Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

balletに挑戦

2022-03-24 | sante... kenkou
心身強くて安定していて、何事にも頼もしい父が、ふとした不調で検査をしたら治療の難しい癌が見つかって、発見から1年であっという間に亡くなってしまったのが、2020年5月でした。
それから2年、私は悲しくて悲しくてをずっと引き摺ってきた気がします。3回忌を前にしてまだ父がいないことがつらくてなりません。
そして、この2年間で、写真を振り返ると、グッと生気がなくなって表情も姿勢も落ち込んだ自分を発見しました。

🃏
2021年12月に知人の発表会で、振付と構成と指導力に感銘を受けて惚れ込んでから、そこの教室へ30ウン年ぶりのバレエに通い出し、久しぶりに夢中になってレッスンを受けている内にこの4ヶ月で体重が4キロ絞れたのですが、気づいたらようやく2年前の体重でした。いつの間にか、悲しみが脂肪に代わっていたみたいです。
そして脂肪って「我慢」ででも出来ているかもしれないなと思うくらい、いつの間にか、理不尽なことに対してもグッと堪えてしまう癖がついていたことにも気がつきました。
自らの中で燃焼する・起爆する力が、全体に薄れているというかね…
つまりこれは脂肪の問題だけでなく、筋力もまた低下しているのではないかと感じました。体の筋力は、こころの筋力でもあるんじゃないかと。繋がっているんじゃないかと。

🃏
クラシックバレエに一度は挫折した身からすると、なんだかヒリヒリと気分がにがくて観るのも避けていたスポーツ(芸術)でしたが、
基本のレッスンは内側から筋力と自制と集中力を生み出してくれる素晴らしいメソッドであると、先生のおかげで新しい気持ちで、知るようになりました。
教室の才能豊かな若きバレリーナたちと、彼女らのコンクール準備にレッスン時間を共有することもよくあり、マダムのお稽古というチンタラした雰囲気でなく全員が真剣勝負の教室であることも私にはすごく、気質に合っていました。
むかーしついていた先生も厳しかったけれど、理論でなく根性で教えていたのか、こちらもなんとなーくで覚えていたことが多かった。今、周りがお手本を見せてくださると体が勝手に動いてついていけるのですが、用語や理論はさっぱり記憶にない。
今回の先生は、ワガノワバレエ学校出身で、明解なワガノワメソッドで理路整然と「なぜこうなるのか」を説明してくださるので、弱点の克服に至りやすい。解剖学の教科書を使って説明して下さるのもありがたいです。
しかし一方で自分には20ウン年前にはフランス語を仕入れた過去が挟まっているため、
フランス語みたいな日本語みたいなバレエ用語にはまだ慣れていなく、
スートゥニュ!→てことはsoutenir?
シェネシェネシェネ!→ってもしやchaine?!
。。。などなどいちいち頭の中で変換する忙しさから解放されたい段階です。
人生はこうして、やってきたことが繋がっていくのだなあと感慨深くもあります。

🃏
さて
10代にクラシックバレエ
20代にフィギュアスケートとスキー
と真剣にやり込んだスポーツ歴のため、基礎の筋肉は消えておらず「丈夫な体やな!」と外科の先生にも整体師さんにもお墨付きをもらいましたが、問題は柔軟性であります。
40代半ばでいきなり本格的にバレエにその気で乗り込むはいいが、見せ場が何一つない。関節が硬すぎて。。。
ムキになって1人で夜な夜な柔軟体操をしていたら股関節を傷めてしまったりもし、今はヨガの動画を参考にして少しずつ体を慣らしています。
7月と11月に発表会に出ることは織り込んでくださってるみたいなので、頑張りどころを頂いたことにし、舞台で恥ずかしくない体作りをしていくつもりです。




コメント    この記事についてブログを書く
« 『羽衣』 | トップ | 観月の日々 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。