ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

スーズダリ・エクスカーション、そして…

2006-06-22 22:04:26 | モスクワ留学記
更新サボってる間に結構前の事になってしまったが、
3連休の合間の6月11日(日)にスーズダリに行ってきた。
ロシア人の友人スヴェータに誘われて、
留学仲間5人+1人、ロシア娘3人の大編成。

スーズダリとはモスクワ北東に広がる“黄金の環”の白眉で、
モスクワよりも古い歴史を誇るロシアの古都。
教会や修道院群が数多く残ていて街全体が博物館のような、非常に美しい田舎街。

朝8時コムソモーリスカヤ広場から観光バスで出発。
出発するとすぐにガイドがモスクワの歴史や名所を早口に説明し始め、
隣に座ったスヴェータが難しい部分は日本語で解説を交えてくれた。
幹線道路を暫らく走って郊外に出ると、周囲は森ばかりに。
見渡す限り森や平原。首都の近郊にこれほどの自然があるとは・・・
ロシアが京都議定書の遵守に苦しまないわけだ。
スヴェータの話によると、この森でその昔戦闘をしようとした2つの軍団が、
結局お互いを見つけられないまま引き上げたというエピソードがあるらしい。
さすが広大な国ロシア、日本ではさすがにそんなエピソードはない。
ちなみに会話はほぼ日本語。スヴェータの分からない単語を説明したりは出来るが、
会話になるとどうしてこうも駄目なのかと、正直このときは凹んだ。

片道4時間のうち、最初に2時間はずっと喋っていたが、後半2時間は熟睡。
気が付くと既に目的地に着いていた。
最初は野外にある木造建築博物館。キジー島にあるような(行ったことないけど)、
釘を一本も使わずに建てられた教会や風車があり、祝日のお祝いで賑わっていた。
その後スーズダリのクレムリン、世界遺産のスパソ・エフィミエフ修道院などを見学。
現地のガイドが歴史背景などを詳しく説明して、ロシア人は皆聞き入っている。
ロシア人は本当にこういう話を聞くのが好きだ。しかも長い!

そんな歴史ある宗教建築よりも何よりも良かったのは、スーズダリの風景。
この街では3階建てを超える建物の建築が禁止されており、
小高い丘に登るととても遠くまで見渡せる。所々に教会のクーポルが突き出していて、
舗装されていない道路や堤防などない小川が流れ、とても牧歌的な景色が広がる。
グルジアで見た自然とはまた違う、非常にのどかな雰囲気がこの景色にはあった。

自由時間に皆で景色を楽しみながら散策していたところ、雨が降り出してきて、
結局最後は雨宿りしていた。ただ寝不足で死ぬほど疲れがきてたので、内緒でラッキー。

6時頃バスに戻り出発、モスクワへと岐路に着く。
帰りのバスでは4時間ずっと寝ていた。目が覚めたら、朝の集合場所に戻ってきていた。
隣のスヴェータは同行のH君、K嬢らと日本語でしりとりをやっていたそうな。
しまった、参加したかった!
コムソモーリスカヤ駅からメトロに乗って家路に着く。
朝からまともな飯は何も食べていなくて死ぬほど腹が減っていたので、
途中フルンゼンスカヤ駅前のマクドナルドに寄って腹ごしらえ。
長かった1日が終わった。

赤土の戦い~万華鏡(カレイドスコープ)~

2006-06-06 03:05:28 | テニス
ローラン・ギャロス9日目。

Hewitt (AUS) [14] 2 7 4 2
Nadal  (ESP) [2] 6 5 6 6
負けた・・・2ndセットを獲った時は少し期待した。残念。
打っても打っても返ってくるので最後は少しスタミナが落ちたのか、
4thセットにまとめて4本のWフォルト。
アナウンサーも「たぶん疲れのため」と言っていた。
これがサービスダウンに直接繋がったので、惜しいことをしたものだ。
そういえばヒューイットがウィンブルドンを獲った時は大きな驚きだったが、
今日観て改めて、彼のストロークは早いサーフェス向きだと思った。フットワークも。
それでも一番苦手なサーフェスで、このサーフェス56連勝中(これで57連勝)の男に、
打ち合いで互角に渡り合った(思いっきりファン贔屓目)のは大きいだろう。
前の記事の書き込みでhisokaさんも仰っていたが、この後の芝&ハードコートシーズンで、
是非とも大きな1勝をあげてくれるものと期待する。
イコール、当然それはフェデラーにも一矢報いるということでもある。


