ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

螺旋迷宮(スパイラル・ラビリンス)

2005-10-22 23:51:31 | モスクワ留学記
土曜朝10時、外出。土曜にこんなに早く起きるのは、日本ではテニス以外ありえない。
昨夜、突然同じ寮のM嬢(←この呼び方やだな・・・)からお誘いがあり、
今日はイズマイロフスキー・パルクへ行くこととなった。
留学同期のS嬢(←この呼び方もやだな・・・)と3人でのお出かけ。
メトロに揺られること40分、着いたのはモスクワ東端、イズマイロフスキー・パルク。
日本人個人旅行者の多くが泊まる事になると思われるイズマイロヴォ・ホテルはこの目の前。
地球の歩き方でも、土産物ならここベルニサッシが一番!とお勧めの場所。
でも待て、土産を買うには早くないか?俺らはまだロシアに来たばっかだぞ。
違う、違うのだよ、ワトスン君。
ここには土産物市以上の大きさのルイノク(市場)があるのだ。
服・靴・下着・アクセサリーなど身につけるものなら何でも揃う。
大型スーパーで高いものを買う前に、まずこちらを見るのが賢い買い物の方法なのだよ。

実際その規模は半端ではなかった。大型ショッピングセンターよりも広い範囲に、
所狭しと並ぶ店!店!店!
しかもこれまで見たことも無い、ものすごい商売根性。
普段の生活では客を邪魔としか感じてないそぶりのあるロシア人も、
ここでは客引きやセールストークを駆使して少しでも多くの商品を売ろうと努力している。
女性の買い物に付きっ切りで付き合うのは色々大変なので(下着やとかネ)、
自分の買いたい服を見ようと近くをウロウロしてたら早速捕まった。
「何探してる!?上着か。暖かいのあるぞ。これどうだ。似合う、着てみろよ。いいじゃないか、どこから見てもロシア人だぜ。ところでどこから来た?ベトナムか?中国?何だ、日本か。ヨーシ、上下あわせて2000ルーブルだ」
おいおい。お前が勝手に着せたんじゃねえか。しかも高ぇよ。
「高いから結構です。」
「しょうがねえな、幾らなら買う?1000?ばかぁ言っちゃあいけねえ。よーし1800だ」
「結構です。今2000しか持ってないから」
「待て待て、分かった。1600だ。俺に2000くれればお前にお釣り400だ」(←当たり前だ)
「いや、1000でなければ結構です」(←この時点で完全買う気無し)
「分かった、1500だ。俺に2000くれればお前にお釣り500だ」以下省略。
同じやり取りをあと2回繰り返し、1300まで下がったところで向こうも諦めた。
さすがに最後は少し切れ気味に、わかったまた来いよ。と店から送り出してくれた。
いやいやこんなロシアを体験するとは。時の移り変わりはかくも早き哉。

その後下着の見終わった女性陣と合流して、そんな市場を2時間近く見て回った。
とても広く、えらい人が多かった。活気もすごい。道も迷いまくる。巨大迷路みたい。
とある店で長袖シャツとセーターを買った。あわせて900ルーブル。
満足して市場を後にし、土産物市ベルニサッシへ。

ベルニサッシは入場料に10ルーブル必要。しかしそれに見合う面白さはある。
とてもすごい数のマトリョーシカやグジェリやホフロマ塗りが売られていて、
何を買うか迷うこと確実。今日は買わないけど。
来年の帰国時期に備えて、今から土産物を物色しておこうか。
昼2時、さすがに腹が減ったのでベルニサッシ内のシャシリク屋へ。
1本がかなりの量で昼飯としては十分。付け合せにサラダも少し。
紅茶とあわせて210ルーブル。値段としてはまずまずか。
それに味はとても上手かった。ナイフを使わずフォークだけで切れる肉。柔らかい。
絶妙な塩加減、肉の味付けも完璧だ。パンもグルジア風の厚手のパン。美味。
これまで3回ほど食べたシャシリクは、どれも肉が固かったりボリュームがなかったり。
今までのシャシリクをはるかに越えた、味将軍もびっくりのシャシリクだった。


4時頃、イズマイロフスキー・パルクを後にし、モスクワ音楽院へ。
今日はチャイコフスキー・ナイト。
カンタータ「モスクワ」、「1812年」、交響曲第6番「悲愴」の3曲。
音楽的な才能は無しのつぶてなので偉そうな事言うのは気が引けるが、
一番期待の「悲愴」はもう1つ期待はずれだった。
いや、良かったことは良かったのだが期待がでかすぎたというべきか。
日本で聞いたときは(東京文化会館、オケは失念)弦楽隊の迫力がさっぱりだったが、
今日はさすがに迫力満点。第1楽章の後半も第2、第3楽章もとても音が厚かった。
でも、第3楽章の主題をフルート(かな?)がソロで吹くとき、いまひとつ奇麗ではなくて。
もっとクリアな音で聴かせてくれるという思い込みがあったので、少しガックリした。
ってか何より会場で数人、第1楽章と第3楽章の終わったところで拍手した人がいて、
それで少しガックリ来たからかも。
良かったのは「1812年」。さすがに大砲は無かったが、迫力満点。
ブラボーの数も最も多かった。
来月、フェドセーセフの振る「悲愴」があるので、それも聴きに行こうと思う。

明日は日中、晴れたら初テニスinロシア。夜は同じコンセルバトーリヤ。
宿題やる時間が・・・。