Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

後ろ姿が、いちばん自分そのもの

2024-02-09 | beaute... bi zenpan
一番美容活動をしていたのって、わたしの場合ピークが27歳ごろから30歳ごろだったと思います。
とはいえコスメをあれこれ買い漁っていただけで、運動の習慣もなかったし(大学時代の運動部で育てた筋肉に甘えていた)、食事も栄養に偏りのある嗜好品を優先していました。

アラフィフを迎え、
“美容。健康維持と向上。それって、今じゃないの?“
と、久々に自分を「育て直す」作業をし始めています。
とはいっても、コスメは、地獄だった10年前の脱ステ以降、界面活性剤不使用、アルコール不使用、香料不使用、グリチルリチン酸不配合、というマイルールに添っていれば、メーカーにこだわらず、と敷居はずいぶん下がりました。
食事で肌状態が変わるので、食べ物もシンプルになりました。
一方で、アラフォー頃からは、表情が内面の美醜を表しやすくなるように感じたので、内的世界を充実させるのが人としてキモではないかと思い、今の美容活動の中心は、「半端ではない」お稽古たちです。胸を張って「これができる」と言える何かが欲しくて。

そんな厳しい(←習得スピードが遅いから…)お稽古たちにて、最近、大事だなーーーと心底思うのが、自撮り動画です。
自撮りといえば写真、写真といえば加工があたりまえなご時世。私も加工写真には日常的にお世話になっていますが、あれは、後世に気に入らない自分を残さないためです。😎

かたや動画は、現在の至らない自分を矯正するために必須です。
己の「つもり」を打ち砕く、動画の威力。
茶道お点前を見直すために始めた自撮り動画ですが、これによりお点前には以前より自信がつきました。大寄せのお茶会でお点前する時にも、自分だけの課題がわかっているので落ち着いていられました。
お仕舞のお稽古では、型を憶えるために動画撮影が欠かせませんが、先生と並んで動作を比べてみることができる有り難さ!
あわてんぼう、せっかち、小心、
という自分の欠点が全部、動作となって映っています。

それで先日は、そうだ、振り付けがなかなか憶えられないバレエレッスンでも動画撮ってみよう、と思い立ち、センターレッスンでカメラを設置しました。発表会前ですとみんながそれをしますが、日常のレッスンでも試みてみようと。
さて、和のお稽古と違い、バレエのお稽古場には鏡があるので、今まではできてる「つもり」になっていたところ、まさかの、
全部カッコ悪い!とりわけ後ろ姿が強烈カッコ悪い、
という事実を知り、数日間、打ちひしがれました。こんなみっともないこと続けて意味あるのかな?っとやけ酒したくなるくらい酷い姿でしたが、
それを見なければ、直すところがわからなかったな、お点前の時と一緒だなーと、
今はこの文明の利器を本当にありがたく思っています。

“自分の筋肉や関節を、自分が思うように自在に動かしてみたい、“
“伝統的に決まった型をなぞることによって表現される自分の個性を知りたい、“

と、この歳になって身体の解放🟰精神の開放、みたいに強く思うようになったのです。不思議です。
そのツールとして、世阿弥言うところの「離見の見」が携帯電話のカメラで叶うようになったことが、何か思し召しのように思えます✨
自分では見えない、自分の正体、後ろ姿、、、少しずつ研いていきたいです。



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