は・・・1,460ルーブル(日本円は約×4倍)、安い!
しかもこの中には視力検査代で750ルーブルが入っているので、
もし次回作るときは800ルーブルくらいで出来るという訳だ。
なかなか良い値段だ。次はもう少し洒落たフレームを選んでみよう。

ちなみに眼鏡はエジプトで失くしました。(王国の残照参照)

ひとつの旅の終わり

2006-01-19 16:28:08 | エジプト旅行記
年末年始に行って来たエジプト旅行について。
その⑥ ラスト

8日目。
朝食の後水着を探しにホテル内外の売店を見て回る。
しょぼい水着にものすごい値段を吹っかけてきたので丁重に断り街へ行くことに。
タクシーを拾ってハルガダの中心街へ。
何故か運ちゃんがとても親切で、店先で水着の有無を聞きまわり、
売ってるところを探して旧市街まで連れてってくれた。
でもそれじゃバスで帰れないよ。帰りもタクシー拾わんとあかんのか~い!
さすが旧市街の店だけあって、値段はホテルのものより格段に安い。
ちょっと値段はハったが、膝下まである長いやつを買った。
テニスのラファエル・ナダルが履いてたカプリ・パンツみたいで良いと思ったからだ。
ホテルへ帰って11時半頃から海へ。

実はこのハルガダでの3日間は、日中はほぼやっていたことは同じ。
太陽が高くなりだした頃海へ出て、日光浴&海水浴。
2時半に軽く昼食。
その後7時までは部屋でゴロゴロ。
TVでユーロ・スポルト見たり昼寝したり。
そして夕食。
まリゾートと言うよりグウタラな3日間。
同行者はそれぞれ散歩、昼寝、勉強などに精を出していたようで。
海岸では最大多数のロシア人が、
とても美しい(あるいは美しかった)肢体を太陽にさらし、
読書や昼寝を楽しんでいる。
その光景を愉しみつつ、ひたすら昼寝と水泳に精を出す俺。
海で泳いだのなんか実に4年振りで、塩の辛さが辛かった。
水はとても透明で、気温の割には暖かい。さすがリゾート地、紅海。

9日目の夜。この日は12月31日ということで、新年を祝うパーティが開かれた。
大きなステージを中心にテーブルが並び、ほとんどの宿泊客が一度に集まって夕食。
バイキング形式の料理には、ものすごい豪華な料理が並び、量も半端じゃない。
ケーキ・アイスクリームも食べ放題。
腹が3つは欲しいところだ。
食いすぎて次の日は人生最悪の下痢になったほど。この旅行2度目。
食いすぎたと、次の日紅海で後悔。
宴が盛り上がってくると、ステージではベリーダンス~ディスコに。
隣のテーブルにいた同じツアーのロシア人おばさんに請われ、
ダンスを踊ることに。
えらく激しいダンスを踊る人で、無茶苦茶はしゃいでいた。
こっちもノリが悪かったら失礼なので頑張ったが、色んな意味で疲れた。
同行のR嬢とY嬢は無責任にゲラゲラ笑っていた。
11時半、部屋へ。もう少し居たかったがまぁ良いでしょう。ていうか疲れた。

10日目の夜は屋外のバーでトランプをしながら、
エジプトの最後の夜を愛おしんでいた。
しばらくしてロシア人のカップル2人(もう名前忘れちゃった)が来て混ぜてくれと言う。
拙いロシア語を必死で操りながら、
ドラカー(=大富豪に似てるかな?)やジェビャートカ(=7並べとよく似てる)等
ロシアン・トランプを教えてもらった。
代わりにこちらも大富豪、7並べ、ババ抜き、ジジ抜き、神経衰弱などを教える。
ルールを知らない日本人に説明するのも大変なのに、
ロシア語と来てはしんどいの何の。大分簡略化したりもした。
気温も結構冷えてきた中、夜中の12時頃まで続けたので
次の日R嬢は風邪を引いてしまった。お大事に(ってもうとっくに治ってるけど)。

1月3日、最後の日は朝食の後帰宅の準備。
12時チェックアウトなので昼飯もなく、3時半まで空港へ送迎のバス待ち。
さらに空港でも2時間の待ち時間が有り、かなり待ちくたびれた。
飛行時間が思ったより大分短かったので助かった。
意外と綺麗だったハルガダの空港に驚いた。
12時、無事モスクワへ帰還。
久しぶりに見る雪と、とても冷たい風にモスクワに帰ってきた感慨が沸く。
税関を出る頃には1時を回っていた。
タクシーは深夜割り増しも有り1,300ルーブルとちょっと高めだったが、
風邪を引いてるR嬢のことも考え、それで承諾。
おんぼろのロシア国産車で140キロでとばし、30分足らずで寮へ付いた。

