アンドレ稽古場日記

AND ENDLESS稽古場日記

塚本拓弥/パサド・ヘンドリック

2008-09-10 | DECADANCE
塚本拓弥でございます。
DECADANCEご来場ありがとうございました。

いやはや、今回も素敵な役との出会いがありました。
AND ENDLESSの皆様と、スタッフの方々と、お客様があって産まれ出た、
大好きなキャラクターです。大切な人がまた二人。
演じ分けって楽しいですなぁ。


さすがに今回は、数年越しの付箋駄目出しはないんじゃないかと…(7/20稽古場日記参照)
まぁ、こればっかりは本当に数年経たないと分からないんですが。

そして数々の思い出も出来た公演でありました。
いや、思い出作りでやってるつもりはないんですが。



忘れられない衝撃の事実。
それは場当たり中のこと。

あの、場当たりってのは
本番と同じ状態の舞台で、役者の立ち位置の決定、場面 転換時(暗転時など)の
物の出ハケの確認、照明、音楽のきっかけ合わせを行うことでして。

これが終わらないと幕が開けられない、と言う非常に重要な作業なんであります。

で、ご存じの通りアンドレさんの舞台ですからね。
繊細かつ大胆に空間を創り出す照明、
シビアなタイミングで効果的に盛り上げる音響、
そのきっかけの数々が膨大なわけですから、
当然それを決め込んでいく「場当たり」も、かなりのボリューム。
もしかしたら本番以上に、長時間集中力と体力を要求されるのです、主にスタッフと演出が。

そんな場当たり中のこと。

一度受けていた指示を勘違いしまして、出るところ間違えちゃったんですな、この私。
大変に申し訳ないことですよ。あってはならんことですよ。
一連がやり直しになってしまうわけです。
一分一秒が惜しい場当たり中ですからより一層ですよ。

焦りました。消えて無くなりたいとすら思いました。
そんな僕を含めた劇場中に、客席の真ん中からハンドマイク越しに伝えられた衝撃の言葉。

「もうさぁ、ちゃんとやってね、今回で最後なんだから」

……あんまりではないかと。
これからいざ舞台に立とうと、今まさに作品を一緒に創っている中で言い渡される、
突然の別れの予告。一方的な縁切り宣言。
あんまりとはこのことではないかと。

うーん、衝撃。
なるほどそうですか。
僕は自分も知らない間に引退ですか。廃業ですか。三行半ですね。
役者・塚本拓弥は星になるのですね。

「そうだねぇ、いままでありがとう」
としか即座に返せなかった自分が悔しいのですよ。

さらにはこの一連をきっと奴は覚えていないってのがまた悔しいじゃないですか。

あまりにおさまらなくって、僕は制作受付に走りましたね。
僕はですねぇ、こう見えても言う時は言うんですよ。
黙ってられないわけですよ。憤懣やる方ないんですよ。
ですからねぇ、バシィィィィッと言ってやりましたよ。

「おいっっ!!ファンドレに入れてくれぇっ!」
ってね。

えー、今後はスタンプ貯めてドレ札でグッズ集めたいと思います。



…サンクスコメントにこんな恨み節。
ちゃんと考えてから書き始めないと。
「場当たり」で書くからこんなことに。



……

………

今、たまたま上手いことを言えた人が得意気になっているので
「はいはい、そうだね」ってコメントを浴びせ倒してやるといいと思います。


そんなこんなで、結びの言葉。
たくさんの出会いとすばらしい時間をくれた皆様に感謝です。心から。
また劇場でお会いしましょうね(※入口前で開場を待ちながら)。

それと…西田君、最高の役と物語をありがとう。心から。
塚本は星になりますが、またの機会をいただけることを願っております。

これが本当の「復活劇」

…ヤボですなぁ。まだ辞めませんてば。

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