大会9日目を終えて、男女ベスト8が出揃った。

10日目、女子QFの注目はこの2試合。
Dinara Safina (RUS)[14] vs. Svetlana Kuznetsova (RUS)[8]
Martina Hingis (SUI)[12] vs. Kim Clijsters (BEL)[2]

何も言うことはない。ただいい試合を期待するばかり。
出来れば左に書いてある選手に勝って欲しいと願うばかり。
そういえばヒンギスは勝てば全豪OP同じくQFのリベンジが成立する。

男子QFの注目はこれだ!これしかない!誰だってそう言う。俺だってそう言う。
David Nalbandian (ARG)[3] vs. Nikolay Davydenko (RUS)[6]

HtoHはナルバンディアンの4勝3敗とほぼ互角だが、内容でナル押し。
最後は今年5月のエストリル(クレー)決勝で、ナルがストレートで勝っている。
この勝者がSFで王者フェデラーと対戦する。
決勝でナダルとの再選を目指す王者にとって、最大の障害となるのは間違いない。
う~ん、どちらを応援しようか迷ってしまう。
対フェデラーを考えるとナルバンディアンだが、ダビデンコはロシア人だし。
とにかくいい試合を期待するだけ!

赤土の戦い~連戦~

2006-06-05 12:52:59 | テニス
大会1週目が終わって、
本格的な盛り上がりを見せるローラン・ギャロス。
ここまでの結果は、普段は波乱の多い同大会としては、
あるいはいつもより落ち着いた流れかもしれない。
第5シードのロディックが早々と姿を消すことも、
怪我からの復帰後調子が戻らないサフィンが1回戦で負けることも、
女子第1シードのモレスモーがプレッシャーに勝てず4回戦で姿を消すことも、
すべて毎年繰り返される光景といって差し支えない。
しかし悲しい、応援している選手が悉く姿を消していくのは。

その中で1人気を吐くマラトの妹、ディナラ・サフィナ。
第4シードシャラポワとの同国対決はフルセット2時間半を超える接戦となったが、
3rdセット1-5、2ブレイクダウンからの信じられない逆転劇で、
自身初のGS・QF進出を実現した。

Sharapova (RUS) [4] 5 6 5
Safina  (RUS) [14] 7 2 7

これまでの対戦成績はシャラポワの2勝1敗。ただし最後の対戦は、
故郷モスクワでのクレムリン・カップQFでサフィナが勝利を挙げていた。
その時も最初はシャラポワの強打に戸惑っていたものの、後半はラリーで打ち勝ってた。
(参考→クレムリン・カップ観戦記
今回の試合では2ndセット後半から3rdセットにかけて、
シャラポワの信じられないショットが決まるたびにスタンドに喚いていたサフィナだが、
それでも崩れず強打を打ち続けたことが素晴らしい。
5-2、5-4、2度のサービングforマッチを跳ね返すとは思いもしなかった。
この逆境に立ち向かう精神力は、今逆境に居る兄マラトも是非見習って欲しい。
ただ、ダブルフォルトの少なさにかけては、妹が兄を見習って欲しい。


男子ではダビデンコがガウディオに快勝してQF進出。次はナルバンディアン。
素晴らしい試合になりそうな気がする・・・
この2人がフェデラーとやる前に潰しあってしまうのは勿体無いなぁ~。

そして注目の大会9日目、男子4回戦は!!
Lleyton Hewitt (AUS)[14] vs. Rafael Nadal (ESP)[2]
対戦成績はヒューイットの3戦全勝だがすべてハードコート、
しかも3つ目の昨年全豪OPの4回戦ではほとんど負けてもおかしくない内容だったため、
クレー56連勝継続中のナダル相手にはかなり厳しい戦いが予想される。
何よりヒューイットはあのプレースタイルのくせに早いコートを得意とするし・・・
フェデラーのGS完全制覇を阻むにはナダルに決勝に行ってもらわなければならない、
という気持ちもないではない。でもやはりレイトンを信じて応援しよう。

赤土の戦い~失われたもの~

2006-06-02 05:39:29 | テニス
ようやくグルジア旅行記を終え、テニスの話題が書ける。
と思ったらサフィン負けてんじゃねーか!!
第9シードのフェルナンド・ゴンザレスは決して楽な相手ではないが、
それでもパワー対決ともなれば、マラトに勝てる選手はツアーには居ない、
そう思って期待してたのに。。。
元WOWOW岩佐さんのブログでは、4thセット、2ブレークダウンとなった場面でも、
必死に粘りを見せるマラトに今後の期待を抱いたと書かれていた。
ただ俺の感想は全く逆で、4thセットは序盤から簡単なエラーが目立った気がした。
2ndセットで立て直した直後の3rdセット。サービスが決まらずイライラが目立ち始め、
4thセットではネットやベースラインを大きく超すエラーが増えた気がしたからだ。
勿論テニス観戦では岩佐さんに比べようも無いので俺が間違ってる可能性は大だけど。
とにかく大好きな選手の久しぶりのグランドスラムのプレーも、最後は面白くなかった。
次のウィンブルドンはマラトは4大大会中最も苦手とするサーフェス。
期待を持って見守るのは8月末の全米まで待たなければならんのか。長いなぁ・・・

