まず爪が朝焼けを迎える

眠れない。

止まらない咳と熱っぽさ、このしつこい風邪ウイルスを早く追い出そうと早々とベッドに入ったはいいが、
ちょっとだけ、
と思って開いたダヴィンチコードにやられ。
すっかり頭が冴えて、ドキドキして寝付けなくなった。

仕方ないので本は置いておいて、テシゴトしようと爪をいじり始めた。
お気に入りの薄いピンク、O.P.I Honeymoon Sweetを塗っていた上に、LUMINOUSのやや濃いクリアなピンク、ゴールドの細かいラメ入りで、グラデーションをかけてみる。
何を思ったか、ストーンのクロスモチーフなんか薬指の爪に置いてみたりして、ダヴィンチコードにかぶれてる？？

そして、出来上がった爪が落ち着かず、結局全部落とし、お気に入りの定番、やはりO.P.IのPenny For Your Thoughtsに塗り替えたところ・・・。

誰か他の人の綺麗なアートを見て、かわいいなあ、綺麗だなあ、と思うことは多々あるものの、自分の指の爪にアートがあるのは落ち着かない。
限界で、フレンチまでだわ。
それが今日、いきなりよくわかりました。
どうしてかしら。。

こんな繊細な模様、破損したらどうしよう！
って気が気じゃなくなるからというのはひとつ確実です。
あと、ネイルには、精緻なジュエリーみたいな細やかさより、視覚的なつるんと感を一番求めているからかもしれない。
色は、薄くても濃くてもかまわない。清潔な印象の長すぎない爪であれば。
彩られた指の先端。
たとえば頬杖をついた指の先が、灯るように輝いてつるんと光り、顔の輪郭をふちどるさまが、ふと何かのついでに目に入る。
そんな脇役チックな、でもあるとないとじゃ、大違い。のような効果も、きっと爪に求めている。
よく見るとわかるけど、目立たない。そして、実は細かなそんなものが全体を調和させている。
そんなふうなのが、一番好きみたいです。

そうこうしている内に、明け方が近づいてきました。
爪だけが、ほんのり桃色を帯びた橙色に染まって、一足早い朝を迎えています。


今日、使い物になるかな、頭・・・・・