なんだかんだトラブルもあったが、無事に旅程を終えられて良かった。
機会があれば是非もう一度行きたい。ナイル川クルーズがしたい。

聖地

2006-01-19 06:55:09 | エジプト旅行記
年末年始に行って来たエジプト旅行について。
その⑤

6日目早朝。カイロのホテルに6時半頃着く。
手続きに結構時間が掛かり、7時ごろからようやく朝食。
なぜか無茶苦茶寒くて、上着を着ながら朝飯を食った。
部屋に入りシャワーを浴び、9時にロビー集合。
バスに乗って、いざギザへ。

まずは3大ピラミッドの全景を遠くから眺め、その後近くへ。
この圧倒的な建造物の前では言葉は不要だとばかりに、
説明好きなロシア人用ツアーガイドもここでは一切説明無し。
見学のために1時間の自由時間が与えられた。
当然、俺は大ピラミッドへ。入場料200円か、と思いつつ切符売り場へ行くと
なんと2,000円じゃぁねーか!高ぇーよ!
しかも2,000円分だと手持ちがドルしかないため、しばらく考えて止めてしまった。
今思えばちょっと損しても入っとけば良かったかなーと思わないでもないが、
中はきっと込んでるし、集合時間に遅れたら大変だから。
次回、時間のある時にじっくり見るべし、ということで。(次回はあるのか?)

次はスフィンクス。思ってたより間近で見れた。
ピラミッドのすぐそばにあるものだと思っていたが、意外と遠くてびっくり。
ちゃんとトリビアでやってたケンタッキーも見つけましたよ。
このスフィンクスの体には、地質学者の言うには
「まだエジプトにまとまった大雨が降っていた時期の証拠」ともなる、
体表を縦に走る雨水のラインがあるらしい。昔「神々の指紋」で読んで、
ものすごく興奮したことがある。
触れるほど近づけたわけじゃぁないので分からないが、実際にあるのだろう。
そう思うとすごいロマンを感じる。
さらにスフィンクス近くの石壁が高度に組み合わさっている場所で、
ツアーガイドが「似たものが南米などにある」と言っていた。
これも「神々の指紋」だ!素晴らしいロマンじゃねぇか。ハラハラするぜ。

昼食はピラミッドとスフィンクスが一望できる外のブッフェ。
6ドルと安く、飯も豪華で美味かった。何より景色が最高(写真)。

昼、コプト教の教会へ行き、オールド・カイロにちょっとだけ触れる。
その後カイロ博物館へ。当然ながらここにはツタンカーメンの黄金のマスクが!!
展示は2回の特別室。
ものすごい数の黄金の装飾品と共に、一番目立つ場所にマスクが置いてあった。
3回もその部屋に行ってしまった。かなりすごい。
3千年以上も経っているというのに、素晴らしい輝き。
モナ・リザが盗難にあったことあるくらいなのに、
このマスクはそういうことはないのだろうか?と勝手な疑問。

この日の夜はホテルの夕食が付いておらず、自分達で探す羽目に。
30分くらい適当に歩き、道往く現地人に教えてもらった「ファラオナ」と言う店に入る。
ここはシャワルマ屋で、聞くとメニューはアラビア語しかないのだそう。
日本から来たといったら給仕のちょっと格上らしき人がとても喜んでくれて、
熱心に英語で説明してくれた。すこし分かりにくかったけど。
シャワルマといっても肉の盛り合わせみたいなもので、一皿約300円。
肉ばっかりでものすごく腹一杯になった。さすが現地の人の為の店だ。

ホテルの部屋はダブルベッドだった。一晩でサヨナラするのがもったいないくらい。
キル・ビルvol.2がやっていたので、それを見て寝る。

7日目。ホテルをチェックアウトし、午前中は“ハーン・ハリーリー”へ。
これは京都の新京極みたいな所と言えばいいだろうか?
とりあえず観光客のための大規模な土産物市で、西洋人東洋人問わずたくさんいた。
自分のためにキーホルダーを一つだけ買う。値段は不覚にも忘れた。
ちかくにはフセイン・モスクが有りモスク初体験。
男と女で入り口が違い、中でも繋がってないのが驚いた。
偶像崇拝禁止の宗教なので当然ながら絵や彫刻もなく、
だだっ広い部屋にたくさんの柱と豪華なシャンデリアが幾つかあるだけ。
信者は跪いて祈りを捧げていたり、コーランを読んでいたり。
失礼があってはまずいので、あまりウロチョロせずにサクッと出てきた。
出るときに靴を預かってもらった入り口でお布施が少々必要だった。
後から知ったのだが、少し離れた所にアズハル・モスクがあった。
高校世界史でも習うほど有名な、イスラム最古の大学。あのアズハル大学だ。
先に教えてくれよ!時間切れで写真しか撮れず、残念。