もう1人、ヒューイットは苦手なサーフェスながらも頑張っているようで、
このまま4回戦のナダル戦は意地を見せてほしい。
というか勝ってしまって欲しい。決勝まで行ってくれ!
案外フェデラーに勝つにはこんな所がいいんではないだろうか?(←最早やけくそ)

大会6日目、男子3回戦にすごい面白いカードがある。
Gaston Gaudio (ARG)[10] vs. Juan Carlos Ferrero (ESP)[24]
04年の王者vs03年の王者。フェレロは最近復調気配みたいなので、
スターダムにのし上がった得意のコートで輝きを取り戻して欲しい。
(注;00年にこの大会にデビューしたフェレロは、同年いきなりのベスト4、その後も01年ベスト4、02年準優勝、03年優勝と順調なステータスアップ。しかし怪我で大きく調子を崩した後は03年2回戦、03年3回戦止まり)

このカードの勝者と当たるのはこちらの勝者↓
Carlos Moya (ESP)[30] vs. Nikolay Davydenko (RUS)[6]
すごいドロー。こちらのモヤも98年のチャンピオン。
ダビデンコは昨年のこの大会でSFまで進出し、今年の全豪オープンでも、
QFでフェデラーと五分にわたる好勝負をしたのは記憶に新しいところ。
しかし妥当フェデラーの有力候補が3~4回戦で潰しあわなければならないとは・・・

女子はヒンギス、ミスキナ、キリレンコ、サフィナと順調に勝ち上がっているようで、
嬉しい限り。雨で中断のデメンティエワの試合の行方が気になるが。
セレナが出ていないのは悲しいがヴィーナスも悪くなさそう。
第1シード・モレスモも今のところは問題なし。この中の誰が優勝しても嬉しい。
さて、誰が出てくるか?これはこれで面白い。

さらば、トビリシ

2006-06-01 04:57:42 | グルジア旅行記
GWのグルジア旅行について
その⑦

最終日6日目、早めに(といっても10時くらい)
ホテルをチェックアウトして、中心街へ向かう。

ルスタヴェリ大通り沿いにある国立美術館&博物館へ。まずは美術館から。
1階はペルシア織や敷物、日本の陶磁器などが展示してあった。
外国人(英語でした)を案内しているガイドが家康とか江戸幕府って説明してた。
2階は絵画。ここにはピロスマニという有名な画家の絵があるらしい。
余り大きな美術館ではなかったが、ピロスマニは2つの展示室に渡って
最も大きなスペースを割かれて展示されていた。
日本でも結構有名らしいが、面白い絵だなと思ったくらいで素晴らしさは分からなかった。
最近、絵画を見ても昔ほど心が動かなくなった気がする。年だろうか・・・?
その代わりコンサートは昔よりも好きになってるけど。

博物館は残念ながら改修中で大部分が見れなかったが、地下の宝物館はすごかった。
グルジア中西部の川沿いの町(何川か知らない)バニで、
03年~04年にかけて発掘された金の細工物の数々。
黄金の採れる地域の例に漏れず、古代から文化が発達した場所だったようで、
紀元前20世紀~数百年前までの驚くべき精密細工が並んでいた。
こういう歴史の遺産を見ると毎回思うが、昔の人はいかにして粗末な道具で、
これほど素晴らしい宝物を作ることが出来たんだろうか?まさにオーパーツだ。
部屋を監視しているおばちゃんは東洋人の来訪者を見るとえらく喜んで、
ロシア語でとっても熱心に説明してくれた。
そういえば別の部屋でも、グルジア人の小学生くらいの子が一緒に写真をと頼んできた。
知らない人に一緒に写真撮ってくださいなんて言われたのは初めてだよ・・・。

3時少し前、ホテルに預けていた荷物を引き上げ、タクシーで空港へ向かう。
早く着き過ぎて2時間も時間をもてあましてしまった。
その後は無事にモスクワにたどり着き、税関を抜けたのは10時頃。
12時過ぎ、久しぶりと感じる寮のわが部屋へ。疲れた。充実した旅でした。