Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

庵を結ぶに適していない街

2023-07-07 | Kyoto sneakers since 2008
京都市に住み始めて15年目となりました。
住めば住むほどプライベートが忙しい街ですが、それは観光してるからというのではなく。地域活動が盛ん(←自分比)で、住人の仕事が多いからです。
たとえば、昨年度は子どもが通う公立小学校の育友会で、広報活動を担う委員会の長になり(クジで)、戦後からずっと続く会報誌を年2回発行するという初めての仕事を拝命しました。各900部。なかなかの部数に緊張です。
そして今年度は、委員ではなく育友会本部の役員になりました。委員会は本部直轄の機関ですので、今年は統括部門にて、引き続き広報活動をしています。昨年度にイレギュラーな事態が起きて収拾にあたったため、今年もイレギュラーで続投を頼まれ、引き受けました。
本部の業務には学区の夏祭りの仕切りもあり、今みんなで準備中です。
さらに、居住町内会では学区の体育振興委員となり、これは町別対抗運動会の実行委員で、この炎天下、担当町内会員宅を回って広告費を集金したり、当日の進行手伝いをします。10月頭の運動会は大規模で、小学生から90歳までが大運動場に会してリレーやつなひきや障害物競走に興じます。賞品は非常に豪華です。開催はこの3年休止していましたが、今年から復活しました。
学区が一つの会社で、小学校育友会はその支社の一つ、と言ったら、イメージが湧くでしょうか?つまり今年のわたしは本社でいっこ、支社でいっこお役について、兼任しています。
それぞれの会合は春先は特に頻繁で、週1回は何らかの会で、夜7時半から地域のセンターに集合、あるいはオンライン会議を行ないます。
月一回、公園の掃除当番も回ってきます。

京都の町内会は、忙しい。
思わず繰り返して書いてしまいます。
四条の町内会でしたら、この時期は祇園祭の鉾をたてたり、ちまきを作ったりを、協力して行なうわけです。
さらに並行して、8月第2週から第3週の週末どこかには関西独自の「地蔵盆」という風習があるので、6月から担当さんは準備があります。この担当にも、今年また当たっています。
お坊さんを各町にあるお地蔵さんにお招きして読経していただき、子どもたちにおもちゃとお菓子を配りゲームを用意し、プールやスイカを用意し、その日は交代でお地蔵さんの前に設置したテントでイベントの監督をする。

京都の人は、暑さと高湿度に強くて、こういう行事を真夏に平然と開催してきました。
京都の暑さといえば全国的にもちょっとした名物なのに、あえての、この屋外行事目白押し。
夫と息子はケロッとして日曜日には連れ立ってゴルフに行ったりまでしていますが、わたしには超人にしか見えません。
わたしの普段は
午前中、家事をしてから本業の仕事をして、
昼休みに育友会室で事務作業をして、
帰宅してまた事務所で作業したり銀行行ったり郵便局行ったり子どもの送り迎えしたり犬散歩したりしてスーパーで買い物し、
夜、ご飯を作って片付けてから、オンラインあるいは地域センターの会合に出かける。
その合間に、バレエと茶道と謡のお稽古にそれぞれ週1回出かけるのですが、なんでこんなにお稽古までしてるかなと悔やむくらい、アラフィフにはハードなスケジュールです。体力はしかしおかげさまでだいぶついてきたような気もします。バレエで身体を鍛え、茶道で落ち着きと状況把握力を鍛え、謡で未知に挑む気力を培う……

京都の街で暮らすのは、実力勝負です。学歴とか職業とか資産ではなく、的確な実務能力においてのみ、他人様から判断されるように思います。公平で良いのでは、と感じる反面、気は抜けません。
近況報告でした☺️


よい七夕🎋の夜をお過ごしください。




画像…お友達から頂いた、「したたり」。祇園祭にて菊水鉾茶席でお馴染みの御菓子です。(御製、亀廣永)

昨年、茶道のお稽古場の先生が、「婦人画報」裏千家のお稽古場連載に掲載登場され、お稽古場風景の撮影でわたしも誌面に参加させていただきました。
11月号の撮影は8月に行われ、休憩時間に先生が「したたり」を出してくださいました。一緒に撮影に参加した方から、「もう一年。懐かしいわね」としたたりをお手紙代わりに頂戴し、心に一服の涼が差し込みました。


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