11時半頃カイロを発つ。
途中イスラミック・カイロの脇を車で通る。
ムハンマド・アリ・モスクなど見たいところは山ほどあったが、
すべて車から眺めることしか出来なかったのが残念。
ハルガダまでの所要時間は車でぶっ飛ばしてやく6時間。(途中休憩あり)
遠く地平線まで見える荒野、すごい景色だなぁと思っていると、
紅海沿岸に入ってからは東側に綺麗な海と西側の岩山のコントラスト。
つくづく信じられない景観が多い場所だ、エジプトは。
(ロシアでは勿論信じられない景観も多いが、信じられない警官も多い)
どうでもいいが、俺達3人(他のツアー客は皆アレキサンドリアへ)の為に
ミニバス運転手2人+ガイド兼英語通訳1人を付けるのが信じられない。
ただハルガダのホテルへ送り届けるためだけでだよ?
つくづく日本との人件費の違いを感じる。

エジプトの旅の出発点ハルガダへ。さすがに車に乗りっぱなしで疲れたので、
この日は夕食後すぐ就寝。次の日から、リゾート地の3日間が始まる。

王国の残照

2006-01-16 23:39:41 | エジプト旅行記
年末年始に行って来たエジプト旅行について。
その④

4日目朝9時過ぎ、船はエドフへ着く。
海岸から、予約されてある馬車で2~3人づつ別れて乗り込みホルス神殿へ。
この神殿はエジプトでも最も保存状態の良い神殿だそうで。
まずはバカでかい門。門というより壁みたい。
そこにまたバカでかくホルス神やその他の絵が描かれている。
内部にもいたるところにホルス神の絵が。さすがホルス神殿だ。
鳥の神様なので、エジプト神話を良く知らなくても一目で分かるところがいい。
帰りも馬車。ところで馬車に乗って写真を撮ってもらったりすると、
馬車の運転手(っていうのか?)はそれだけでバクシーシを寄こせと言ってくる。
他の観光地でも、何かと言えばバクシーシ=チップみたいなもの、だ。
せっかく良い気分で観光しているときに、金寄こせと言われて
いい気分が台無しになるのは当然だ。
きっと日本人が言われるがままにチップを渡してきた、今までの名残なのだろう。
これから行く人のためにも、俺は極力チップを挙げなかった。
日本人だからって、言えば金を出すとは大間違いだ!
ロシアでも、俺はほとんどチップを出したことは有りませぬ。

話がそれました。
昼飯の後は、船はコム・オンボへ向けて再び出航。
昼下がりの約3時間、屋上デッキでナイル川クルージングを満喫。
日光浴をしながら左右の見たことも無い景色を存分に楽しむ。
思えば、旅の中で最高の瞬間だった。
川岸からジャングルのような熱帯植物の森が続いているかと思えば、
遠くに見えるのは草木の1本も生えてない岩山。
川では現地人が魚を獲るために、手漕ぎボートで繰り出してくる。
美しい光景だった。何時間見ても飽きないくらい。
ナイルの西の岩山に沈む夕日がまたとてつもなく綺麗だった。

5時、船はコム・オンボへ到着。歩いてコム・オンボ神殿へ。
この神殿は2重構造。なんでも二神を祀ってあるのだとか。
神殿はこれまで見てきたものの方が大きく華やかだったが、
夕方ということでオレンジにライトアップされた壁画や柱がとても美しい。
幻想的な気分にさせてくれた。
建設された紀元前1,000年(←知りません、適当です)くらいの時代には、
勿論こんなライトアップなど無いのだろうけど、
例えばかがり火などを焚いて、似たような光景であったのではなかろうか?
そんな思いを馳せつつ、客船での最後の夜を迎える。

夜9時、客船内のバーで、マスカラート(仮面舞踏会)が開かれる。
かなり期待して行ったのだが、ロシア人はあまり乗り気じゃないようで、
結構早めに席を立って帰っていく人が多かった。
俺たち一行は少しだけ団体に混じって踊った後、
カクテルを飲みながらトランプに興じた。
船はいつの間にか、最後の目的地アスワンへ向けて出航していた。

5日目、アスワン着。
この日は実はほとんどすることがない。
追加のエクスカーションを選択する金がなかったため、オプション無し。
アスワン・ハイダムの見学のみとなってしまった。
アブ・シンベル神殿かイシス神殿、見たかったなぁ。
ダムは大きかった、というより湖が大きすぎ!
ダムによって造られたこの人工のナセル湖は、
南北長さ500㌔、大きさは琵琶湖の7倍もあるらしい!?
マジで海みたい。バイカル湖ほどではないかもしれないが、これも驚いた。

ここで旅中最大の不幸が一つ。眼鏡失くしました。
Я потерял очки. って構文が3年ほど前のNHKロシア語講座で使われとったな。
まさか本当に使うことになるとは思わなかったよ・・・
見つからず、今もって眼鏡無しの生活です。まぁなくても何とかなるけど。

午後はアスワンの町をしばらく散歩して時間をつぶす。
夕方6時、アスワンの駅へ。ここから900㌔離れたカイロまで夜行列車で移動。
寝台車には+50ドル必要なので、勿論ケチって座席車。
約12時間の列車の旅、無茶苦茶疲れた。寒いし、暗くて景色は見れないし、
何より寝心地悪っ!旅中最大の苦痛の時間だった。
朝6時、カイロ着。早朝のカイロは寒かった。