ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

ユリアンの旅・人類の旅

2005-10-27 23:05:22 | モスクワ留学記
今日木曜日、授業が午後で終わったので、帰って少し寝る。
今日は夜から、月曜のパーティーでも会った子達の学校のクラスメート、
ユリアンが出演するコント大会の見物へ行くのだ。
あとで知ったがこの学校はИПВ(イーペーヴェー)というらしい。

午後6時、メンデレーエフスカヤ駅に集合。
案内役はターニャ(+彼氏)、リーザの3人。
会場はどこかのインスティテュートらしく(ターニャの彼氏ロマ曰く、文化の家)、
日本の高校の造りに似ていた、どこか懐かしい雰囲気。
ただ建物の3階、廊下の突き当たりにいきなり大きなホールがあり、
小さな劇場のように舞台と観客席が出来上がっている。
舞台はさながら学芸会?勿論、音響設備に大型スクリーンなど、設備はずっといいが。
パンフを見てびっくり。モスクワ学生リーグと書いてあるではないか。
さらに05年シーズン選手権、とも。大会の冠にはモスクワ市・・・
いったいどんなお笑い大会なんだ?

今日の出場チームは3組。ИПВ(イーペーヴェー)のユリアンはクラスメートのアルツール、セルゲイ他数名と、Сбоводный Доступ(=自由な通路?、略して「СД」)を組んで登場。
どうやらこの大会は、計12チームが幾つかの大会に出場し、そこで得たポイントを加算していって年間の優勝を争うものらしい。テニスやゴルフのツアーに似ている。
しかも審査員には5名のエライさんが紹介されているではないか(どんな人かは分からんが)。
全くもって面白いシステムだ、このコント大会は。

大会は5つの種目で争われる。3チームが順番にやり、各種目ごとに得点をつけていく。
最初はオーソドックスコント、「СД」はこれで1位を獲得。
2つ目はお題クイズ。他チームに出されたお題に、その場で考え笑いをとらねばならない。
コントではなく、お題の問いに対して、各チーム一人が出て如何に面白く答えるか。
リーザの解説によると、これが最も難しい種目らしい。(ていうか何でそんなシステムなの?)
これは2位タイだった。って3チームしかないんだが。
3つ目は映画吹き替えコント。ロシアの昔の有名な映画のワンシーンにアテレコ。
いかにそのシーンを利用しながら面白い話を作れるか、どこか内Pで見たようなお題。
これは24点(25点満点)で1位確実か?と思いきや、本日激しく争う他チームと同点1位。
4つ目、内容が良く分かりませんでした・・・orz。すまぬ。
でもここでまた1位!これで本日単独トップ、ていうか「СД」強いんで無い?
ラスト、前もって出されたお題に対してのコント。「СД」が選んだのは0-0。
これはロシア・チームがW杯予選の最終戦で、本大会出場のライバル・スロヴァキアに0-0で引き分けたことを強烈に皮肉った痛快なコント。
(ロシアはこれで勝ち点でスロヴァキアと同点も、得失点差で下回り06年のW杯本大会出場を逃した)
なんとこれで全審査員満点の25点!見事本日の大会を勝利で締めくくった。
審査委員長からは、ユリアンが特に面白いと褒められていた。すごいなぁ。

内容は、言葉が分からず半分どころか8割が理解不能だったが、
雰囲気で伝わるものもあり結構面白かった。
ユリアンは体の動きといいマシンガントークといい、本当にコメディアンに向いている。
これでリーグ戦は7位から4位に浮上。1位との点差は開いているが、まだまだ上位を狙えそうだ。
面白いのでまた次の機会も会ったら見に行きたい。
次回は、2週間後の木曜に再びИПВ(イーペーヴェー)に訪問する予定なので(クラスは未定)、
ロシアの学生の生態に興味のある方はお楽しみに。

それにしても今日はカメラのバッテリーが切れていたのが痛い・・・orz